2013年11月22日

ケーブル自作の意義。その2

自作した2種類の電源ケーブルの比較です。

フルテックの電源タップe-TP60と、壁コンセントとの間につないで比較してみます。
この2種類のケーブル自体の価格差は約6000円です。

以下の感想は初聴き時の直感をメモした箇条書きを、そのまま書いています。

まず安価な方の、フジクラ3.5sqとWATT GETEの非メッキプラグの組合せ

低域はたっぷり。
ダンピングも良く効く。
ここがこのケーブルの特徴であり、長所でしょう。
対して、上は出ているようだが、雑味を(荒さ)感じます。

以前はプラグにパナソニックのWF5018、インレットがシェルター8101という仕様でした。
こちらでは「高域のキツさ」が気になっていました。
これが非メッキプラグではどうか?という確認のための組合せでした。

ちなみにフジクラ3.5sqに金メッキプラグを使うと、性格が穏やか傾向になるようでした。
反面でダンピングの強さという個性は後退する印象がありました。

次に、Zonotone3.5sqとロジウムメッキプラグの組合せ

131122-1.jpg価格はプラグと合わせると、同社の既製品と同様な価格になってしまいます。

ボリュウムが上がった感じ。
全域パワフル。
立ち上がり鋭い。
低音は今までで一番出る。
高域の抜けが良い。

高音のキツさはやや軽減されたのですが、鋭すぎてやや耳にイタイ場合があります。

やはりパフォーマンスは、こちらが優れていました。

ちなみに同じケーブルを自作の非メッキタップ(ケーブルはフジクラ3.5sq直付け)とPMA-2000RE間で使うと・・

シルキーサウンド。
高域伸びる。
センター定位が良い。
余韻が豊か。
華やかな感じも。
と言う第一印象でしたが、全体の比較では上のe-TP60経由の方が良い感じでした。

つまり、e-TP60を使うにあたってより高音質が期待できる方がどちらか。
やはり価格通りの結果となったのでした。

ここまで色々試して見ましたが、この前書いた「メーター6000円の差」は確かにありました。
ただ個人の感性の部分なので万人にはどうか?と言う部分はあるでしょう。

もっとも、オーディオの世界は感性でナンボっていうものなでしょうけど。
フジクラで十分だと言う人がいても何ら異議はありませんし、これは使えないと言う意見があってもそれもしかり、でしょう。

結局お金はある程度かけた方が、相対的に良いと言う事になるでしょうか。
色々とやって感性を磨く。これが自作の意義の一つと受け取っています。

131122-2.jpg青いのがe-TP60につながるゾノトーン、黒いのはフジクラ・ダイア3.5sqの電源タップ直付けです。

ところで、気になるのはe-TP60にまだ不安要因がある事です。
「鋭すぎて耳にイタイ」という事がですね。

それの改善の糸口を偶然手に入れました。

次回はその件を。



【送料無料】自作でオーディオアクセサリー(part.2) [ Stereo編集部 ]


6NPS-3.5 Meister(1.8m) Zonotone(ゾノトーン) IEC電源ケーブル


 

posted by shu at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電源関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月17日

ケーブル自作の意義。 その1

先月の記事で紹介した、以下の2つの自作電源ケーブルの用途についての説明です。

131020-7.jpg・Zonotoneの6NPS-3.5 Meisterに、フルテックFI-11シリーズのロジウムメッキプラグの組合せ。

131014-2.jpg・フジクラ・ダイアCV-Sの3.5sqに、WATT GETE非メッキプラグの組合せ。

プラグの組み合せの根拠は、前者が同社アセンブリ品と同様な仕様。
後者は非メッキ仕様タップの製作して使ってみた経験から、妥当と思われる組合わせとしたものです。

これはズバリ、メーターあたりの価格差約6千円の違いを知るためです。
これは別の見方をすると、「高い方」のオーディオ的商品価値を評価する事にもなります。

その方法として、フルテックの電源タップe-TP60との組合せで試してみました。

ここで「自作」に対するスタンスなのですが、2つの考え方が想定出来ます。

・自作で安価に作れた物で、高価な既製品を凌駕したい。
・既製品が自作品に比べて物足りないとき、それを改善する方法を考える。

僕の考えは後者の方です。

既製品、しかもオーディオ専用品として作られ販売されている以上は、その品質についてある程度の期待値と信頼を寄せているからです。

これは僕自身が仕事で直接、ものづくりに従事しているからに他なりません。
公に「悪いもの」を作って売るはずが無かろうという訳です。

ここが上に書いたメーター6000円の差の部分ととらえています。

だからと言って3万円を超える価格になりますと、そういう商品には手が出ませんし、出せません。
ここは価値観や経済観念で各自が決めることでしょう。

前置きで終わってしまいました。(笑)
比較の結果は次回で。

6NPS-3.5 MEISTER(切売り) Zonotone(ゾノトーン) 電源ケーブル
FURUTECH FI-11M-N1(R) + FI-11-N1(R)

