2019年04月05日

リアはトップか?ハイトか?。 その2

 本文の前に・・前回からの記事で書いている「トップ」と「ハイト」それぞれのスピーカーの区別をご理解いただけていないといけませんので、あらためて説明しておきます。

いずれもDolby Atmosの登場以降に設定された、高い位置に取付けるスピーカーのことを指しています。

まずトップスピーカーとは、天井取付けでユニットは基本下向きのスピーカーのことです。
対するハイトスピーカーとは、天井に近い高い位置にあって、ユニットは基本視聴位置に向けたスピーカーのことです。
これを視聴位置に無理なく向けるためには、壁掛けという選択が現実的ではないでしょうか。

では本文です。

 視聴位置が部屋の真ん中より後ろにあって、後ろの壁の方が近いという環境は少なくないと想像します。
その環境でトップスピーカーを4本、天井取付け、もしくは埋め込みを考えた時に「前後に45°の振り分け設置」は、リア側に関しては45°以上になりがちであり、当てはめ難いと思います。
ならば最初から面倒な天井取付けでは無く、「ハイト設置」を選択することで、作業の難易度、スピーカーの選択肢、配線の問題など、諸々ハードルが下がることでしょう。

190331-8.jpg個人的な感覚では、リアのトップスピーカーの角度が45°より高くなるのなら「ハイト設置」として40°くらいで良いという結論となりました。

これはトップスピーカーが視聴位置に向けて振ってあったとしても。です。

しかしハイトスピーカーを壁掛けと言っても、天吊り同様にそう簡単なことではありません。「壁に直接取付け」を考えると、そこに下地が都合良く入っているとは限りません。

その場合の強い味方が、2×4(ツーバイフォー)材を突っ張り棒として利用するためのアイテムでした。

それこそ自由な位置への設置が可能で、DIYらしい作業と言えば、2×4材にスピーカーを引っ掛けるためのネジを2本打つだけです。
そのため、スピーカーの上下位置も自由に出来ます。今回決定したハイトスピーカーの高さは、そこから上下に100mmずつ高さを変えた位置でも試聴した結果によるものです。
ちなみに天井近くに高くするほど、前回書いた後頭部に近い感じが強くなってしまいました。

  Dolby AtmosとAuro-3Dは無理なく共存出来るのか?・・当初は懐疑的ではありました。
どちらかを優先した設置方法を選択する必要があるのではと。
しかしこれは壁掛け、もしくは天吊りの「ハイト」スピーカーを前後に設置する。これで無理なく共存が可能です。

以上、結果的にDolby AtmosとAuro-3Dが共存するスピーカー配置は、トップスピーカーは2種類のみで、 Dolby Atmos用のトップミドル2本とAuro-3D用のトップサラウンドスピーカー1本ということになりました。

190331-0.jpg

 

 せっかくなので、今回ラブリコの「2×4アジャスター」を使用した理由を説明しておきます。

・2×4材のカット寸法の違い

ホームセンターからどうやって、この長尺ものを持ち帰るのか。そして僕のように軽自動車にも入るのか?

双璧である一つのアイテム、「ディアウォール」の場合、カット寸法は、天井の高さマイナス45mm。一方「2×4アジャスター」の方は-95mm。
この50mmの差。これが少しでも短い方が軽自動車に載せた時には余裕が出来ます。

うちで実際に必要な長さは2335mmでしたが、問題無く載せて持ち帰ることが出来ました。


・作業の収まりが良い

190331-7.jpg「2×4アジャスター」は単純にジャッキ方式でネジで天井に突っ張るものです。なので、ネジをゆるくした状態で、設置位置の近くに立ててから横移動が容易に出来て、位置出しの自由が効きます。

