2015年04月05日

5.2.4chの先。その2

今回も前回からの続きで、この図面を元に書いています。

150315-1.jpg
これはドルビーアトモス ホームに設定されるスピーカー構成が、最大24.1.10chであることを元にした図面を自室に落とし込んだものです。

実践者が3パーセント以下である中、こんな記事に需要があるかどうかと思いながら書きました。

なので、下まで全部読んだなら大したものです。(笑)


・天井(トップ)スピーカーは5組10本?

この図面には6本しか書いていませんが、理由があります。
この6本の前後にそれぞれ2本が追加されて10本となるわけですが・・

まず、トップリアの後方に「リアハイトスピーカー」の入る余地がありません。
これは視聴位置の関係で物理的に無理だということです。

別の見方をすれば、7.1.2または7.1.4の場合では、サラウンドバックスピーカーとリアハイトスピーカーは、ほとんど位置がダブってしまいます。
7.1chベースですと、リア側は音源過多であるかも知れません。

いずれにしても、リアハイトスピーカーの設置は僕の部屋では出来ません。(必要がありません)

では前側、「フロントハイトスピーカー」はどうか?
この図面に書かなかった訳は、そもそもトップスピーカー自体の稼働率が少ないゆえ、天井スピーカーよりも重視すべきは、フロア設置スピーカーの方だろうという考えがあったからです。

しかし、それがそうでも無さそうだというヒントをこちらのレポートで見つけました。
こちらはStereo Sound ONLINEの藤原陽祐さんのレポートで、「5.1.4+2ch」という配置を実践されています。
やはりプロ。しっかり向き合っている方がいます。

これは正に、前回書いた「弱点」を改善する突破口となるかも知れません。
これにはぜひチャレンジしてみようと思います。(今後の展開次第で、記事になるかも)

ところで、図面を見てあることに気付かないでしょうか?
つまり、天井スピーカーとフロア設置スピーカーとのバランスにおいて、やはり視聴位置は部屋のセンター寄りで設定するのが望ましいのではないかと・・。


・以後期待するスピーカー配置

まとめになりますが、キワードは均等配置だと思っています。

5.1chベースの場合では・・
サラウンドスピーカーの位置はセオリー通り120度付近に置く。
視聴位置を取り囲むスピーカーのサークルを考えれば、おのずとその角度が均等配置となります。

7.1chベースの場合では・・
縦長の部屋で視聴位置が後ろ寄りの場合、リア偏重なサラウンドに感じるかも知れません。
可能ならば視聴位置を部屋の中心に近づけて(真ん中は音響的にいけませんが)フロントスピーカーとサラウンドスピーカー間の角度を狭める事です。

では個人的に予想、想定する配置はどうか?
もっともこれは、AVアンプ側での仕様の追加が必要ですが・・

現行の7.1chベースから、フロントワイドスピーカーを加えた9.1chベースで、最大9.1.4chが使えるようになった場合の配置を想定しますと・・

フロア設置のスピーカー配置はおおよそ図面の通りです。

フロントワイドスピーカーを加えると、サラウンドスピーカーの位置は均等配置を考えて、あえて視聴位置の真横から後方に下げます。
この場合、サラウンドバックスピーカーの有無にはこだわりませんが、僕の自室では積極的に「有り」を選ぶほどではありません。

天井スピーカーの数と配置は・・
これは正直、真上を含めた6本・・これか、これ以上必要かどうかも判りません。
これに関しては、上に書いた「プラス2ch」を試せば判ってくるかも知れません。

記事は以上です。


さて、例の目の上のたんこぶ、DTS:Xの発表が遅れているようです。
所有のAVアンプに対応の可否を含めて、どうなるのか未ださっぱり判りません。

しかし、いい加減そろそろでしょう。
次回はこれについて触れられるかも知れませんが、その内容によっては僕は「もの凄い空回り」で「1人アトモス祭り」を演じたことになるのでしょうかね。(笑)

正に人柱とはこういうものかと。



※記事タイトルに5.2.4chと書いていますが、一部のAVアンプの機能上の呼称で、正式には5.1.4chです。



デノンのAVR-X7200WA。↓これに続く発表を待っている人がいると思うのですが・・


 

2015年03月29日

5.2.4chの先。その1

前回の記事に貼っておいた図面について説明しましょう。

ドルビーアトモスの家庭用における、スピーカー配置の規格は最大で24.1.10chであるということ事です。

つまり、
フロア設置のスピーカーは、視聴位置を中心に15度で等分配置をして24本
サブウーファーは1ch分。(2本使用はAVアンプ側の仕様によるもの)
そして、天井スピーカーを5組10本。

この規格の配置の一部を、うちの部屋に落とし込んだのがこの図面です。
現実に今あるスピーカーは実線で、それ以外の規格上のスピーカーは点線です。
赤い塗りつぶしは後で触れます。

150315-1.jpg


では個々に見て行きます。

・フロア設置のスピーカーは24本!?