 

posted by shu at 18:27 | Comment(7) | TrackBack(0) | 電源関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月20日

電源ケーブル自作のその後。

この7月辺りから電源ケーブルの自作をやってみましたが、この前書いたタップの後で追加した物がありますので、まとめておきます。

131020-7.jpgまずはゾノトーンの、6NPS-3.5 Meisterの切り売り3mを購入した残り1.2m。

130929-3.jpgビニールテープを巻いた状態でカットしないと、外の編組がバラけてしまいます。

130929-4.jpg介在はアルミシールドとタコ糸?の様な紐というシンプルな構成です。

白、赤、緑の分かりやすい色使いです。

130929-5.jpgビニールテープを残したまま収縮チューブを被せます。
この時、編組を焼かないように、ビニールテープか他のものを巻いて保護します。
特にFLチューブ等はこれをやらないと一瞬で溶けていまいますよ。

矢印はケーブルの方向性です。切り売り品にも表示がついています。

130929-6.jpgこれで編組のバラケを抑えると共に、見た目が良くなります。

131020-5.jpgプラグにはフルテックのFI-11シリーズからロジウムメッキを選択しました。

前の1.8mにはオヤイデのメッキなしを取り付けてあったので、あえて変えてみた訳です。

131020-8.jpgケーブルクランプがステンレスという事で重みがあり、価格なりに作りもしっかりしています。

が、しかし。
思わぬ落とし穴がありました。

131020-6.jpg肝心の芯線が非常に入りにくいのです。

クランプの開きと、挿入穴の開口がアンバランスで、入れにくい事と言ったらまあ。

ピッチも広めですね。

つまり、クランプの開きが穴径より狭く、クランプの縁に引っ掛かって上手く入らないのです。

これだけで30分以上要してしまいました。
プラグもインレットも両方がそうです。

この点はオヤイデ製や他の物は全く気を使いません。

6NPS-3.5 Meisterのアース線が芯線が他の2本に比べて、やや細くバラケやすいためと、元々の太さもあるのですが・・。

これは同社が用意する、圧着端子を使うことが前提にあるようにも思いました。


131014-2.jpg次、フジクラ・ダイアの3.5sqがタップ製作の残りで1.8mありました。

電源ケーブルは3mで購入しています。メーター売りなので2mでは長すぎるからと、例えば1.5mにカットすると50cmが無駄になってしまいます。
どうせなら3mにすると2本取れるので、無駄が出ないのです。

ま、フジクラ・ダイアなどは安いので、それでも良いのですが・・。

そのフジクラ・ダイアに付けるプラグは、ある考えの基で非メッキのプラグを探しました。
1000円しないケーブル用のプラグに1万円はアンバランスと言う事もあります。
非メッキでも低価格で通常購入出来る物を探すと、意外と選択肢が無いんですね。

131020-1.jpg結局ヤフオクでWATT GATEなる商品を見つけました。真鍮のメッキ無しです。
あのマリンコと同等品だとか。

超低温処理もされてある模様です。

131020-2.jpg芯線の挿入とクランプも問題ありません。作業はとてもやり易いです。

こちらはプラグ側。
良く見ると穴の淵とネジが色分けされています。黒はプラスです。

131020-3.jpgこちらがIECインレット側です。

こちらの配線位置は「書いて」あります。

131020-4.jpgモールドはしっかりしています。

クランプの部品の一部は、オヤイデ製のそれの様に作業中に外れることのない仕組みですが、3.5sqではこれは使用しません。

この手のクランプ構造は(シェル内蔵型とでも言いますか)片側で締めこむため、ケーブルの太さによって、ケーブルの付き方(出方)が真ん中では無く、偏心していまいます。

見た目を気にするなら、テープ等を巻いてあえてケーブルをその部分だけ太くしたりする手間が必要です。

おしいのは「金具」まわりの細かいところで作りの雑さがみられることです。

プラグの「刃」の取付が若干曲がっているとか、IECインレットの金具の一箇所が、開きが甘くて先端が当たって入らないという事象!?がありましたが、細いドライバーの先で広げて対処しました。
ここは先に覗いて確認しておいた方が良いかと思います。

