2016年07月17日

ホームシアターの音量について。 その1

ホームシアターでは、その「音量」をどれだけ出すか、出せるのか?
一方で評論家諸氏が、評価記事を書くための試聴時「音量」は、はたしてどの位なのか?・・この辺りについての考察です。

その前に、以前からどうにも腑に落ちない事がありました。
これがホームシアターの音量と関わりが有ることなので、まずこれから先に触れます。

その事とは・・
AVアンプのオートセットアップで、全てのスピーカーの音量は同じに設定されるはずなのに、実際の再生では一部スピーカーの音量に差異があるのはなぜか?・・ということです。

具体的にはこちらの過去記事「AVR-X7200WAセットアップ。その2」に書いています。
その記事から以下を抜粋します。

・スピーカーの音量

実はこれが問題です。

オーディシーの場合はどうやら、後方のチャンネルの音量が高く設定される傾向があるようです。
つまり視聴位置を境に、フロント、センターの3本とトップフロントスピーカーの音が低く設定されるのです。

昨今ではスマホの騒音計アプリを使って、テストトーン(AVアンプ内蔵のものではなく、デモディスク等に収録されたもの)の音量を視聴位置で測ることが出来ます。
それによっても明らかな違いがありまして、設定値の差は最大で4db程度あるでしょうか。

AVアンプ自体のテストトーンを聴いても、そこまで差がない様に聴こえます。
しかし、実際のソフトを再生した時の音量が合致しないのです。

・・これはなぜなのか?

AVアンプの測定に誤差があるのか?・・いや、スマホアプリの騒音計がマニュアルの音量設定に使えるものを、AVアンプの性能が劣る訳がないのですが・・。

・・実は今更ながら、これの原因が判りました。(汗)

それにはAVアンプの、ある機能が関わっていました。
その機能とは、上に挙げた同記事に書いています。

「Dynamic EQ」は音量に応じたダイナミックレンジをコントロールします。
「Dynamic Volume」は音量の最大値と最小値の差を3段階で切り替えます。Lightが最小です。

160417-3.jpg似たような機能は他メーカーのAVアンプにもあると思います。

夜間試聴時の「小音量時」の音やせを補正したり、コマーシャルのボリュウムを抑えるような音の補正機能、云わば聴感補助機能とでも言いますか。それのことです。

これらを「ON」にすると、上に挙げたような特定のスピーカーの音量が上がるのです。

この結果は、単にイコライジングによる音量増加か、あるいは意図的アルゴリズムなのか?

ならば、この補正はボリュウムを上げるごとに減衰するのか・・?
これは実際に試してみることにするので、機能の仕組みと共に次回触れることにします。

しかし、これらの補正機能を評論家諸氏は、ほぼ使いませんね。
レビュー記事では、お約束のごとく「OFF」にしています。

これはなぜでしょう?

イコライジングの味付けが気に入らないとか、違和感があるとかの表現も目にして来ましたが、一番の理由は、試聴評価時の音量にあるようです。

そもそも、小音量ではないですね。補正そのものの必要が無い音量なのでしょう。

では、評論家さんが試聴で用いる音量とはどれほどか?
こちらの記事から、その実際を垣間見ることが出来ました。

AV機器を趣味とするいい大人の一部を巻き込む、話題の某アニメ再生に関するレポートです。

ここには、AVアンプのボリュウムは「ほぼ全開」とあります。

・・ぜ、全開!?

さあ、どうですか。お客さん。

皆さんの家庭ではどうでしょうか・・?


と言ったところで、続きは次回。




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posted by shu at 15:00 | Comment(15) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
shuさん、はじめまして。
いつも楽しみにブログを読んでいました。

実際、ボリューム全開なんて普通の家では不可能だと思います。
私はリビングシアターですが、住宅街ですので、休日の昼間にしか大きな音は出せません。
それでも、-20dBが限界で、それ以上は厳しいと思います。
Posted by ヤスダッシュ at 2016年07月17日 17:26
ヤスダッシュさん、はじめまして。
Twitterフォローありがとうございます。(笑)

はい、実際そうですよね。

実は僕も−20dbがボリュウムの上限という設定を、AVアンプにはしてあります。
だから実用はもっと下がります。

それ以上の音量が必要なのかどうか?一応試してみるというのが次の記事です。

またよろしくお願い致します。
Posted by shu at 2016年07月17日 18:57
TwitterフォローしておりますBillです。

AVR-X7200WAを使用しておりますが,ボリュームは82/98位ですかね。
スピーカーユニットの入力がカタログスペックで80wとなっているので,おっかなびっくりというところでしょうか。環境的にはボリューム全開もいけそうですが。

以前はSONYのTA-DA5700ESを使用してましたが,AVR-X7200WAにしてから若干物足りなさが。
そういえばDynamic EQをオンにしていました。オフにしてから再調整ですかね。


Posted by Bill at 2016年07月17日 20:39
Billさん、こんばんは。

諸々の環境お持ちなら、ボリュウム82オーバーが可能だということですね。
SONYのTA-DA5700ESというのはデジタルアンプと記憶しています。
物足りないのは、その違いからでしょうか。

Dynamic EQをオンでも、その音量なら影響は無い(効いていない)と思われますが。

いずれにしても、これから僕が書こうとしているのは、対局となる小音量再生の話なので、参考にならないかも知れません。スルーしてください。(笑)
Posted by shu at 2016年07月17日 22:00
shuさん
前回は丁寧なレスありがとうございました。

毎回興味深いエントリーばかりで記事楽しみにしています♪

ウチのは安価なSONY機ですが、
サウンドオプティマイザーというのがそれに該当するかと。
ちょっと試してみたくなりました。

ヴォリューム全開の件は街中の普通の家庭では難しいですよね。
専用ルームを所有する方のみの特権かと。

ただとんでもなく大きな音が出せるのであればですが、
そうなると今度は部屋の「エアボリューム」が影響してきそうですね。
様々な面で。

ところでUHDプレイヤーの件ですが、2K環境においても
画質UP!という記事がチョコチョコ出てきていますね。
個人的に気になっています..
Posted by taxy at 2016年07月18日 12:11
taxyさん こんにちは。ありがとうございます。

そうですね、様々な問題がクリア出来ての「全開」なのでしょうけど、個人の嗜好によることですから、人それぞれだと思いますね。

ちょうどボリュウムと補正機能の関係をテストしていたところです。
しかし、ある所でやめました。また記事に書きます。

UHDプレイヤーは2K環境でも画質が良いと・・しかし現状画質の底上げの方法として、HDMIケーブルを替えるという手があるわけですが・・もちろんプレーヤーのご購入は引き止めません。(笑)
Posted by shu at 2016年07月18日 14:30
はじめまして。
take51さんのところ経由で知り、ROMさせていただいております。
先週、マランツのAVアンプに入れ替え、初めてAudysseyに接したところにこの記事。
個人的にタイムリーでした(^^)
ちなみに「ガルパン劇場版」BDはここしばらくのリファレンスになっています(^^)

「ガルパン」のほか、「ダークナイト」、「007/スペクター」など何枚かを再生中にスマホの無料騒音計測アプリで測ってみたところ、いずれのソフトでも最大で75dbでした。
たぶん大きい方だと思いますが、幸い、近隣の環境に恵まれているので、夜中の2時でも3時でも同じ音量で問題ありません。

ただ、今回、Audysseyを初めて使ってみましたが、オートの設定完了後に各SPの「レベル」を見てみたら、いずれのSPもマイナスdbになっていました。
これにどういう理由があるのか分かりませんが、某オーディオ/AV系コミュニティでも同様の書き込みがあったので、それがデフォルトの設定なのだと思います。
件のリンク先で検証されているヤマハやソニーのアンプの場合でも同じようなマイナス設定になるのか分かりませんし、そもそもそういう設定項目があるのかも分かりませんが、同じボリューム位置でもその部分の設定を変えるだけで音量は大きく変わるので、ボリューム位置だけでは判断しにくいのではないでしょうか。
まぁ、それでも全開はなかなかのものでしょうが(^^;

しかし、検証されているAVアンプとスピーカーの組み合わせはかなりアンバランスですね(^^;
あのサブウーハー2台分だけで、検証されているアンプ何台買えるんだ??と思いますもの。
Posted by daisi at 2016年07月21日 20:57
daisiさん はじめまして。

Audysseyのレベル設定は確かにマイナス方向です。PIONEERも同じようでした。

「Dynamic EQ」や「Dynamic Volume」のON、OFFで音量(情報量)が変わります。
ある一定の音量まででは「Dynamic Volume」(設定Light)も有効だと思いますが、いかがでしょうか?

ちなみに再生音量が75dBですと、うちの平時再生とほぼ同じような音量ですね。ボリュウムの値は-27dBです。
Posted by shu at 2016年07月22日 07:42
補足します。
うちの平時再生→映画視聴時でボリュウム-27dB前後。ドラマでは-30dB程度です。
Posted by shu at 2016年07月22日 10:13
こんにちは。

「Dynamic EQ」にしろ「Dynamic Volume」にしろ、イコライジイング機能のようですから、ON/OFFで変わって当然だと思います。
また、ある音量までは有効だけれど・・・という話も分かります。
これについては「こういうことじゃないかな?」という考えが浮かんでいますが、単なる想像で確証がないので、ややこしくなるだけですから、書かないでおきます(^^;

音量75dbは特段珍しいわけではなかったんですね。
良かった(^^)
アンプが表示するボリューム値は65/98です。表示方法を変えてみたら-15dbでした。
Posted by daisi at 2016年07月22日 15:00
私も相当な小音量派です。個人の趣向もありますが深夜に見る事が多く、大きな音を
出せない事もあります。よって小音量でも音が聞き取れるようにスピーカーもアンプも
選択しました。

フロントをブックシェルフにしたのも、ハイスピード・高解像度で、低音が中高音を
濁らせないようにするためで、サブウーファーもスイッチを切っている事が多いです。

Z7の時は-32.5dBでしたが、CX-A5100+M5000Rにしてからは高S/Nの為なのか、以前よりも
ボリュームを上げてもうるさくなく、現在は-28.5dBで聞いています。

Posted by ふえやっこだい at 2016年07月22日 18:55
daisiさん、音量に固執するわけではありませんが、-15dBで75dBは「OFF」の方でしょうか。
Posted by shu at 2016年07月22日 21:28
ふえやっこだいさん、こんばんは。

え、そうだったんですか。
音量と音質は別で考えられますからね。
Posted by shu at 2016年07月22日 21:33
いずれも「ON」の状態です。
Posted by daisi at 2016年07月23日 00:29
daisiさん 

ONでしたか。ありがとうございます。
Posted by shu at 2016年07月23日 06:16
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