2012年12月09日

サラウンドスピーカー配置補足その1 EQ設定値から何を読み取るか?

家庭でのサラウンド構築ではとにかく、5本のスピーカーとサブウーファーを揃えるという事が第一の壁で、それぞれの配置や取付けの方法などが当面の関心事となることは僕自身の経験はもちろん、訪問者さんの検索ワードから読み取れます。

とかく設置が済んでしまうと「それでオーケー」となったまま、設置場所とのマッチングや例えばスピーカーの振り角などについてなど、考えが及ばないということが多いと思います。

前回もそして以前からも紹介して来ました、スピーカー配置図ですが『もう何回も見たので要らん』という人もいらっしゃるかと思いまして(笑)内容をもうちょっと掘り下げておきたいと思います。

そこでAVセンターのAVR-4311で設定される、スピーカーコンフィグレーションとオーディシーのEQ設定値他から、サラウンドスピーカーのセッティングのヒントを探ってみます。

まずは前者のスピーカーコンフィグレーション、すなわち大小判定です。
これでサブウーファーに振り分ける低音の有り無しを判定します。

121209-1.jpgフロントのメインスピーカーのQ700のみが「大」で他は皆「小」と判定されています。

ただしこの判定は目安表示のようなものと思います。


121209-2.jpgこちらはクロスオーバー値の確認画面です。

クロスオーバー値とは、サブウーファーが受け持つ周波数の境界値とでも言っておきます。

一方でこれは各スピーカーの低音再生能力を表しています。(設置場所による低音の出方で左右されますし、測定位置でも変わります)


フロントスピーカーのQ700はフルバンド、つまり全ての周波数を受け持つ能力があるということで、この場合サブウーファーにはフロントchの低音は出力されません。

サラウンドはiQ1というブックシェルフ、フロントハイトはHTS3001SEという小型サテライトなのに40Hzとなっているのは、設置場所の影響だと思います。低音が天井や壁の反射で強くなっているのだと思います。

ここからはオートセットアップで設定された、EQ(イコライザー)の確認画面です。
ここで各スピーカーの音色を揃えるための設定結果が見れます。

121209-3.jpgフロントのQ700です。

60Hzあたりが下げられています。
この補正が無いと確かに低音は強めに出ます。


121209-4.jpgセンターのQ600c。

こちらはフラットに近い状態で鳴っていると言えそうです。
センターゆえ壁からの影響を受けないせいなのかも。


121209-6.jpgフロントワイドのiQ7です。

フロントのQ700と似た傾向ではあります。


121209-5.jpgサラウンドのiQ1。

同じiQ一桁シリーズであるフロントワイドのiQ7と似ています。


121209-7.jpgサラウンドバックのHTS3001SE。

他のスピーカーに比べて振れ幅が大きいです。
スピーカーは壁付ですが天井に近く、2面の壁の影響が低音を増大させます。
200Hzあたりを下げて補正されています。


121209-8.jpgフロントハイトのHTS3001SEです。

こちらも振れ幅が大きいです。
ここは一番壁の影響を受けているはずです。
部屋の上部角であり、3面の壁の影響を受ける場所です。
300Hzあたりが下げられています。


このEQ設定値いわゆるイコライザーカーブから何を読み取れるか?
これは素人なりの経験値からの意見ですが・・。

このカーブがフラットに近いほど、部屋の環境や設置位置においてそのスピーカーの補正値が少なくて済んでいるということです。

つまりスピーカー本来の性能や素性に近い状態で鳴っているということになるはずです。

例えばメーカーや特性がばらばらのスピーカーを組み合わせた場合でも、このEQカーブは上下にガタガタになるはずです。
イコライザーで「ある程度似た感じ」に音色調整が出来たとしても、それは上に書いた理由で「いい音」では無くなるものと思います。

これがメーカーやシリーズは極力揃えるべきという根拠の一つです。

またEQカーブに左右で大きな違いがあるのはその部屋の環境を表しています。
経験上では部屋の上部の角の吸音あるいは拡散で(このあたりがやってみないと分かりません)左右の違いと高さ方向の表現が向上しました。
部屋のライブあるいはデッドの調整と、付随するフラッターエコーの撲滅も効くハズです。

もう一つ、このEQ設定値が設置位置でもっとも影響が出る場合。これは隣接する壁に近い場合に顕著となります。
低音の出すぎとなるからです。

うちで言うとサラウンドバックとフロントハイトに使用しているHTS3001SEがそれです。
200〜300Hzの付近が大きく下げられています。

これがスピーカーの個性によるものか、設置場所の影響なのか?
これを次回以降で探ってみます。

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2012年10月07日

iQ7をフロントワイドスピーカーに。その2

ただでさえ関心の薄いフロントワイドの話。しかもiQ7のようなフロアスタンディングスピーカーを使うっていう、このテーマでは皆さんどうやら、ドン引きでしょうか?