190403-1.jpg下の方は滑り止め付きのキャップを被せる形です。

スピーカーの横振り角度が足りなかったので、2×4材ごとやや角度を付けてあります。

一方の「ディアウォール」はバネによる押し込み式です。狙った位置でワンショットで取付けます。

190331-6.jpgうちでは何より、こういう環境での設置にはディアウォールは適さなかったのです。ラックを動かさないと物理的に無理があります。

「2×4アジャスター」は上のジャッキ部分に手が届けばこのような場所への設置が可能なのです。

ちなみに2×4材カットまで含めた2セットの購入代金は3574円でした。


平安伸銅工業 LABRICO DIY収納パーツ 2×4アジャスター ブロンズ DXB-1


 壁掛けならスピーカーの選択肢は少なくないと思います。専門誌御用達のイクリプスはお高いので、KEFのこちらはどうでしょうか。


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2019年03月31日

リアはトップか?ハイトか?。 その1

 先日、リアのトップスピーカーの位置を再考してテストした結果、取付け位置とその方法も変更しました。

結果的には、約141°(後方からの仰角で39°)の位置で「ハイト」設置に変更しました。

190331-2.jpg

理由としては、図中の緑色の円で示した音場イメージが得られたからです。つまり、高さは若干低くなったものの、後方に奥行きのある音場感が得られたためです。

 リアのトップスピーカーについては「天井4本」の構成とした際に、視聴位置前後に45°ずつ振り分けるとした、それに近い位置の133°、後方からの仰角47°のまま、トップリアスピーカーの位置としては動かしようが無いだろうとして、手を付けていませんでした。

しかし、最近気になっていたのがDolby Atmos再生時のトップリアスピーカーの聴こえ方による、頭上から後方の音場感についてです。

どういうことかと言いますと、その音はほぼ後頭部の真上から肩口、そして視聴位置横にもやや回り込む感じで、後方音場の広さはほとんど感じられませんでした。それが図中の赤い縦の楕円のイメージでした。

一方、トップミドルスピーカーの追加によって、前方へと移動させ、バッフル面を視聴位置に向けたトップフロントスピーカーは、ほぼフロント「ハイト」スピーカーと呼べる位置と形態にあります。そのフロント側に広くなった音場に対してリア側のそれは視聴位置のすぐ後ろで、どんつき。ほとんど後ろが無いという印象だったのです。

それで考えたのが、リアのトップスピーカーをフロントのトップ(ハイト)スピーカーと同じ仰角にしてみようということです。
つまりフロントハイトスピーカーとの「段差」を無視してスピーカーを下げ、仰角34°にしてみることです。

190317-1.jpgテスト用のスピーカーを既設のアングルに吊るします。この機能性。アングルに優るもの無し。

最初にアングルの見た目、意匠を気にしていたなら、こういう工夫の芽の発露、改良への発展性は無かったのです。

190318-2.jpg仰角34°だとこれだけ下がります。天井から600mm位。

これで例の「ヘリコプター・デモ」※の音源を聴いてみますと・・これは予想通り。

やはりヘリの軌跡はリア側で明らかに下がってしまいました。

しかし、しかしです。音像が遠ざかって音場が後方に広がっています。以前、後頭部真上だったヘリの軌跡、これは後方に下がり、旋回がより自然にトップミドル、前方へとつながって行くようになりました。

190331-3.jpgこれは好ましい傾向だと判断して、スピーカーの位置を少し上げてみました。約39°です。

ヘリの高さについてはまだ若干下がりますが、後方音場の生成というメリットを採用するに十分な位置です。

190331-4.jpgこの角度での取付け。これは当然「リアハイト」です。この方向でスピーカーの取付けを変更することに決めましたが、その方法をどうするか?

天吊りプラス延長で下げる。いや壁掛けが妥当でしょう。
しかし下地は、はたして都合良くその位置に入っているのか?


