2015年08月09日

ITU-R配置の検討。 その1

うちで聴くドルビーアトモス、これの出来がどうにも今ひとつだったのは何でか?
まず基本的なスピーカー配置から見直しを考えました。

やはりメーカーの指定するスピーカーの配置というものがあるわけですから、これに準じるべきか・・
パイオニアのSC-LX78の取説には5.1ch配置の場合、フロントスピーカーの開き角度が60°、サラウンドスピーカーは正面から120°と指定されています。

これはITU-R配置に準じたもので、サラウンドスピーカーの角度には100°から120°という許容範囲があります。

うちのスピーカー配置は、視聴位置がスクリーンから3m
フロントスピーカー間50°
サラウンドスピーカーまで104°でした。

150809-1.jpg

まず図面上でフロントスピーカー間を底辺とする正三角形を描き、その頂点はどの辺りかを見てみると、視聴位置から45.5cm前となり、その位置では偶然にもサラウンドスピーカーの角度も120°になることが判りました。

150809-2.jpg

つまり、視聴位置を44.5cm前に移動すれば、ITU-R配置が可能という事です。
元の3mという視聴位置はスクリーンの大きさから設定したもので、プロジェクターの画素がほとんど見えない位置なのです。
しかし、ここから約45センチ前というのはかなりの移動量です。

ともあれ、テストということでイスをその位置まで前に出してみました。
そこでは100インチの画面は視界いっぱいに広がり、映画館の前から3分の1くらいの席で見るような感じになります。

さて、音はどうか?
やはり、でした。

この前の記事で図にした音場のイメージ、あの前側の部分、頭上から前の方にかけて音が埋まります
そして前後の音の移動感、これもようやく出てきました
サラウンドの方の聴こえ方も、後ろが広く相当に「遠く」なります。

なんてことだ」・・です。

ドルビーアトモスの音場感は明らかに改善します。しかしこのままでは実用上、無理がありました。

スクリーンが近すぎるゆえ、やはり画素が目立ってしまい、画質が荒くなってしまいます。
ブルーレイがDVDに近くなって残念な感じになります。

それに画面が視野のほとんどを占めるため、いわゆる目の箸休め的な余裕がなくなって、圧迫感があり、疲れるのです。
映画館のような没入感を良しとしても、家庭では色々なソースを視聴するのに適しません。
個人的に、この位置は却下でした。

スクリーンメーカーのシアターハウスのHPでは、100インチワイドの場合の視聴位置は2.8mから3mを推奨とされています。

では視聴位置の移動を45cmでは無く、20cmで妥協すればどうか・・
これも試してみたところ、画素は見えない訳ではありませんが、まあ許容しても良い感じです。

しかし、フロントスピーカー60°が狭くなって54°になり、サラウンドスピーカーは112°となるが、音はどうか?

この続きは次回です。



ところで・・
最初からITU-R配置をとっていれば、ドルビーアトモス ホームの評価も変わったかも知れません。
少なくとも本来の姿を聴き取れていなかった。

そんな条件の出ていない環境で「あんた、ずいぶんと悪く言ったよな」と思われたなら、申しわけ無いと思う反面、果たして60°120°の視聴環境にある人がどれほどいるのかとも思います。

試聴室やデモではあたりまえでも、家庭ではどうか。
その辺りのギャップと実際の感想の比較はどこかであったのか。

この点を書く事で、ご容赦願いたいです。
(従来型サラウンドとの比較に関しては、イコール条件だった訳で、また別の話です。)



シアターハウス

 


     スポンサードリンク
  


この記事へのコメント
うちは疑似4Kなので近接でも画素は気にならないので、約2.2mで
見ていたのですが、大画面がうざくなって椅子を50cm後ろにすると
シネマDSPでも包まれ感が相当に減退しました。

前から後ろに抜ける感覚とか、シネマDSPの斜め後ろ後上方で鳴る雷が
うまく再現出来なくなりました。

角度というよりも、サラウンドスピーカーが近すぎて後ろの空間が
なくなるとサラウンド感が減退するような印象でした。

サラウンドスピーカーとは一定の距離を置いて、後方空間の確保が
必要だと思いました。

サラウンドスピーカーを後ろに動かして空間を確保すれば良いのですが
うちもshuさんと同じで右側のサラウンドスピーカーがドアにかかって
しまいます。

画素が気になったり、大画面がうざくなったときは、画面を小さく写す手も
あるんですけどね。


Posted by ふえやっこだい at 2015年08月14日 10:09
ふえやっこだいさん、こんにちは。

確かにそういう事ですね。
後方空間の確保も、広い方が良いという事が判りました。
フロントSPの距離と同等に近づけるという意味でですね。

一時期スクリーンメーカーも、1つ上のサイズを勧めていたように思ったのですが、今は控えめなようです。
画面を小さく投射するという方法もありますが、うちではもうズームがいっぱいなので、何とか妥協点を探っています。

このやりとりをそのまま書くと、次の記事が出来てしまいます。(笑)




Posted by shu at 2015年08月14日 11:55
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック