2016年02月21日

理想のサラウンド配置とは。

 天井スピーカーが加わった最新のサラウンドでは、従来以上にその配置に気を使う必要があると思っています。

前回の記事で載せた図に、天井スピーカーまでを含めた音場イメージの円を追加してみました。
160221-5.jpg

こうして見てみると、音場が後ろ寄りではないのか?という疑問をお持ちの方がいらっしゃっるかも知れません。

逆に言いますと、フロントスピーカーと視聴位置の空間が間延びしているわけですが、実際にはAVアンプ側でそれなりの最適化がなされているわけです。
しかし、補正値の数字を上げない工夫が必要なことも確かです。

 ここで一度、サラウンド配置の現状と理想のかたちを、明確に比較しておく必要があると思いました。

ドルビーアトモスの登場から1年を経たところでようやく、評論家諸氏による天井スピーカーの詳細な追い込みレポートを見る機会が増えました。

それによりますと・・
視聴位置の前後にシンメトリーな配置で、仰角はトップフロントが45°、トップリアは135°つまり45°の振り分け(ドルビーの推奨位置)が好ましいということです。

うちでは偶然似通った位置に収まっています。
しかし、視聴位置を基準にしているために「後ろ寄り」になってしまいます。

その「後ろ寄り」の原因・・これはスクリーンサイズによるものです。
僕がスクリーンを使い始めた当初は、4:3の100インチでした。よって視聴位置も長めであったという流れもありあり、サラウンドスピーカーが近くなるという部分については、壁掛けや天吊りで距離を稼ぐという考え方の時代があったためなのです。

これを最近になって(アトモス対応以降)フロントスピーカーの開き60°に修正したことで視聴位置は前に移動しましたが、依然として後ろ寄りなのは、まだスクリーンが大きいためです。

それと、サラウンドスピーカーの見た目の「相対的な近さ」も目立ちます。

これは視聴位置では変わりません。原因は部屋の大きさ、横方向の広さにあります。
図にしてみました。
160221-2.jpg

サラウンドスピーカーが本来あるべき位置(AVアンプがディレイを掛けて修正した仮想の位置)を書き入れたものです。
フロントスピーカーと等距離にあるべきサラウンドスピーカーは、部屋の横幅が広ければこういう位置にあるはずです。
そして視聴位置からの前後位置も遠くなります。
横から見たものがこれです。約39センチは後方に下がるわけです。
160221-1.jpg

では、これらを解決する天井スピーカー時代の理想のサラウンド配置とは?

僕の10畳の部屋でシミュレーションしてみました。
まずフロント60°サラウンド120°の角度は基本で、サラウンドスピーカーを部屋に収まるようにすると、必然的にこうなります。
160221-3.jpg

こじんまりとします。大きなスクリーンは難しくなって80インチ、あるいはTVの選択がが無難でしょうか。
図には40インチのTVを置いてみましたが、55から60インチまでは入ると思います。
当然ながら、天井スピーカーの収まりは良いです。

横から見た図です。
160221-4.jpg

フロントスピーカーから後方に置いた2台目のサブウーファーまで、音場イメージの中に収まっています。

これなら、センタースピーカーと後方のサブウーファーの位置を修正すると、真四角の8畳間にはほぼ、収まる配置だと思います。


 大半の人はこの大きさの部屋に(8畳以上)100インチを基準にして検討をし、「入るから」「もったいない」「TVと大差なくなるから」というような理由で、大きめの110、120インチという選択をされるのだと思われます。特に初めてのスクリーン導入時の選択であれば、その気持ちは解りますが・・。

