2014年12月07日

ようこそ、ドルビーアトモス。

お待たせを致しました。
国内盤ドルビーアトモス収録ソフトの第2弾、「トランセンデンス」の視聴レポートです。

141207-1.jpgなんせ、例の「ネイチャー」があの感じ・・。

期待半分の、心配が半分。

活字媒体から読み取れる、ドルビーアトモスの印象なんてのは今思うと、何ともあやふやなものです。
それは、映画館のレビューと混合したのかも知れません。
更にはレビューする個人の主観による違いがあるのでしょう。

それらの情報を、自分が今までに蓄積したサラウンド再生の経験値に照らし合わせて想像するイメージ・・。
その延長線上に乗らないような、想定外の革新的なサラウンドフォーマット・・それがドルビーアトモスだと考えていました。

しかし、そのように抱いていたイメージと、現実に体験した印象との、かい離が大き過ぎた。

さては自身の感性がおかしいのか?(いや、媒体側かこちらか、どちらかの修行が足りんのだ)

今度の「トランセンデンス」も、もしもそういう感想だったならば、自分が今までに蓄積したサラウンドの経験値は何だったのか?

僕は落胆し、ひねくれ、ふてくされて、引退宣言をするつもりでいました。(笑)

しかし、

タイトルからお察し下さい。
ドルビーアトモス。やっとその本当の姿が垣間見えた。そんな印象です。

正直安堵しました。

「こういう感じなのか」というのが、やっと分かりました。
それに今後の可能性も感じました。

具体的に書きましょう。

映画の最初の方は静かなトーンで進みますから、特に効果的にアトモス音響を感じる場面がありません。
しかし、チャプター5、43分あたりから物語が動き出します。

まず、そこからのBGMと効果音で、天井スピーカーが俄然鳴り出すのです。
(うちの場合は7.2.2chで、トップミドルスピーカーを使用する配置です)

以下、印象的なシーンです。

・BGMのドラムの音が、左右の天井付近(注1)で鳴ります

従来のサラウンドでは、この位置から音が来ることはありません。

・ジョニー・デップ演じる主人公の「声」が、シーンごと後方と頭上(注2)あるいは前方に分かれて定位し、劇中の部屋の響きも、高さを伴うので自然です。

日本語吹き替えの5.1chTrueHDでは、室内の響きはフロントスピーカーを主体として、サラウンドスピーカーにつながるエコーで表現されている感じになりますから、別物という印象です。

・同じ「声」が『エブリン』と、右斜め後方の上、しかも耳元から呼びかけるかのようなシーンがあります。

サラウンドスピーカーが後方の頭上で、しかも至近距離にあるような「位置」からの「声」です。
ちなみにこのシーン、5.1chでは単に後方からの呼びかけになります。

・ナノロボットが地面から蒸発するように拡散されるシーン。

眼前に充満し、天井まで上がって行くそれは、従来のサラウンドと比べて密度が違います。
このシーンを5.1chに切り替えると、いわゆる中抜けならぬ、天抜けになる感じがあります。