まず、スピーカー24本・・これはいくらなんでも不可能だろうというのが、通常の感想かと思います。

しかし、ここから見るべき点は他にあります。
僕のこれまでの体験を通して感じた事から、以下を指摘します。

つまり、この24本配置の縮小版が、現状の5.1.4chあるいは7.1.4chであるのか?ということです。

赤に塗りつぶしたスピーカーがある正面から60度あたりの位置・・フロントスピーカーとサラウンドスピーカーの間は、全体から見て相対的に離れており、ここを埋めるスピーカー設定がありません
ここは従来のフロントワイドスピーカーに相当する位置です。

個人的には7.1.4または7.1.2配置であっても、サラウンドバックスピーカーよりもこちらの方が効くように思います。
ここはオーディシーDSXで設定されている、フロントワイドスピーカーの有用性と同じ考えです。

現行の国産AVアンプで、フロントワイドスピーカーをドルビーアトモスの再生に使用できるとすれば、デノン、マランツ、オンキヨーのハイエンドのみかと思われます。

150329-1.jpg今までの経験上、ドルビーアトモス ホームの再生時にはこのあたりの空間から前方の上にかけて(赤丸部分)音場の希薄さを感じてやや物足りません。

それはまた、後方から前方へ抜ける高い位置での移動音が、このあたりで途切れてしまう様にも感じます。

ここが個人的に、ドルビーアトモス ホームの現状での弱点だと思っています。

次回へ続きます。



追記・・

そうでした、しばらくぶりのBDソフト「エクスペンダブルズ3」の感想に触れる予定でした。
イメージ通り、アトモスの効果は解りやすい映画です。そういう音が天井スピーカーに良く入っているという印象です。

ただ、上に書いた弱点・・今までに5本のソフトを視聴して来て、それが更に決定的なものだと知る事になりました。
一方でやはり、視聴位置の頭上斜め横からリアへの音場は充実しています。
うちで聴くアトモス ホームの傾向は、どうもそういうリア偏重型サラウンドなんです。


あともう1つ、こちらのアンケートをご覧になったでしょうか?
こちらはAV Watchさんの読者アンケートです。

僕も回答しましたが、回答数1100余りの内、ドルビーアトモス実践者はどの程度だったと思いますか?

なんと・・・33人。

3%しか、いないんです。

33人くらいなら、ネットや雑誌等で特定可能なくらいの人数ですね。

うーん、3%ですか。
3%ねえ・・・3パーセントかあ。

3パーセントぉ!?




こちらの準備を考えています。↓



TAOC MSR-4S-DB タオック AVラック

 

2015年03月15日

5.2.4chへの本格移行。その2

パイオニアのAVアンプでは、天井スピーカーを4本使用する場合、5.2.4(5.1.4)chという配置しか選択できません。
天井スピーカーを別に考えると、フロントハイトスピーカーはもちろん、サラウンドバックスピーカーを捨てて、素の5.2(5.1)ch配置に戻すという事です。
自身がそれをなぜ納得させたのか、ということを含めて書いています。

前回記事の後半では、天井スピーカーの配置と本数は、部屋の大きさによる視聴位置で決まるということを書きました。

そうすると天井4本設置というのは思いの他、障壁が大きいと言えます。
前後位置の関係で言いますと、うちではかろうじて推奨位置に収まっているのはラッキーです。

では、5.2.4を天井から見た配置はどうなるか。
それが前回貼っておいたこの図面です。

150301-4.jpg

トップフロントスピーカーとトップリアスピーカーの振り分けは、視聴位置からそれぞれ95センチ。
横方向はフロントスピーカーの幅に合わせています。

この横方向の位置、これをもっと外側に配置したらどうなるか?
試してみましたが、外になるほどあまり良くないという結果でした。
これはまた記事にします。

フロア置きとした5.2ch分の配置で、少々気になるのがサラウンドスピーカーのiQ7が真横にあるということです。
パイオニアの指定は120度なものですから・・。
実は僕自身、過去のサラウンドスピーカーの配置においてもサラウンドスピーカーの真横設置というのは経験したことがありませんでした。