190331-5.jpgスピーカーの壁掛けの最も合理的な方法として、2×4材を利用する「ディアウォール」でも良いのですが、今回「ラブリコ 2×4アジャスター」の方を選択することにしました。




完成形です。
190331-9.jpg

詳細は次回につづきます。



※ヘリコプター・デモとはドルビーのデモディスクに入っている音源です。
未だに、Dolby Atmosのチェックディスクというモノの存在が見当たらない中では貴重なチェック音源です。



LABRICO 2*4 アジャスター ブロンズ DXB-1(1コ入)

 

2019年03月03日

サラウンドスピーカー配置更新2019.01 まとめ。

 トップミドルスピーカーの更新とAuro-3Dの13.1ch対応のまとめです。

190303-3.jpg

時期を同じくして、視聴位置を2.8mから2.7mに変えていました。
理由としては、サラウンドスピーカーを含めた後方のスピーカーからの距離を幾らかでも取って、スピーカーサークルの真ん中に近づくことです。
プロジェクターを変えて、以前よりスクリーンに近くても画素構造が見えなくなったので実行出来ました。慣れればもう少し(もう10cmほどは)前に行けるかも知れません。

これに伴って、フロントハイトスピーカーの位置も前に移動させ、仰角は34°となっています。
つまり、リアハイトスピーカーとの距離は、これまでで一番開いた開いた格好となります。
いずれのスピーカーもDolby AtmosとAuro-3Dの推奨範囲に入れてあります。

190210-2.jpg

現状で聴くサラウンドはどんな感じになっているのか?
以下、個々に書き出します。
(サブウーファーは2台使っていますが、仕様上の表記に合わせて0.1とします)


・Dolby Atmos Dolby Surround 

スピーカー構成は7.1.6chです。
仮設置だった軽量薄型のT101(ウーファー口径115)から、天井埋め込みのProfile AIM5 Three(ウーファー口径127)に入れ替えたわけですが、正直成功だったのか失敗なのか・・他のハイトスピーカーに比べると、音色の違いと量感不足。若干これは感じます。

これはAudyssey MultEQ Editorというアプリのキャプチャで、フロントハイトのHTS3001 SEとの違いはこんな感じです。
190303-1.jpg 190303-2.jpg

ところで天井6本というのはAVC-X8500Hの特権で、僕のような実践者に限るともっと少数派。通常は前後にハイトスピーカーで7.1.4あるいは5.1.4というのが現実的でしょう。

このトップ配置ではない、前後ハイト配置の場合だと頭上の音が薄くならないか?こういう疑念は以前から有るかと思います。
そこでトップミドルを「無し」に設定して確かめてみました。

結果は意外と大丈夫でした。頭上の音は不自然に薄くなったりしません。トップミドルスピーカーの有り無しは、聴き比べると違いが判りますが、前後のハイト設置でも不満のないレベルだ思いました。
これは、僕の今の環境ではということで、トップミドルスピーカーを格上げする余地を残しているから?とも言えます。

しかし天井4本配置はトップかハイトか?という問題・・ハイトを選択してネガティブに思わなくて良いと思います。設置は断然やりやすい訳ですから。

アップミックス、Dolby Surroundの印象
・全体にふわっとして音場は広め。
・上には高い。
・天井6本の恩恵か、視聴位置横の斜め上付近も拡張される感じがある。
・SEのシャープさが薄れる。
・水平に定位するはずのSEが、上に引っ張られる傾向がある。
・しかし汎用性は高い。


・DTS:X Neural:X  

スピーカー構成は7.1.4chです。
DTS系は11.1chまでしかサポートしないので、トップミドルスピーカーは鳴りません。

DTS:Xについては、言及するほどソフトを見ていないのでスルーします。UHD BDが普及したなら出会う機会もあるでしょうけど。

アップミックス、Neural:Xの印象
・音は視聴位置により近くで鳴る印象で密度が高い。
・2chの拡張としても違和感の無いダイレクトな音場感。
・頭上は高くはないが、雨音などの表現はリアル。

評論家、山本浩司さんの言葉だけお借りしますと、個人的にDolby Surroundが拡散型。Neural:Xは凝縮型だと思います。

「IMAX Enhanced」も基本配置はDTS:Xのものですから、新たなスピーカー配置の展開はありません。
以前、DTS 5.1音源で試した「IMAX DTS」の感想で書いたように、やはりその中身は低域の増量といったテイストの付加のようです。