画面が大きい(近い)と、画素が目立って嫌だなどと言っているのは、僕くらいなものです。(笑)
なので一般に受け入れられる考えでは無いのかもしれませんね。

しかし、このかたちを頭の隅に置いておいても良いかなと思いますが、どうでしょうか。


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この記事へのコメント
新しい記事を待っていました、有難うございます。
私も視聴位置から各スピーカーまでが等距離になるように嫌と言うほど計算しなおしました。
8畳間ですがR=1800mmで設計が固まり全ては誤差10%以内で成り立つように設計できましたがただ1点、スクリーンからの距離だけが2000mmしか取る事ができず視野角は38度〜48度が望ましいという部分だけがクリアできず54.9度とかなり広くなってしまい実際はスクリーンの端は見えていない事になってしまいました。
達成するにはスクリーンから2500mm以上離れ無ければならないようですがそれには部屋が12畳必要で、サラウンドスピーカーを理想の配置にするには16畳の部屋が100インチのスクリーンには必要な様です。
贅沢を言えばきりが無いですね。
しゅうさんと同じようにRを小さくする事も計算しましたがそうするとスピーカーの影がスクリーンに映りこんでしまうのでこちらもNGと言うジレンマの中にも自分の財産の中での最適設計と自分自身を慰めております。
ドルビーはいったいどの様な音を私たちに聞かせようとしているのでしょうか?
頭の周りをハエが飛びまわり目を閉じればその位置が、座標がイメージできる様な音を出そうとしているのでしょうか?
漠然とスクリーンの中に自分が居るような錯覚を音で起こさせようとしているのでしょうか?
等と毎日夢想しております。
Posted by Cafe Tom at 2016年02月23日 05:34
Cafe Tomさん、こんばんは。

サラウンドのITU-R規格と、スクリーンの大画面を家庭の部屋に落としこむには、映像か音か、どちらか妥協しないといけないのは仕方がありませんね。
現実は多くの人が「それなり」だと思います。そして画面は「大きい方」を選んでいる事でしょう。

>頭の周りをハエが飛びまわり目を閉じればその位置が、座標がイメージできる様な音を出そうとしているのでしょうか?

これはONKYO&PIONEERが作ったチェックディスクで、まさに「それ」が聴けます。ほぼその様に聴こえました。
特にハエの上下動する音の軌跡、これは今までのサラウンドには無い体験でした。

ただ、市販の映画ソフトがそう出来ているかと言えば、そこまでサウンドデザインを作り込んではいないように思えます。

ところでSC-LX59の導入をご予定とのことですが、AVアンプの購入時期がまた何とも悩ましくなって来ました。今日のネット記事ですがリンクを貼っておきます。この関連は、また記事に書きます。

http://www.stereosound.co.jp/column/av_trends/article/2016/02/23/44317.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook

Posted by shu at 2016年02月23日 22:24
shuさん勘弁してください。
又新たな規格ですか、既に10本ものスピーカーを取り付けているのに更に頭上に1本追加して3階建ての配置。
目を閉じていようと思っています。
Posted by Cafe Tom at 2016年02月25日 06:04
余計な世話でしたね。
しかし全く同感です。
Posted by shu at 2016年02月25日 07:06
ここに来てAuro-3Dですか、アトモス、DTS:X、と混沌としてきましたね、、、、。名前だけは以前から聞いていましたが、対応している映画館が少なかったり情報も出てこなかったので、明らかな少数派規格かと思っていましたが、記事を読むととんでもない、可能性を秘めている良い規格のようですね。こうも三者三様のスピーカーアサインだとユーザーとしてはキツイですね。
限られたスピーカー数で三社対応にするならばトップではなくハイトがベターなのでしょうか、、、、。

ところで、記事の内容に関してですが、10畳部屋でフロアSP床置きにて(スクリーンからの最低限の距離をとった上で)
@80インチで90%のSP配置
A100インチで70%のSP配置
だと、shuさん的には@の方を選ばれますか?
おっしゃる通り多くのユーザーが画面の大きさ優先に成らざるを得ないと思いますし、サラウンドSPは天井埋め込みなどSP配置が100%理想には程遠いのかなと思います。
自分の場合も10畳で110インチ入りますよー、大きい方が良いですよーと勧められていて悩んでいるところでした。実際にお店でスクリーンサイズと視聴距離の比較検討をする予定ではありますが、その前に意見を伺えればと思います。
宜しくお願い致します。
Posted by カレーライス師匠 at 2016年02月25日 22:46
カレーライス師匠さん こんばんは。