141207-2.jpg正直なところ、個人的には思わず「おおー」と声を上げるような解りやすいサラウンドが、もっと欲しいというのはあります。

しかし、元々派手に効果音が飛び回るような映画ではない本作でも、ドルビーアトモスの効果と、サウンドデザインの表現の可能性を見ることが出来ました。

ドルビーアトモス自体、まだ始まったばかりですから、今後どんどん進化することが期待できる見通しを得たという思いです。

 
では、前回も書いたように「トランセンデンス」単品の評価を出しておきます。
あくまでも音、ドルビーアトモスの音響に関して、自身の主観による評価です。

5段階のうちの「4.5」とします。


では「家庭用ドルビーアトモス」への評価。

これは「E」としておきます。


「ネイチャー」もそうでしたが、何段階評価なのか、まだ明確にしません。
第3弾の「トランスフォーマー・ロストエイジ」を視聴後に明かします。


注記1と2につきましては、長くなりましたので次回のテーマにします。
トップミドルスピーカーの位置と、天井からの音の定位の関係について思う所があるのです。



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2014年11月09日

ドルビーアトモス、ファーストコンタクト。

注)この記事をご覧の前に、こちらの最新記事をご覧ください。

2015.9.12現在、再生環境が変わっています。
この記事中での評価は、最新の再生環境では異なるからです。



さあ、待望の「ドルビーアトモス」初体験です。

141107.jpg正確には「家庭用」が付きますが、管理人めは映画館も未体験なので、全くのファーストコンタクトということになります。

どんな音を聴かせるのか・・

ウェブ上や雑誌など各媒体から得られるそのイメージは、おおよそ以下のようなものでした。

縦横無尽に、オブジェクトなる効果音が飛び回る立体音響。
既存のサラウンドに無い自在なサウンドデザイン。

とにかく・・
凄い。
驚愕。
既存のサラウンドとは次元が違う。
体験すれば欲しくなる。
 
否が応でも期待は高まろうと言うものです。
加えて自身の妄想的期待感も加わります。

それを踏まえたところで、AVアンプの入れ替え、トップミドルSPの設置、そしてベースになる7.2chスピーカー配置の、リセッティングを進めながらその日を待ちました。

141109-1.jpgドルビーアトモス収録のBDソフト第1弾「ネイチャー」です。

8日の夜にほぼ全編を、本日にはシーンを抜粋して視聴しました。

その第一印象は、

・・・これ重要ですね。(汗)

人柱としては、責任重大といったところですから。


偽りのない感想としましてはですね、



・・驚愕とまでは行きません。
・・縦横無尽でもありません。



『えっ・・』


絶句する読者さんの声が聞こえそうです。

なぜそう思ったのか、あくまでも印象としてですが・・

・サラウンド感と音像定位
高さ方向に雰囲気は広がります。それは前方にも感じますが、効果音の前後の動きがありません。
フロントスピーカーと、サラウンドスピーカーの間に明確な音像定位をほとんど感じません。
前方向の上部などに定位する印象的な効果音がありません。

・高さ表現
肝心の高さの表現では「降ってくる」という感じは「波」と「水しぶき」を除いてはありません。
左右サラウンドSPから上下動する(てっぺんまで行ききらない)感じでした。

・サウンドデザイン
内容が動物ドキュメンタリーなので、派手なサウンドデザインは元々無いのかもしれません。
そういう見方をするジャンルのソフトとしては、違うのかも知れません。

それにしても、雷の稲光は前方なのに音は後方で鳴る、波が前方から来るのに音が来ない。
などと言った具合に、どうも全体にサウンドデザインが後方寄りなんです。
普通にサラウンドとして聴いても何か違うのです。

今回iQ7を左右のサラウンドに移設して、真横に置いたわけですが、ちょうど自分の頭上から後ろにサラウンドが展開するという具合なんです。

試しに同じソフトで通常の5.1chを聴きますと、やはり後寄りのサラウンドのようです。

さては僕の耳が悪いのか、頭が悪いのか、セッティングがいい加減なのか?
そこの受け取り方は、皆さんで決めてください。

この「ネイチャー」で体験する限り、もっと言えば僕個人がウチのシステムと、セッティングで体験する限りにおいて、家庭用のドルビーアトモス・・この評価はあまり良くありませんでした。

多分、個人的な期待値が高すぎたのかも知れませんね。

正直、ドルビーTrueHDの5.1ch音声からのアドバンテージは少ないです。
SC-LX78では、フロントハイトを加えた9.2chに、フロントワイドをバーチャル再生します。
これで、前方の広がりと高さが出たサラウンドは、十分なクオリティがあります。

家庭用ドルビーアトモス・・天井にスピーカーを取り付ける程の労力に見合うモノなのでしょうか?

「店頭視聴会ではがっかりしたが、映画館では間違いなく凄かった」

と言う旨の、ブロガーのレビューを拝見しています。

ドルビーアトモス、確かに本物なのでしょう。

しかし僕はまだ、このソフト1本しか知りません。

これだけで評価の決めつけも出来ませんね。

今年中にあと2本、ソフトの発売が控えています。
次は来月初旬、映画「トランセンデンス」そして「トランスフォーマー・ロストエイジ」です。

せめて、この3本での評価としましょう。

今回の「ネイチャー」単品の評価を出しておきます。
あくまでも音、ドルビーアトモスの音響に関して、自身の主観による評価です。

5段階くらいにしておきまして、「3」としておきます。


では「家庭用ドルビーアトモス」への評価。

これは「C」としておきます。

あえて何段階まであるのか、まだ書きません。
3本見終わったあとで明確にしたいと思います。

ゴルゴ13を雇われても困りますので。



追記
それにしても8日の、初視聴時の印象は「あれ?」なものでした。
実はSC-LX78導入に伴ったスピーカーのセッティングで、1つの困った問題と、直近の課題をクリアしきれていませんでした。