・Auro-3D

スピーカー構成は13.1chです。
190303-4.jpgアップミックス機能も(Auro Matic Upmixer)持ち合わせますが、サラウンドモードの選択画面の表示はAuro-3Dのままです。

AVC-X8500HではDolby Atmos再生中でも他のサラウンドモードが直接選択出来ます。

190303-5.jpgAuro-3Dも、ほとんどソフトが無く、アップミックスを常用とするわけですが、2chよりも5.1chとのマッチングが好ましく感じます。

パラメーターにはムービー、標準、大、小、スピーチの選択肢があって、例えばセリフに響きが乗る感じが違うわけですが、これはヤマハのシネマDSPに似ています。

映画ソフトではストレートな5.1chまた7.1chの定位感、ソリッドなサラウンドに、高さ成分を加えるので、Dolby Surroundで感じたSEの定位感の曖昧さやキレが損なわれない。作品にもよりますが、そういう好印象があります。

当初はフロアの7.1chプラス、ハイト4本で十分でした。デノンさんも試聴会ではトップを追加してもほとんど変わらなかったような話をされていました。
しかし色気が出まして、まずトップサラウンドを(頭上の1本。T101)追加しました。

ところが、これがなぜかハイト4本の時のようには聴けず、頭上への広がりが物足りない・・。
それならばと、ハイトセンタースピーカーを追加して13.1chとしたところ、グッとらしさが出ました。(・・これは僕の環境での話と受け取ってください。)

・・と言うことは、

Auro-3Dはハイト4本のみで良くないか?
トップスピーカーを付けるならハイトセンターもセットでないとだめか?

という疑念も出ますね。

前者については、X6500HやX6400Hのユーザーさんは安心されて良いと思います。
後者については、他のハイトスピーカーと同等のスピーカーを使うならば、また結果が違うかも知れません。


・・そもそも、こんなにスピーカーが必要なのか?ですね。

サラウンドのスピーカーは、実音源が在るほど効果が出るのは間違いありません。
しかし、部屋の大きさ、レイアウト等、消去法で考えるのが妥当だと思います。

Auro-3Dなどまで含めると、そのスピーカー配置は非現実的だと揶揄されますが、僕自身は物理的、経済的に出来ないこと以外、これは実践あるのみです。


 参考に以前の配置図を貼っておきます。
181228-2.jpg

180811-1.jpg


 これで今年のシーズン1は終わりといったところです。
次は、何かトピックがあった時か、何か思いついた時に投稿します。



こういうソフトを大音量で視聴する時には確かに「Audyssey MultEQ」をOFFにしても良いのかも知れません。鮮度が違うようです。
※注 ただし、EQがOFFになることで各スピーカーの音量が違ってしまいます。あらためての音量合わせは必要です。



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2017年09月03日

Auro-3Dスタート。

 先月発表があったデノンのAVR-X6400HとX4400H。この2機種のAVアンプが、国内初のAuro-3D対応の製品としてようやく登場となりました。

ようやくと書きましたのは、もう1年半前にこのAuro-3Dについては記事にして触れていたからです。
こちらの記事→「Auro-3Dとは

この記事で書きましたように、提唱されたおおよそのスピーカー配置はわかっていました。

しかしこれが、AVアンプに実装されるとスピーカー構成はどうなるのか?(何チャンネルで可能なのか?)
また、ドルビーアトモスのスピーカー配置との住み分けはどうなるのか?

このあたりについて、AVR-X6400Hの内容を確認してみました。

 まず、そもそもAuro-3Dは何チャンネル展開なのか?

