2014年01月13日

オートセットアップの精度は? チャンネルレベル編1

「やはり低音が後ろから来てしまうか・・」

これは11.2chのサブウーファー2台を後方に置いた時の最初の感想でした。(過去記事はこちら

「原因はやはりあれだろう」

前から気になっていた事でした。
それが今回からのテーマ、チャンネルレベルです。

140125-1.jpgこれはDENON、Marantz、ONKYOが採用するオートセットアップの「Audyssey MultEQ XT 32」によるデフォルトの設定値です。

140125-2.jpgチャンネルレベルすなわち、各スピーカーの音量はAVアンプのオートセットアップで設定されますが、これがどうも怪しい。

それに気づいたのは、いわゆるチェックディスクでテストした時です。

僕が持っているのはDVD版の「HiVi CAST」とBD版「Super HiVi CAST」の2つ。
前者は5.1ch仕様で後者は7.1ch仕様です。

このうち「HiVi CAST」の方にサラウンドスピーカーの音色チェックのチャプターがあります。
ここで隣り合ったスピーカーごとに2chの音楽が鳴らせるのです。

これで聴くサラウンドスピーカーの左右2chの音が不自然に大きいのです
AVアンプのテストトーンでは同じ様ですが(と言うか判りにくいですが)実際に出て来る音が明らかにフロントやセンタースピーカーのそれより大きいのでした。

それは今更の問題かって?ですよね。

そうですね。それ以前、通常の再生でサラウンドサウンドには特別、違和感が無かったのです。

実際、デモンストレーションでヘリが旋回するようなチャプターがありますが、そういう再生では「こんなものか」と思う許容範囲で聴いていたのだと思います。

むしろ後ろの音が大きい方がサラウンドは分かりやすいか。
今思うとそういう感じでスルーして来たとも言えます。

ところが冒頭書いたようにサブウーファーを後ろに持ってきた事で、明らかに後方よりのバランスが露呈したという訳です。

ただでさえ、サブウーファーと言えども、それがある方に音は引っ張られますから余計です。

原因は何か?
これは追々何となく見えて来ます。

まずは、自分の耳ですべてのスピーカーの音量を合わせなければ
この方法はどうすべきか?

次はここからです。
 

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2013年12月30日

オートセットアップの精度は? 距離編その2

AVアンプのオートセットアップ機能における、スピーカー距離設定の精度はいかに。

131222-3.jpg一度実際に測って比較してみようと言う訳で、用意したのがレーザー距離計です。

これをセットアップマイクの代わりに三脚に取付けて、視聴位置にセットします。

131222-4.jpg赤いレーザーが出ますから、これで各スピーカー、ユニQドライバーのツイーターを狙います。

実はこれがチラチラと反射します。瞬間的に目に入っても大丈夫でしたが、多少刺激は感じます。出来るだけ目に入らないような配慮をした方が良いでしょう。サングラスをかけた方が安心かも。


結果の方ですが、どうでしょう。
数値の単位はメートルで、ちなみにフロントハイトLの3.39とは、3メートル39センチということです。
131222-6.jpg

レーザー距離計の測定精度ですが、最小単位は1ミリです。
対するオートセットアップ機能における測定値の最小単位は1センチですので、実測値は四捨五入してあります。

サラウンドバックスピーカーについては、視聴位置からの仰角が他よりもきついので、三脚のピボットと距離計の仰角の関係で、3センチ程度は長めに測定されていると思います。

なおサブウーファーについては、メジャーでの実測値となります。

さて、実測値とオートセットアップの測定値との誤差は、サブウーファーを除く全ての数値がマイナスになっています。
これはスピーカーの測定ポイントとして算出されているのがどこか。と言う誤差による数値だと思います。
今回僕が実測したのはツイーターで、バッフル面では無いという事です。