Auro-3Dもいずれ、AVアンプに載って来るでしょうかね。
問題はそれが「いつか?」なんですが、まさか3年連続AVアンプを買い換える人が出るようなことには・・
いや、そうなる可能性がありそうに思います。

>限られたスピーカー数で三社対応にするならばトップではなくハイトがベターなのでしょうか、、、、。

なんだか、そんな気がしないでもありません。(笑)


さて、ご質問の件です。

気持ちは1番の方に近いです。
ただ、この記事に書いた80インチ相当の配置は、サラウンドSPを強引に部屋の中に入れたものでサークルが小さく、画面サイズは少々窮屈なものとなっています。

なのでその中間、「90インチで87%くらい?のSP配置」を選択します。
これがサラウンド重視のSP配置と、スクリーンサイズとの妥協点だと個人的には思います。

根拠です。
実はもっと実用的なシミュレーションの配置図を既に書いてたのを思い出し、それに当てはめてみました。過去記事の一番下の図、ITU-R準拠配置がそれです。(実際には準拠ではありませんが。汗)
http://dfly1.seesaa.net/article/425237612.html

その図の視聴距離は2.55mで、相当するスクリーンサイズとしては90インチでちょうど良い感じになります。これはうちの現在の視聴位置をさらに20センチ程前移動する事になります。
サラウンドSPの位置は、これはもうその辺りで十分です。

スクリーンサイズの選択に関してのポイントを幾つか挙げます。

・小さいサイズの投射が意外と難しいという事。
  プロジェクターの機種と置き場所に左右されます。

・TVの視聴にはイコライジングは掛けていますか?
 スタンダードまたはダイナミックポジションのままとか?

 画質に細かなこだわりの無い場合には、より大画面を選ぶのが正解なのでしょう。(推測です)

・今からだと4Kも考えますか・・・ならサイズは大きめでも良いのだと思います。
  ただ、フロント60°の配置が崩れるかも知れません。

まずはメジャーを持参して、お店で試してみてください。

Posted by shu at 2016年02月26日 22:33
こんにちは、カレーライス師匠です。
なるほど、過去記事も非常に参考になります。
インストーラー店に相談しに行ったところ、10畳に120インチ入りますよ、と言われるがままに大画面寄りで考えていましたが、調べて行くにしろ視聴位置やサラウンドなどのバランスの大切さが分かってきました。スクリーン導入は初めての事なので、お店に足を運んで慎重に吟味して行きたいと思います(^_^)
Posted by カレーライス師匠 at 2016年03月03日 12:43
こんにちは!!
うちも音を優先にしてるのでスクリーンサイズは72インチです。
こういうブログを持ってる人の中で最小では?と思ってます(笑)

shuさんと一緒で、部屋におけるスピーカーの位置から逆算すると
このサイズになるんですよね・・。同志がいて心強いです!!(^^♪

うちは音場イメージを視聴位置の少し前にしているので、
shuさん宅より前になってます。

これはライブ物で楽器などのリアル感を求めていく過程で落ち着いた感もあります、
映画でやや物足りなさを感じるようになってます。腰が重くてリセットする気に
なりませんが・・(^▽^;)

shuさん宅の音を聞いてみたいですね!刺激が強すぎだと思いますが(笑)
Posted by take51 at 2016年03月06日 09:48
take51さん、こんにちは。

そうでしたね。72インチでしたね。お名前を紹介すべきでした。

>こういうブログを持ってる人の中で最小では?と思ってます(笑)

そう言えば他では見ませんから、まったくそのようですよね。(笑)
皆さん何とかして、大きい方を選択されますから。

僕もリセット出来るなら、100インチはもう選びません。90インチにします。
現状はズームが効かずに、これ以上小さく投射出来ないので妥協しています。

音場イメージは前めですか。
スピーカーの間隔も相対的に狭いので、前の2ch重視の凝縮されたサウンドなのでしょうね。

うちの音ですか?
そんなには違いませんよ。(笑)

ただし、パイオニアの音はお聴きいただけなくなるかも・・あ、モゴモゴ・・。


Posted by shu at 2016年03月06日 15:28
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