これが送料込の4000円くらい。価格なりという事でしょう。
あとは出品者が評価を返してくれれば文句ない商品といったところです。

この2本の電源ケーブルの用途。
これの説明は次とします。

・・が、『電源ケーブルの話が続いてもつまらん』と言う方もいらっしゃると思いますので、違う記事を挟んで行きます。


おまけ。
130929-8.jpgこれはフルテックのIECインレットプラグFI-15Eです。

これは他とだいぶ構造が違うのです。
アースのみ金メッキの圧着端子が付属しています。

これは配線の失敗例です。
なぜか。アース線が長すぎて無理があります。

130929-7.jpg最初アース線に圧着する前に仮組みして個々の長さをちゃんと調べてみるべきでした。
他の2本が入らなくなってしまいます。

この時点で圧着してしまうとアウトと言うことです。



これは良いですよ。↓



【送料無料】自作でオーディオアクセサリー [ 福田雅光 ]


これも出ました。↓



【送料無料】Stereo編 誰でもできる!自作でオーディオアクセサリー(Part.2)

 

posted by shu at 14:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電源関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月06日

電源タップを自作してみました。

電源タップ、しかも自作で・・敷居が高いイメージでしょうか?

と言うより、優先順位が低いのだと思います。

130910-1.jpg普通、機器の方から揃えて行きますからね。
グレードアップを考えても、今度はスピーカーを。などと考えるもので、機器の買い替えの方に意識が働きます。

だから僕自身も、電源タップの高級品の購入や、ケーブルの自作を始めたのはここ数年の話です。
15年のキャリアがあってもですね。

しかし、他にやる事が限られてくる、すなわち機器のグレードアップやバランスの均一化という事が進んで、音や画のレベルが上がって来ると、電源周りは無視できなくなってくるのです。

ただ、やっても効果がない、解らないと言う「個人差」がある様なのは残念ですが。

さて、うちのオーディオ用コンセントにはアースが通っています。
ですが現状で、アースに落とし込んでいる機器が無いのはもったいない。

もっとも、うちでは3芯のアース付き仕様の機器は、LVP-HC7000とKEFのサブウーファー2台のみ。
別コンセントからスイッチ付きのタップで給電している、HC7000とXQ60bをアースするためにはタップを増設する必要があったのです。

そこで、ここのところの自作の流れでタップも作ってみることにした訳です。

材料は以下の通りです。

コンセントはアメリカン電機の7110GD。


プラグも同社の7112GN。


コンセントプレートはパナソニックのアルミ製WF9531。


価格優先の選択ですが、いわゆる非メッキという選択でもあります。
ケーブルはフジクラ・ダイア3.5sqを使用しました。

次の部品はホームセンターで調達できました。
鉛テープ、銅泊テープ、塩ビ製スイッチBOX。
それと、手持ちのブチルゴムテープ。

では内容を簡単に。
130929-9.jpgまず、塩ビ製スイッチBOXの静電気を抑える処理を行ないました。

このスプレー缶、判る方は往年のオーディオ通で、レコード時代を知る方ですね。


130929-10.jpg撮り忘れましたが、BOXの内側全面に鉛テープを貼ってから、制振のためのブチルゴムテープ、ノイズ対策の銅泊テープを貼ったところです。


130929-11.jpgさらに防振と絶縁のためブチルゴムテープを貼り、そのままだとブチルゴムの粘着で作業がやりにくく、最後にビニールテープを貼っています。

初めてなものですから、材料の選択と構造はネット上の情報をただ真似ただけでして、自身での根拠に基づいてはいないです。
ただ重量だけは有った方が良いだろうと思っていました。

130929-12.jpgコンセントの7110GDは、見た目の雰囲気がありますが、プラグを刺した時の保持力は物足りないです。

130929-13.jpgプラグの7112GNの方は価格の通りのもの。といった感じの簡易タイプです。

圧着端子を使った接続がベストです。
3.5sq以上の太さのケーブルは厳しいと思われます。

130929-14.jpg一応鳴き止めのため、コンセントプレートの裏側にもブチルゴムを貼りました。


これでフルテックの電源タップe-TP60との(ケーブルにフジクラ3.5sq+プラグがWF-5018+インレットにシェルター8101との組合せ)違いがどの程度か。

フルテックの電源タップe-TP60とはこんな仕様でした。
アルミボディの筐体、オーディオグレードコンセントに金メッキ、超低温処理に電磁波吸収材によるノイズ排除・・。
当時の感想はこちらの過去記事の通りでした。

当然遥かに価格の張るe-TP60が、プラシーボ的にも優位でしょうが・・。

PMA-2000REにつないだゾノトーンの6NPS-3.5 Meister(詳細は裏ブログにて)を差し替えて比べてみました。

やはりe-TP60の方がレンジが広いようです。高域が伸びて、音像の左右は広く、センターはやや手前に定位。
まあ、まあこっちがやはり上回って当然か。

だが取っ替え引っ替えしているうちに気が付きました。

自作の云わば非メッキ仕様のタップ、2chのサウンドイメージはやや奥めに定位します。

当初、高域が物足りないと感じたのですが、e-TP60の方はやや高音がキツイとも言えるのです。
フジクラ3.5sqのケーブルの個性が強く効いているのか?