懸念点は、これで後ろに音が回るのか?ということでした。
これは、意外にも大丈夫でした。

「真後ろ」という表現からは多少落ちますが十分に「後方」から音が来ます。来てます。
それに、音の定位と左右への移動感がシャープで良いです。

これが実は5.1chの利点なのです。

7.1ch配置の場合、5.1chのサラウンド音声は斜め後方に配置するように、サラウンドスピーカーとサラウンドバックスピーカーに振り分けて、いわばファントムで定位させます。
なので、音像がぼやけてシャープな定位感が損なわれるという訳なのです。

5.1chの場合はサラウンド音源は左右各1箇所な訳ですので、この点では有利です。

そもそも、5.2.4chでドルビーアトモスとドルビーサラウンドの再生を前提にすると、個々の視聴環境によっては、無理にサラウンドバックスピーカーにこだわる必要は無いと思えます。
ここはまた記事で書きます。

今後、それでも一応サラウンドスピーカーは出来るだけ120度の位置に近づけるため、オーディオラックを縦型に交換することを考えています。
ラックを変えた場合のスピーカー位置が赤の点線の位置で、105度程度には収まるということです。

ついでなので、家庭用のドルビーアトモス・・今後を展開の予想と理想を含めた図面を挙げておきましょう。次以降の記事のヒントです。

150315-1.jpg



今週、ようやく対応ソフトの第5弾のリリースです。
1月以来?・・長い。
内容次第(音響)ですが、次回触れてみます。
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ドルビーアトモス収録?↓これはノーマークでした。



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2015年03月01日

5.2.4chへの本格移行。その1

個人的なサラウンドスピーカーの構成と配置の過去の変遷としましては、5.1、6.1、7.1、9.1、11.2と経験をしてきました。(こういうのをサラウンドジャンキーと言うのでしょう・・またはサラウンド馬鹿w)

AVアンプをSC-LX78に替えて以降、スピーカー配置は2転3転しました。・・まあ好きでやったのですが。

そもそも、当初から5.2.4chがベストであろうという予想は出来ました。
それを躊躇させたのは、今までに構築したものを外すという事です。

パイオニアのAVアンプでは、フロントハイトSPはもちろん、サラウンドバックSPを同時使用することが出来ません。
11.2chまで経験しておきながら、ベースは一気に5.2chに削るかたちになるのです。
それに最近ではようやく、7.1chのソフトも珍しくなくなりました。

しかし、ドルビーアトモスの再生を軸に、あるいはドルビーサラウンドの実用性を考えますと、過去の流れの延長では無く、新たなスピーカー配置への転換が必要だと思いました。

150301-2.jpgそれにベースの5.2ch。これの基本再生の実力・・パイオニアならではと思われるここに(次回以降で触れます)納得できた事もあって、5.2.4ch配置への本格移行を決定しました。

そして、やるからには出来る限り推奨位置での配置とすることにしました。

その理由はあります。
ドルビーアトモスは従来の平面的な表現に加えて、上下の空間が加わりますが、各スピーカーの距離はAVアンプ側で把握出来ても、高さ、角度など、どこにあるかまでは把握できません。

各スピーカーが推奨される位置に置かれた状態でこそ、正しいサラウンド音場が生成出来るはずなのです。(ただし、これには後で紹介する対処方法のレポートがあるのです)

150125-2.jpgこれが以前紹介したテスト時のもの。
トップフロントSPはトップミドルSPの位置のままでした。

150301-1.jpgそして変更後。トップフロントSPとトップリアSPの間隔は1.9m。
視聴位置からは前後均等に95cmの位置です。

実はこの前後位置の間隔はドルビーの推奨配置から見て、ほぼ「最小限」なのです。

下の図面で説明します。
これはドルビーの推奨する天井スピーカーの配置範囲を、うちの部屋に照らしたものです。
150301-3.jpg

これを見ると、天井スピーカーの前後配置の間隔は、実際にはもっと前後に広くなっても良いのです。
しかし、うちではトップリアは後ろの壁との関係で物理的に無理なのです。
(トップリアは壁と天井との隅に近過ぎないように、多少離した位置にしてあります。)