気になるのは赤く色を変えた数値です。

フロントRの-0.10とは-10センチの誤差。
ですが、フロントLの方も-6センチです。
サラウンドRも-8センチですが、サラウンドLも-6センチ。

どれもR側、右側のスピーカーの数値の誤差が大きいです。

『やっぱ誤差があるじゃん』

と、見るのは早計だと僕は思っています。

そう考える根拠は、サブウーファーのオートセット値です。

サブウーファーの設定値は、経験上まずこのように大きくプラスとなっています。
サブウーファーの低音は音が届くのが遅く、それを見越して音を早く出させるという意味で、実際よりも遠くに設定されるようです。(ちなみに夏と冬で数値が変わります)

それに誤差のあるスピーカーに共通な要素があります。

R側のスピーカーであること。
比較的大きなスピーカーほど数値が大きいこと。

などが見て取れます。

なのでこのオートセットアップ設定値の誤差は、何らかの要因による「調整値」ではないかと僕は思っています。
一番は部屋の造りと、家具の配置などの影響ですかね。

『しかし10センチも差があれば聴いてわかるだろ』

そう思われるかも知れませんが、ここはそれ以上追求していません。

一応数値をリセットして試聴してみましたが、それほどの効力を感じませんでした。
良い悪いの差が無いとは言い切れませんが、ここまでこだわる人も少ないでしょう。
ならばその時間にソフトの一つも視聴した方が良いという人の方が多いはずです。

それに、サラウンドのセッティングでもっと「重要な事の方」に気付いてしまいした

オートセットアップの精度という意味で、改善の余地があるのはそっちの方なのだという案件にです。
それは思いの外、重要で基本的なものにも関わらず、という案件です。

その件については次々回あたりで書きます。

ところで結局のところ、スピーカーの実測値入力は必要なのか?

今回の結果を見ると、どうしても想像出来ないような不可解な傾向の数値が出て来るわけでは無かったと思います。
上位の補正技術を採用しているAVアンプならば、必要は無いのではと思います。

「-10センチ」をルームチューンで補正出来るか。逆にそれが今後の課題としてみたいところです。

それでもオートセット機能に懐疑的で、僕の言う「調整値」に納得されない場合は実測されると良いでしょう。
ただし、オートセットの測定最小単位と同等以上の測定精度を出す必要があります。

では最小測定単位がもっと荒い機種(1センチではなく10センチとか。実在するか未確認です)ではどうか。
そちらの場合、演算精度の方がどうでしょうか。
苦労する割に合う効果があるかどうか・・。

注)結果はAVR-4311のものです。同様な補正技術「Audyssey MultEQ XT 32」を採用する機種はデノンの現行機ですと、AVR-4520とAVR-X4000です。


さて、これで今年の記事更新は最後です。

今年「夏の点呼」なる企画?に参加をいただきました。
それによると、こんな素人の能書きブログではありますが、少なくとも50人もの方に支持されているようでした。
これは励みにしようと感じた次第です。

それでは皆様、今年1年当ブログにご訪問ありがとうございました。
来年もより良き、オーディオ・ヴィジュアルライフを。


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posted by shu at 11:10 | Comment(6) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

オートセットアップの精度は? 距離編その1

今回からは久々の王道ネタ行ってみましょう。

131222-1.jpgホームシアターにおける最重要アイテムのAVアンプ。
またはAVセンターなどと呼ばれますが、そのオートセットアップ機能について掘り下げます。

これの使いこなし的な記事を専門誌などで見てみますと、大抵決まって次のように書いてあります。

「スピーカーの距離設定については、実測値を入力すべし」と。

ほんまでっか?

いや、僕がたまたま目にする機会が多いのか、同じ評論家さんがあちこちで書いているのか判りませんが。
ともあれ、コダワリのある人には引っかかる案件ではないでしょうか?

しかし実測値を入力するって言っても、その方法はどうしましょう。

まず道具、測定器と方法は?
どうやるのか?