その点、自作タップはフラットな感じで、聴き疲れしないかもしれない。
低域は不足なく、ゆったりしています。


これはこれでありかも。

130929-15.jpgしばらくこちらに2000REと4311をつないで様子を見てみることにしました。

当初単に「増設」が目的だったのですが、今のところシステム全体の底上げ感が音質と映像に出ていまして、悪くないと思うのです。

先日、音量はどのくらいで聴いているのかとコメントから聞かれましたが、今までは-37db前後くらい。
これがあと-3dbは上げても、うるさくないというような「余裕」が増した感じになっています。

感想や効果はもう少しまとめてから、記事にします。

なお本文中に書きましたが、この電源関連の感じ方につきましては個人差があります。
疑念のツッコミや苦情はご遠慮下さい(笑)

7112GN アメリカン電機 平刃形 プラグ(ナイロンカバー) 接地2P 15A 125V
アメリカン電気 7110GD 非メッキ壁コンセント
PANASONIC WF9531 ULアルミコンセントプレート
藤倉電線 フジクラダイア CV-S 3芯 電源ケーブル 切り売り (5.5sq)

 

posted by shu at 10:31 | Comment(4) | TrackBack(0) | 電源関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月28日

ケーブル自作の入口。その3

電源ケーブル自作の初心者が、パーツを安さで選ぶと大変ですよっていう話をしています。

Amazonで探したIECインレットコネクタ(機器側接続の方)の、SCHURTER 8101 IECインレットコネクタなのですが、確かに安いです。
価格では他に選択肢が無いのですが、これが初心者向きではありません。

130721-3.jpg前回の画像です。
ケーブルにフジクラダイア3.5sqを使うとこうなります。

解りにくいですが、ケーブルクランプ用のネジ穴は芯線自体を押さえる位置にあります。


130728-1.jpgそして端末の加工です。

ネジの頭は小さく、クランプ用のプレートもありません。
これは圧着丸端子の使用が賢明でしょう。でなければハンダ付けか。

圧着丸端子はそれなりのサイズを選択しないといけません。
R2-3という品番を使用している情報をネット上で見つけて使いましたが、ほんの少し芯線が太くて圧着部分に入りませんでした。

で、仕方なくドリルでさらって対処するっていう、もうここまででヘロヘロになってしまいました。(笑)
使ったのはニチフですが、違うメーカーの端子なら入ったのかも知れません・・。

そのあと、スペースが狭くショートが心配なので収縮チューブで覆っています。

3.5sqでは芯線自体が固く、上の様に入れ込むのに一苦労しました。
当然真ん中のアースと他の線の長さも変えないと、ネジ止めが出来ません。

ここは3芯が必要でなければ、2芯で2.0sqの細い方を選択した方がずっと楽だと思います。

この手間と、部材や工具を揃える初期費用。それとやっつけ技量。
これを考えると自作はせずに、アッセンブリされた商品を買った方が良いという考えが出来ます。

仮に作業工賃として、1時間3000円くらい乗っかっているとしても、初心者は1時間では作れませんので。

もちろん経験としてやってみることは有りです。
また、商品にケチをつける気は毛頭ありませんのでご理解願います。

ちなみに僕は、簡単な配線作業を仕事で経験していました。
そうでない初心者さんは、IECインレットコネクタには最低3000円台の予算をあてるべきでしょう。


こちらはオヤイデのC-029。

こちらと同様な形状の製品ならば、基本的に被覆を剥いて(28mm程度。長ければ芯線の方をカットで調整)差し込んで締めれば作業は終わってしまいます。

これはフルテックのFI-15E。

これはアースを接続する場合のみ、Y型圧着端子(付属)を圧着する作業が必要です。

そうそう、テスターは有った方が良いです。
配線違いの確認と、隣り合った線同士でのショートが無いかチェックするのです。
でないと「自作ケーブル」では無く、「自爆ケーブル」になってしまいますので。(笑)


次はRCAピンケーブルでサブウーファー用ケーブルを作りましたので、それについて書きます。

オヤイデ電気 IECコネクター C-029
FURUTECH FI-15EG(1個)金メッキ 電源インレットプラグ FI-15E(G)
【送料無料】電流 電圧 抵抗デジタルマルチテスター/デジタル表示マルチメーター コンパクト軽...

 

posted by shu at 14:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | 電源関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

     スポンサードリンク