あまり触れられませんが、ここが天井スピーカー配置の障壁の1つと言えます。

それは視聴位置次第では天井に4本は物理的に無理だということですね。
視聴位置が後ろの壁に近い、あるいは壁にくっついているような環境が、実は多いと思われます。

・・個々の環境ごとに考えられる障壁と疑問、それに答えるレポート、これが最近紹介されました。

他ならぬパイオニアのホームページで公開されている、
「実験Dolby Atmos 〜試してわかった、スピーカーシステム使いこなし術〜」
こちらがそうです。

これは、メーカーとしての責任を果たしている有用なレポートであり、拍手ものです。

次回以降の記事内容として、こちらの図面を予告で挙げておきます。

150301-4.jpg




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2015年02月14日

天井スピーカーは2本か、4本か? アップミックスについて補足。

5.2.4chの仮設置テストにおいて、前回書ききれなかったアップミックスについて触れておきます。

アップミックスとは、アトモス用のスピーカー配置で、非対応のソフトを鳴らすために用意された仕組みで、再生中は「ドルビーサラウンド」と表示されます。

150212-1.jpgこれは2chから5.1ch以上の音声に対応する、従来のプロロジックIIzなどに代わる新しいサラウンドモードであり、云わば擬似アトモスとでも言いましょうか。

ちなみに従来あった、ミュージックとかムービーなどのセレクトモードはありません。

この「ドルビーサラウンド」においても、天井スピーカーを2本と4本では、その効力が違いました

ドルビーサラウンドでの再生時、アトモスの時とは違って、天井スピーカーからは常時音が出ています。
高さ方向にエフェクトをかけた感じの音です。

これが「天井2本」の場合ではどうしても頭上から両サイドへ、ベルト状に取り囲む感じの音場になり、取ってつけた感じがします。
その結果、音楽のライブ音源には良くマッチしても、映画では今ひとつだったりしました。
映画では、音場の生成がし足りない感じがするからです。

それが「4本」になると、部屋をベールで覆うような感じになって、空間の表現が自然になるのです。
どちらかと言うと、視聴位置の前の空間にそれを感じます。
そのため、特に映像のあるソフトにおいては、ほぼ相手を選ばないようになりました。

最近僕自身が、家庭用ドルビーアトモスの音に慣れて来たというのは、多少はあるのかも知れません。
しかし、天井スピーカーが2本のそれは簡易再生であり、本格的な再生環境は4本であるというのは間違いないと思います。

アップミックスの「ドルビーサラウンド」再生時も同様に、サラウンド空間の表現力が違うのです。

結局のところ、ドルビーアトモス ホームの構築において、
天井スピーカーは2本ではダメなのか?という疑問を持たれるかと思います。

これは前にも書いたように、その人の経験値や、求める度合いによって左右されるものだと思います。
僕なんかは11.2chまでも経験しましたから、2本では今ひとつだと感じました。
要は贅沢になっているんですね。
それを文章にすると上に書いたようになるのであって、皆がそう感じるとは限りません。

これが、5.1chや7.1chからのステップアップでしたら、これで十分だと感じられるかと思います。

では、天井スピーカーは無くても良いのか?なのですが、
ドルビーアトモスの方では、無くてもそれなりに聴けそうです。
しかし、ドルビーサラウンドでの再生は、常時鳴る天井スピーカーあってのものと思われます。

さて、これらを踏まえた上で、仮設置の5.2.4chと、再び元に戻した7.2.2chとの比較をしました。
結果、どちらを取るかという問題です・・。

ドルビーアトモス再生において唯一、正統派スピーカー配置を採用するパイオニアのAVアンプを選んだ以上は、毒を喰らわば皿までか・・。

10日ほど考えた結果、5.2.4chへの本格移行・・・実はもう既に完了させています。

150212-2.jpgしたがって、前回の記事で触れた5.2.4chの第一印象の記述以降の感想は、ほぼ本格移行後のそれを元に書いたものです。

その本格移行に至る詳細については、また次です。


・・ここから先は極めて個人的な、備忘録のような記事になります。暇な人は見て下さい。(笑)


KEFの薄型スピーカーです。
これを何とか天井に付けてみようという、チャレンジャーの登場を期待します(笑)



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