良く見かけるのが、メジャーで測るというものです。
視聴位置からスピーカーユニットまで、本来なら空中の直線距離で測ります。

これには、メジャーにたわみがないようにしながら、きっちり測らないといけませんね。
そして視聴位置はピンポイントにして、ここを正確にゼロとしなければいけません。
それを全てのスピーカーで行うという事です。

ところでお手持ちのAVアンプは、オートセットアップ測定値の最小単位は何センチですか?
仮に1センチでしたら、1センチの精度で測定するに越したことはないでしょうね。

いずれにしても、これには誰か手伝いが要りますね。

誰か居ても、お願いするには色々面倒でしょう。
気を使ったり、何か見返りを求められたり・・。

・・あ、理屈っぽくていけません。

また前置きだけで終わりそうなので、本筋に行きます。

そもそもオートセットの距離測定精度はどうなのか?

まずはここからです。

ただしこれは僕が所有するAVR-4311に採用されている、音声補正技術の「Audyssey MultEQ XT 32」に関してのレポートになります。
デノンの現行機ですとAVR-X4000までがこれを採用しています。
メーカーやグレードによって搭載される技術が違ってきますのでご了解を。

では測定には何を使ったら良いのか?
もうお分かりですね。
メジャーではダメです。このレベルの精度が出せません。物作り屋(溶接屋)が言うので間違いありません。

131222-2.jpg会社にこんなものがあります。

レーザー距離測定器です。
そう、ここまでやります。(笑)

これなら文句はないだろうと言う訳で借用しました・・。

詳細は次回としますが、データを先に掲示しておきます。
見ておいてください。
131222-6.jpg

サブウーファーについては参考値と見て下さい。
メジャーで測定しているからです。

注)メジャーではダメだから、レーザー測定器を用意しましょうと言うのかって思われますか?
そこまで心配しなくて良いです。

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posted by shu at 11:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月23日

11chは必要なのか? その2

外部パワーアンプを追加してまで、11chが必要かどうか?ということについて書いています。

まず、メーカーごとのスピーカー位置について。

ヤマハは追加する2本のスピーカーの位置が独自で、リアプレゼンススピーカーを追加します。

130922-1.jpgサラウンドとサラウンドバックスピーカーが既にある状況に、リアプレゼンスを追加するとすれば、ウチの場合はこの位置になります。

サラウンドスピーカーと位置が近すぎる感じがしますので、それを前側に配置仕直した方がベターでしょう。
サラウンドバックも左右の間隔を詰めた方がリアプレゼンスとの住み分けが効きくはずです。

仮にこのままの配置だと、サラウンドバックをリアプレゼンスとして使用しても良さそうな感じはします。

AVアンプ側での設定では、リアプレゼンスを使用してサラウンドバックを省略、またはバーチャルでリアプレゼンススピーカーを生成するなどという方法も選べます。

いずれにしても後方の高い位置の音場という場所を意識したものですが、外部パワーアンプを追加してでも実音源が必要なのか。ここは実際に体験してみないと何とも言えませんが、バーチャルでも行けそうな感じはします。


対して、後方の音場を重視しないのが、デノンやオンキョーが採用するAudyssey(オーディシー)です。
130923-1.jpgAudysseyは、AVアンプのサラウンド機能最適化プログラムとでも言いましょうか。

ヤマハはそれを自社開発でずっとやってきましたが、デノンとマランツ、オンキョーはAudysseyに託しているのです。


130923-2.jpgそのAudyssey陣営の11ch化に必要なスピーカーは、フロントワイドスピーカーです。
DTS Neo:Xの11.1ch再生も同じ構成です。

これはAVR-4311の使用中スピーカーのインジケーター。Hがフロントハイト、Wがフロントワイド。


このフロントワイドスピーカー、設置が出来る環境ならば「今までに無い新鮮な感覚でサラウンドを堪能出来る」というのが、僕が今まで実践してきた感想です。
画面の外側から音がしますし、自然な囲まれ感が出るのです。
ヤマハはDSPで似た様な効果を出すと思いますが、こちらは実音源なので音自体も定位も明瞭明確です。