本日なんとか対処出来まして、全体の雰囲気と音場感は大分良くなりましたが、評価自体は変わりません。
このセッティングの件はまたSC-LX78の関連記事で書いてみます。


やはり映画のソフトに期待したいです。

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2014年10月25日

天井スピーカーはどう取付けるのか? その2

日本初のドルビーアトモス収録BD「ネイチャー」を入手する前に、天井スピーカーの取付け方法の紹介と、SC-LX78のレビューを終わらせるつもりで、いつになく連投しております。

では前回からの続き、スピーカーの取付け詳細です。

今回、フロントハイトスピーカーとして使っていたKEFのHTS3001 SEを、トップミドルスピーカーとすべく移設することにしました。

完成形がこちら。
141025-2.jpg

前後の位置の方はこちらの記事で触れたように「真上」では無く、「やや前寄り」です。

白いアングルの幅は30ミリで、長さは600ミリ。これがベースです。

アングルの長穴のピッチと、前回書いた天井の下地(野縁)との寸法関係はこうなります。

141025-1.jpg

ちょうど、ピッチ420とアングルの長穴がギリギリ合いました。
ここにネジ止めが出来るのです。

横の壁からはだいたい、425ミリくらい。この位置がアングルの右から2番めの長穴の位置です。
うちの場合は、この位置でメインスピーカーの幅と同じ並びに設置できます。