AVR-X6400Hは11chアンプ内蔵です。この内の10chを使う10.1chが、今のところのフル仕様となるようです。

170903-2.jpg
KEFのT101を壁掛けで想定して赤色で記入しました。

フロアスピーカーには基本の5.1ch。
これに加えて、
フロントハイトスピーカー2本
サラウンドハイトスピーカー2本
さらに、
トップサラウンドスピーカー1本
という構成です。

トップサラウンドスピーカーが前方にずれているのは個人的考えからです。

トップサラウンドスピーカーは無しでも可で、ハイトスピーカー4本設置が基本。
しかし、デノンはフロントハイト2本のみでも再生は可能としています。

横から見てみます。
170903-1.jpg
Auro-3Dの「ハイトスピーカー」は、フロントスピーカー、サラウンドスピーカーの真上設置を基本とするもので、仰角は30°という目安があります。
Auro Technologiesによると、ハイトスピーカーの仰角が40°を超えると垂直方向の自然なつながりが消失するらしいです。
これだとドルビーアトモス用のトップスピーカーの流用では今ひとつな感じがします。

 スピーカー構成は高さ方向に3層構造となります。
これをレイヤーと呼んでいますが、フロアスピーカーがレイヤー1、ハイトスピーカーがレイヤー2、トップスピーカーがレイヤー3となります。

この事から言えますが、近年のサラウンド配置は基本チャンネルは床置とし、それ以外のサテライトスピーカーは上方に設置するというように、役割ごと上下に分かれた配置が基本となってきました。
以前のようにサラウンドスピーカーを天吊りするという考えは、最新のサラウンド構築には当てはめ難いと思います。

 ハイトスピーカーの設置において、図中後方のサラウンドハイトスピーカーのように、サラウンドスピーカーの真上設置で仰角30°というのは天吊では無理がある場合があります。
この場合は後方壁掛け設置が妥当ということになるでしょう。

 では実際の家庭に落とし込んだ場合、
Auro-3Dとドルビーアトモスとの住み分けを考えた現実的なスピーカー配置はどうするか?

アトモス用のトップスピーカーを天井ではなく、フロントとリアの「ハイト設置」とした環境が、両者を共用できるスピーカー配置となりそうです。

では、天井取付のアトモス純正配置の環境ではAuro-3Dは使えないのか?
AVアンプの設定で、天井スピーカーをトップフロント、トップリアではなく、「フロントハイト、リアハイト」にアサイン変更することで再生が可能だということです。これはその都度切り替えが必要ということになるでしょう。(少々面倒か)

 そもそもAuro-3Dっているの?

 海外での展開の程度は知りませんが、国内のソフトはまだまだ出始めではありますし、普及の進展具合いがどの程度になるのかもわかりません。それに今のところ対応ソフトはブルーレイオーディオ(映像なし)のクラシックが大半。
映画ソフトに関しては未だ「ゴースト・バスターズ」1本で、これはUHDブルーレイのみでの展開に流れそうな感じもしますから個人的にはまだビミョーです。。

とにかくソフトが出なきゃあですね。ここ次第でしょう。



追記
AVR-X6400Hの装備内容がフラッグシップのAVR-X7200WAに肉薄あるいは同等化?したことで、内心穏やかでない7200のオーナーさんがおられるかも知れません。

そこはフラッグシップのオーナーたる者、その物の価値、性能、立ち位置など吟味した上でお買上げのはずですよね。(笑)どっしり構えましょうよ。

Auro-3Dは有償アップデートの可能性も無きにしもあらず。
サラウンド再生に限って言うならばですね、適切な外部アンプを使って11ch化するならば、まだまだぜんぜんイケますよ。

え?後継機ですか?
7200の後継機はどうなるか・・11ch化か、あるいはセパレート化か。
もし、そうなったら45万円は超えますぜ。

個人的にはAuro-3Dを有償アップデートの線でまだ行って欲しい。というのが本音ですね。



AVR-X6400H DENON [デノン] AVアンプ ※9月下旬発売予定
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2017年03月19日

トップフロントスピーカーの位置再考。 その3

 前回書きました通り、トップフロントスピーカーを仮設で300mm前方に移動して試聴したところ、良い感触を得まして、本格的に設置位置を変更してみることにしました。

せっかくならと今回、取付け方法には一考を加えることにしました。
スピーカーの位置を前後に移動可能な仕組みとしたのです。

 170212.jpg 170312-3.jpg

これはパイプの上をスライドさせる事で、前後に最大300mmの調整幅を得られます。

 試聴は以下の3箇所で行いました。
170219-2.jpg

1. トップフロントスピーカーを、一番後方(視聴位置寄り)にスライドさせた位置。
ここは従来の設置位置から見て、140mm前方の位置になります。
同時に仰角がちょうど45°の位置でもあります。