最近感じたのは7ch構成に、フロントワイドスピーカーを加えた場合の、9ch構成の有用性です。

実はフロントワイドとフロントハイトスピーカーを併用すると、前方への奥行が出る代わりに横方向の囲まれ感が後退するのです。

こと2chソフトの拡張サラウンドとして使う場合に、その印象が大きくなります。

では、無理して11ch化する必要はないと言う事になるかと言えば、そう簡単でもありません。
僕のようなコダワリ屋には。

仮にフロントハイトスピーカーを無くした9ch構成にするとします。
そうすると、ドルビープロロジックIIzの再生が出来なくなります。

ドルビープロロジックIIzは汎用性の高いサラウンドモードで、特に2chソフトの拡張時には余計な響きが乗らず、雨の音やセミの声などの環境音の再現もリアルです。そういった「使える」サラウンドモードなのです。

なので、9ch対応のAVアンプではスピーカー構成だけ11chとしておいて、適時切り替えて使うというのが僕の考える妥協案になりますか。

『じゃあ、2chの外部アンプは必要ないんだね』

2chアンプ、特にプリメインアンプの追加は別の意味で以下のメリットがあります。

フロントスピーカーの音質強化。
AVアンプ内蔵アンプの負担軽減。
2chピュアオーディオとの共存。

これだけの理由だけでも、外部アンプ導入と11ch化の価値はある。と言っておきましょう。

『結局全部入りが欲しいって言う、自分のエゴが理由なんだねえ』

趣味の世界なんて、そんなものですよ。 

『・・・』

『そもそも、こんなにスピーカーが置ける訳ないだろ』

確かに・・それが一番重要でした。(汗)



スピーカーは足元から。
こちらのショップのオーディオボードは訪問者さんも関心が高いようですね。
ビーズ&オーディオムカイ

 

posted by shu at 09:21 | Comment(13) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月17日

11chは必要なのか? その1

先日ヤマハから、フラッグシップのAVアンプが発表されましたね。

AVプリアンプのCX-A5000と、11chパワーアンプのMX-A5000という、セパレート型での登場です。
前作のZ11が一体型で11chでしたから、セパレート型の方が説得力はあるように思います。
そう言えば、「11ch」はZ11が最初だったでしょうか。

セパレート型の合計価格は57万7500円・・お金があったら、いやお金があっても僕は敬遠します。
理由は後ほど・・。

さて本題です。

11.1ch、または11.2ch。(以後サブウーファーchを省略して書きます)これが現在のAVアンプの上位機で再生可能な、家庭用サラウンドの最大スペックです。

一部のメーカーでは、バーチャルスピーカー機能でそれ以上を謳っていますが、ここではリアルスピーカーによる11chについて書きます。 

今やAVアンプのボトムラインを除く、ほとんどの機種で7.1ch再生が標準的な仕様になって来ました。
通常の5.1chにサラウンドバックスピーカーを2本追加した構成です。

例えばこちら。デノンのAVR-X4000。




そしてミドルエンド機に採用されるのが、9.1chまたは9.2chです。
9chの構成は、フロントハイ(ハイト)スピーカーまたは、ヤマハの場合フロントプレゼンススピーカーをそれぞれ2本の追加が基本です。

こちら、パイオニアのSC-LX57。


ここから11chに発展させるためには、外部の2chパワーアンプを必要とします。
これで、フロントワイドスピーカーや、ヤマハ機ではリアのプレゼンススピーカーをそれぞれ2本、使用可能としています。

こちら、ヤマハのミドルエンド9.2ch機、RX-A3030。



このように11ch化への対応は、ミドルエンド機のオプション的な位置付けにありますから、ユーザーの選択に任される形になっています。

さて、外部パワーアンプを追加してまで11ch化する価値はあるのかどうか?という事なんですが・・。

これはヤマハと他メーカーでは事情が変わって来ると思います。
それは使用するスピーカーの設置位置が違うからです。

と言ったところで、次回に続きます。


・・そうでした。
お金があってもフラッグシップは遠慮する理由ですね。

次の新型まで間が空きすぎるからです。
2年程度でミドルエンド機の方が技術的に追いついてしまいますからね。(の、様に見える)
これが「微妙」なんですね。
それはフラッグシップですから、物自体の価値や所有する喜びを否定しません。

僕なら、一世代置きくらいにミドルエンド機を買い替えます。
理由?クレジット24回払いとかでしか買えないからです。


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posted by shu at 21:24 | Comment(10) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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