黒い方のアングルですが、希望の長さの商品が見当たらず、450ミリの物を半分に切断したものです。

ここまで見れば解りますでしょうか。

141025-5.jpg汎用的な方法としては・・

・スピーカーブラケットを適当な板等にねじ止めしてブラケットのベースとする。

・それを短いアングルで抱え込んだ形で、ベース(白)のアングルで挟んで接続し、天井にネジ止めする。

短い(黒い)アングルは、ねじ止めにしなくても、抱え込まれた形なので落ちません。

では実際の取付け手順です。

141025-14.jpg用意するのはこれらのものです。

ネジは木用ネジ、長さは38ミリのもの。
皿ネジの頭が隠せる、連結キャップをワッシャー代わりに使用します。

アングル用の白い止めねじは、組み立てラック売り場にあります。

まずは片側(右)からです。

横の壁から最初の下地(野縁)を特定します。
141025-15.jpg「壁裏探知機」(壁裏センサー)で探しながら、境目のポイントにマチ針を刺して目印とします。

最終的な確認は「下地探しどこ太」を突き刺して、物理的に行います。

下地の位置が特定出来たなら・・

141025-3.jpg白いアングルを1本のみ、所定の位置に取り付けます。

木用ネジは下穴不要ですが、パイロット穴として石膏ボードの厚みプラスアルファの深さの下穴を開けると、作業が楽です。

しかし「手」ではムリがあります。充電ドライバードリルは必要です。

141025-4.jpg先ほどの連結キャップのネジ隠しを付けた状態です。

141025-16.jpgそのアングルにスピーカーブラケットのベース部(黒いアングル)をアングル用ネジとナットで連結。

そしてもう片方の白いアングルを連結します。こちらは仮留めにしておきます。

白いアングル間の平行を確認しながら、天井にネジ止めしてからアングル用ネジも締めます。

アングルの長穴に対して木用ネジの径に余裕があり、多少位置の微調整が効きます。


これで片側が終了です。

これを利用してもう片側を位置決めするためには・・

141025-6.jpgこの様に糸を張ります。

141025-7.jpgそして反対側の所定の位置で固定します。画鋲ピンを利用します。


141025-9.jpgその糸に沿ってアングルを取付けます。

141025-10.jpgあらかじめ、マチ針で下地の位置はマークしておきます。


あとは右と同様です。

識者の方ならば、あるいはこう思うでしょう。
『板を一枚直接打ち付けても良いんだろ』

そうですね。スピーカーブラケットをネジ止め出来る厚さの板を、下地(野縁)のピッチよりやや大きめにカットして、それを天井にネジ止めすれば良いのです。

141025-11.jpgただ、僕は作業の効率を考えてこれを選びました。
このアングル工法?だと、スピーカーの左右位置調整が可能なのです。

スピーカーブラケットのベース取付け位置を、スライドさせれば良いのです。
専門誌のレポートでは、メインスピーカーより外が良いという記事も見かけています。


141025-12.jpgさて、もう一つの問題は配線ですが、片方ごとに壁際を立ち上げて、配線してあります。その方がスッキリ見えます。

右側は吸音の為に吊るしたのれんに隠してあります。

141025-13.jpg左側は窓の縁に沿って上げ、カーテンレールから伝わせています。


右の天井スピーカーまでの配線は、アンプが左にありますので、床を這わすわけです。
その隠蔽は、もうこうなったらカーペットやマットなどの敷物の下に隠してしまいます。

え、カーペットとか敷かない?

音には敷いたほうが良いのですよ。


さてと、準備は整いました・・。

肝心のソフトはあと11日くらい待ちです。

え、北米版のトランスフォーマー・ロストエイジ買えって?

それまでに、やる事があります。
SC-LX78をいじくりまわしていますので。
基本セットも大事ですから、ちょうど良いのです。



配線隠しを使った配線の施工についてはこちらもご参考に。

それと、

KEFのHTS3001 SEと、HTS2001.3 SEをお持ちの方向けの取付け詳細。

これらは「裏ホームシアターBライフ」の方に投稿します。




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2014年10月19日

天井スピーカーはどう取付けるのか? その1

ドルビーアトモスの導入を考えるあたり、まず一番の障壁となるのは何か?

言わずもがな、「天井スピーカーの取付け」はどうするのか?という事でしょう。

当方今回もDIYで施工しましたので、方法を紹介しておきます。

141019-1.jpgまずは、天井の構造を知らねばなりません。

うちは木造軸組工法(在来工法)なのですが、スピーカーを吊るための下地がどのように入っているのかを確認する必要があります。

141019-3.jpgこれはシアタールームの屋根裏です。
隣の部屋のクローゼットにあるハッチから入ってみました。

以前から何回も入って、7.1ch対応時にはサラウンドバックSP用の配線や、サラウンドSPの配線移設などをやったものです。

しばらくぶりに入りましたが、梁をの上をつたって這うように歩き、構造材をくぐりーのの状態で、歳で体が硬くなったのがわかりました。(汗)
大変には大変ですが、目的のためならば背に腹は代えられんのです。(笑)

屋根裏は9月末の時点ではサウナ状態で、数分と居られませんでしたが、今ではまあ大丈夫でしょう。
判り難いですが、真ん中にある電気配線は部屋中央の照明器具のもので、画像の上の右奥がスクリーン側になります。
ちなみに黒いCD管が見えていますが、これは今回使わなくなった右フロントハイトSPの配線用です。

敷かれている断熱材の方向に(画像の左右方向)「通し」で、野縁(のぶち)と呼ばれる角材が隠れています。
これに天井の石膏ボードが張ってあるのです。

全体で見ると角材は横もつながっており、格子状になっていますが、つなぎの方は細切れなので強度に不安があり、「通し」の方の野縁をスピーカーブラケットをネジ止めするための「下地」とします。

天井裏で採寸した図面です。
141019-2.jpg

野縁の幅は30ミリで厚さの方は35ミリ。
これが420ミリピッチで施工されています。
壁からですと、だいたい430ミリあたりにその野縁がありました。
それを見つけると、しめたものです。

これは業者や工法などによって、多少の違いがあるかと思います。

ここまでを自身の目で確認できれば、一番良いのですが・・。

せめて野縁がどちらの方向に入っているのかが、分かると良いです。
施工業者に聞くとか。

いずれにしてもDIYなら施工時に必要となりますので、これらの道具を用意します。

141019-4.jpg上が「壁裏探知機」文字通り音とLEDランプで下地の位置を判別出来ます。
しかし、精度はきっちりはっきりとは行きません。

なので最終的には物理的な方法を使います。

下の「下地探し どこ太」これで石膏ボードに針を刺して、下地の位置を特定するのです。
石膏ボードの厚みも判ります。

いずれもホームセンターで入手可能です。
これらの道具と根気があれば、野縁の位置と方向が判るはずです。


では、スピーカーはどうやって天井に取り付けるのか?ですね。

アングル工法を使いましょう。

次回で詳細を。


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