気がついたら今月で丸5年なんです。当ブログが。
なので内容の方も、それなりに煮詰まって来ています。

まあ、好き好きで見ていただければと思います。

まず先に、最新の配置図です。クリックで別窓開きます。
赤い点線のスピーカーは本来、Audysseyが指定するフロントワイドとフロントハイトの位置になります。
121007sp-haiti.jpg

フロントワイドの開き角度の指定は左右にそれぞれ60°現状が51°。
フロントハイトの開き角度の指定は左右にそれそれ45°現状が28°。

フロントワイドの方はまあ良いとして、ハイトの方は開き角度と仰角45°の両方を実践するには、ほぼ赤い点線の位置に設置が必要となります。
これはDOLBY PRO LOGIC IIzの指定とは相容れない位置になるため、パラメーター(ステージハイト値)をプラス3程度に調整しています。

さて、フロントワイドスピーカーをHTS3001SEからiQ7に入れ替えた結果です。

これは音出しの瞬間に違いが判りました。
3001の時はワイド音場が両サイドに「付け足された」感じがありましたが、iQ7では「フロント音場自体が自然に左右に広がる感じ」になりました。つまりQ700とiQ7の境が無く聴こえます。

意外に自然な一体感が出ました。取って付けた感じが無いので、フロントの「ワイド」を意識させない音場が出来上がると言ったら良いでしょうか。
Q700と2chで聴き比べた時に気になった、iQ7の高音のシャキシャキも耳につく事もありません。Audyssey MultEQの補正がかかっているのもあるでしょうか。
まあ双方を2chで聴いてもスケールの違いが有る訳ですからその違いが出ますね。

HTS3001SEでも悪い訳では無いのです。むしろ移動感はシャープな感じがしました。点音源の利点でしょう。
しかし、iQ7の使用でフロント音場の密度と、単に容量のあるスピーカーが足された事による低域の増強という効果を体験するともう・・・です。

そういう訳でiQ7異動先はフロントワイドで決まり。
前任のHTS3001SEの方はと言いますと、フロントハイトのHTS2001.3と交代しました。

低域の再生能力の目安として、オートセットアップで設定されるクロスオーバー周波数を見ます。
HTS2001.3のクロスオーバー周波数は120Hzですが、HTS3001SEの方は60Hz設定されます。
これで全体のパフォーマンスも向上するはずです。

サラウンドバックからフロントハイトへ、そしてお役御免と、ところてん方式で押し出された格好のHTS2001.3ですが、こういう小型スピーカーはいずれ必要になる可能性が無いとも言えません。

さらなる追加のサラウンドch?とか。僕はもう、もういいかな。
むしろ別室でピュア2chを組んでみるのもありかと・・とりあえず保管しておきます。

120729-1kanban.jpg看板の画像を変えたので前のものを、ここに貼っておきます。



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2012年09月30日

iQ7をフロントワイドスピーカーに。その1

前回、AVR-4520の記事を挟さんだために話が間延びしていますが、前々回までの流れとしてはこうでした。
メインスピーカーをQ700に譲ったiQ7ですが、フロントワイドch用として使ってみることにしたのです。

そもそも、フロントワイドch用のスピーカーにはどんなものを使うべきなのか?

他のサラウンドスピーカーのように、小さくても良いのかどうか?
このあたりの情報は、あまり見かけないように思います。

ということは、実践者が少ないのか?