仰角45°は、ドルビーが推奨する設置範囲の基準とされる位置となります。

2. 真ん中あたりの位置。
ここが前回仮設で試聴した「300mm前方」の位置相当で、仰角は41°

3. 前方いっぱいにスライドさせた位置。
従来の試聴位置からは460mm前となり、仰角は38°


 以下結果です。

1.の仰角45°・・やはりこの程度の仰角が、つまり視聴位置から離れた方が、例の「ヘリコプターデモ」のヘリの旋回の前後の移動感が自然になって来ます。

2.の仰角41°・・ヘリの軌跡は、より前方を飛びます。
映画ソフトを試聴すると、前方の空間の高さと密度が上がるように思われます。
これはフロントハイトスピーカーを最初に設置した時の印象に近い感じがしました。

この条件での「ヘリコプターデモ」の聴こえ方のイメージはこうなりました。

170312-1.jpg

旋回の部分、前後方向への移動がはっきりして来ました。

3.の仰角38°・・ヘリの軌跡はもっと遠ざかりますが、ここまでやると後ろ側とのバランスが開き過ぎる気がします。
トップリアスピーカーからのヘリの音は後頭部の上を横切りますが、前方には離れすぎて頭上という感じはなくなります。


 さて、従来の設置位置(仰角48°)と比較した今回の試聴結果をまとめますと・・

天井のサウンドエフェクトの定位と音場の広さ(サービスエリア)はトップスピーカーの位置で明確に変わってしまいます。

このために、トップスピーカーの仰角45°は確保すべきだと思います。
これ以上の角度ですと、頭上の音場が狭くなり、前後の移動感と目前から上方までの空間密度も薄くなるように感じました。

もしも新築等で天井埋め込みをお考えなら、仰角45°の前後対称施工をおすすめします。
後では動かせませんのでね。

うちではトップリアスピーカーの位置が壁際であることから動かせず、トップリアと視聴位置を挟んで前後対称に設置していたわけですが、トップフロント側だけでも前方に移動することで、上に書いた要件を改善出来たと感じています。

 この前触れた、フロアスピーカーとトップスピーカーの位置関係を横から見た場合の「台形」の歪みが緩和されていることも、音場感に影響すると思っています。下の図の左が以前、右が今回移設した状態の台形イメージです。

 170319-1.jpg 170319-2.jpg

 
 以上の試聴の結果から、現在はわかりやすい効果があった、2の仰角41°の位置に決めて使用中です。

ただし、ヘリは本来視聴位置を中心に旋回をするはずが、(前後等分配置であれば)現状の軌跡は前方に偏っています。
これは視聴位置が部屋の後方に位置するため、仕方ないとするところです。
また、映像が展開するのは前方のスクリーンのみですから、スクリーンの外は視聴者の想像と感じ方に任される部分もあり、どこに定位すべきと測れるものでもありません。

しかし、理想の試聴位置はもっと前、サラウンドスピーカーが作るサークルの真ん中に近づくほど条件は良くなるはずです。

 一方で、ドルビーの推奨範囲は仰角30°までをOKとしています。
これはフロントとリアのハイトスピーカーの利用を見込んだものと思われますが、ヘリの軌跡はどうなるか、推して知るべしかと思います。


 もう1つ、「その1」で、「頭上に定位するはずの音が、それよりもやや後ろ寄りに感じる」と書きました。
これについては、トップスピーカーの位置が変わっても明確な改善は感じられませんでした。
収録音源がそうなのか、あるいは頭上のセンター定位を明確にするための「天井6本」を必要とする問題なのかも知れません。


 肝心の「それらしい」ソフトですが、最近の(ちょっと古いけど)手持ちのですと、これですかね。↓


 


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