考えようによっては、サラウンドやフロントハイなどよりも設置の難易度は低いはずなのです。
高い位置に設置工事する必要がありませんから。

しかし、一般家庭でフロントにスピーカーを4、5本置いたら、見た目の仰々しさから遠慮される、あるいはそれ以前に認可?されないケースがあるのかも知れません。
もっとも、大型スクリーンを使用するとメインスピーカーの外側にフロントワイドスピーカーの置き場所が自体が無くなるということがあるわけですね。

ですが、置けるものなら是非置いてみることをオススメします。
特にバーチャルスピーカーという概念を使用しない、オーディシー陣営のAVアンプをお持ちの方々には。

では実践記です。

まず、フロントワイドスピーカーの「高さ」については、以前のHTS3001SE使用時から、フロントスピーカーのツイーターと同じか、やや高い程度(せいぜい15センチ位まで)をOKと見ていました。

逆に「低い方」はあえて試してはいません。
それは、フロントメインからフロントワイド、サラウンドへというスピーカー配置の中でフロントワイドだけが低くなるのは不自然だろうという、推察が出来るからです。

それを踏まえての準備ですが、iQ7はそのまま置くとQ700よりも低くなります。
なのでハミレックスのスピーカーベース、SB-125をかさ上げのために使っています。

120909-1.jpgこの前の記事の写真です。


しかし通常の縦使いで設置してみると、視聴位置からの見たiQ7の高さが思った以上に視覚的な圧迫感を感じて落ち着きませんでした。
たとえ同じ高さであっても、手前側にある物の方が遠近法で高く見えるので尚更ということもあります。

120929-2.jpgそのためこの様にSB-125を平置きの2段重ねとしてみました。

これで全高はほぼ揃いました。
(実際にはiQ7のツイーターはQ700のそれより3センチ程度は高い位置になっています。)


ところで、ハミレックスの「スピーカーベースSB-125」ですが、同社の比較的安価なスピーカースタンドと同じ材質の木製ブロックです。実売は4個セット最安で1万2、3千円でしょうか。
なので1個あたり3000円ちょっと位です。

『高いよ!』『ホームセンターでレンガやブロックを買って使えばいい』と思われるますか?

僕も昔は使った経験がありますから、それは良く解ります。
ですが、レンガやブロックはちゃんとした寸法に出来てはいません。
要するに、きっちりとした立方体になっていません。

それに下手をすれば、スピーカーの底や床をガリガリ君にしてしまうことがあります。

そのためにガタ取りや、ペアの平行出しといった細工やキズ防止、見た目のカモフラージュに手を掛けていたら、その作業時間で1個3000円程度の元ならすぐに取れてしまうものです。

軽すぎる?または密度が低い?
もっとも、ここの部分がお気に召さないと言うなら、仕方ありませんけど・・。

120929-1.jpgさて、配置を終えるとこんな感じになりました。

同じようなフロアスタンディングのスピーカーが4本も並ぶと、さすがに壮観です。

と言うか、ここまではたして必要なのか・・・?


120929-3.jpg結果としては必要でした。

フロントワイドスピーカーは、メインスピーカーと同等な方がよりベストではないか。
という結論に至りました。


詳細はまた。


ハヤミ HAMILeX SBシリーズ ブロック型スピーカーベース(4個1組) SB-125

 

2012年09月10日

iQ7はどうするか。

フロントラインを一新した訳ですが、もちろん低域から底上げされてスケールアップした音が聴けています。
ですがもうあとひと押し。今回からの記事はそんな内容となっております。

さて以前のセンタースピーカーiQ6cはヤフオクでなんと、定価の半値で落としていただきました。まあ驚きました。落札者さんにはとても感謝しています。

一方、メインスピーカーだったiQ7はと言いますと、こちらはまだ手元に在ります。

ヘビーなリピーターの方は(少しはいらっしゃるかな)お察しの事と思いますが、あるプランのために残しました。
もちろんまだ、もったいないですから。

フロントの3本のセッティングが落ち着くか、落ち着かないかのところではありますが、iQ7を再登場させました。

120909-1.jpgこれは単純に新しいQシリーズのQ700と比べて音はどうか、聴き比べてみるために置いています。

これから試すプランでの、かさ上げしたイメージを見るためにハミレックスのスピーカーベースSB-125の上に置いています。

僅かにiQ7の方が高いのは想定内の狙いでもあります。


前シリーズのiQ二桁よりも、音質が似ている傾向だと思われるiQ一桁なのですが、こうやって聴き比べてみると音質の違いはあります。
しかしながら、箱の響きや鳴きというような付帯音(表現合ってる?)を感じないフラットな音質はKEFのそれで、その点では共通しています。

あとはQ600cの記事で書いた通りの感想です。

一番感じるのは高音のシャキシャキするのが、Q700だと目立たないこと。
ウーファーも一個多いし箱自体も容量が違うので、そのスケール感は大分違うものです。
スケール感に関してはスピーカーは大きほうが良いというのが実感出来ました。

それと、家で聴く印象ではあまり感じませんが、当初店頭での試聴で低音のレスポンスはハイスピードな印象を持っています。家であまり感じないのはエージングがまだなせいか、部屋のせいか?

さて、音色の違いにやや懸念はあるものの、早速あるプランを試してみます。

それはiQ7をフロントワイドスピーカーとして使ってみることです。

どうです?
そもそもフロントワイドchに適したスピーカーの大きさは?
設置の位置と高さは?
このあたりの情報は少ないです。
ならば自分で試してみる他あるまい。という訳です。

つづく。


そろそろ最終価格ではないでしょうか?↓
DENON AVR-4311 K デノン AVアンプ


ブロックやレンガもいいですが、あれらは寸法ばらばらなんで使いにくです。
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2012年05月06日

11.1ch化リポート。その5

AVR-4311の11.1ch化のため、外部パワーアンプにマランツのプリメインアンプPM5004を選んで試した、リポートのまとめになります。

まずフロントメインchに使用した場合では、どうも他のチャンネルとのマッチングが今ひとつ。
これはデノンとマランツというメーカーの違いから来るものと、単にPM5004がエントリー機であるからというパフォーマンスの差異から来るものでしょうか。
両者の音の傾向は油絵風に対して水彩風。と例えるのは言い過ぎだけれども、そういう感じがします。

なので、この傾向の違いを受けにくいと思われるフロントハイトch用で使用することに。
フロントハイトchからは直接的な音は出ず、環境や雰囲気の表現といった間接音になるので、影響は低いはずだからです。

120506-1.jpgまずPM5004のボリュウムの位置はこの辺り。2時位でしょうか。
これでもまだオートセットのチャンネルレベルはプラスになっています。
このプラスが大きいようだと、いわゆるボリュウムを2度通っている感が大きいので、この値がゼロに近くなるような位置が「この辺り」ということです。(根拠の説明は出来ません。自分でそう決めただけです)



120506-2.jpgチャンネルレベルはまだプラスですが(他chと比べて)この数値辺りで良しとしました。

これでサラウンドを聴いてみると、他のチャンネルと比べて音圧が低い(音質の違い)は多少感じるものの、フロントメインchに使用したときにあった全体のバランスに影響するようなことは無くなりました。



結果として、PM5004はフロントメインchでの使用にはマッチしないが、フロントハイトch用には使えます。

もっとも、上に書いた微妙な差異の部分を気にするのならば、メーカーは同一の方が良いと言うことになりそうです。
そうなると前に「その1」で書いた、外部パワーアンプの選択肢はほとんど無くなることになってしまいます(笑)

だから、現実的にフロントハイト用であればそう気にする必要はないと思うのですが・・。

それでもという場合はデノンのPMA-1500SEを使うというのが、自分ならば現実的な選択肢になるかと思います。
どなたか実践中の方がいらっしゃれば、感想をお聞かせ願いたいものです。

そもそも、何でPMA-390SEにしなかったのか?
あえて別のメーカーをという好奇心から、というのがあったんですね。
もしダメならヤフオク行でもなどと考えていましたが、廉価品しかも現行品の出品はおいしく無いんですね。
新品の出品がありますから。

と言うことでPM5004はこのまま使うことになりそうです。

補足ですが、PM5004追加でのオートセットアップ後は何故か低域が充実した感があります。重心が下がりました。
どうもサブウーファーの受け持ちがより低域になったようで、DTSの5.1サラウンドではLEFをマイナス10にしないとサブウーファーが強すぎになりました。(本来の推奨値で、以前はこの調整をせずに使用していました。と言うか不要だった)


次回以降では、11.1ch化した環境で見直したサラウンドスピーカーとサブウーファーの配置について書く予定です。

注:記事は管理人個人の主観によって書かれています。

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