2015年06月28日

SC-LX78ハンドリングレポート。 その3

SC-LXシリーズを始めとするパイオニアのAVアンプを購入する価値、それは独自のオートセットアップ機能にあります。ここは型落ちとなっても見劣りしないでしょう。

独自のフィーチャーによるオートセットアップ(MCACC PRO)の効果は大きく、実際の聴感は以前書いた通りで、他とは一線を画するものです。

参考にオートセットの設定値を過去の所有製品と比べてみました。

音量設定値 
他のメーカーで感じたような、特定のスピーカーのボリュウムの違和感(大きすぎ)はありません。

距離設定値 
他社との比較を表にしてみました。大きな違いは無いかと思います。
150621-1.jpg

スピーカーの大きさ判定 
他社ではフロントスピーカーが「スモール」判定される場合がありましたが、
SC-LX78ではそのような事はなく、スピーカーの大きさの見た目に合致した判定がされています。

オートセットアップの基本的な設定値に手を加えるとしても、前回書いたサブウーファーに関する事くらいです。

他の設定項目の中で、押さえるべきポイントを書いておきます。

MCACCメモリー 「ALL CH ADJ」
ただし、これの設定にはあるコツがあります。以前の記事を見てください。
ハイエンダー諸氏は「FRONT ALIGN」を好まれるようですが、使用スピーカーの違いでしょうか。

S.RTRV(オートサウンドレトリーバー) 「ON」
150628-4.jpgいわゆる圧縮音声の欠損補正です。ON、OFFの違いは明白で、切れと鮮度が上がります。

特にAAC5.1ch(WOWOWの映画など)ではブルーレイディスクのHDオーディオとの落差を相当縮める効果があります。
CDでもネットラジオでも使えますが、HDオーディオでは元々高音質なために逆に効果は薄いのです。


EQ(イコライザー)  「ON」
S-WAVE(定在波制御) 「ON」
PHASE(位相制御)   「FULLBND」
PHASE C+(LFE位相ずれ補正) 「AUTO」  
ここがMCACC PROの真髄。これらをOFFにする理由がありません。
 
V.SPs(バーチャルスピーカー) 「AUTO」 
実際に設置の無いスピーカーをバーチャル再生します。
前回触れたように、常時ON(AUTO)で使用しても違和感は無いかと思います。

サラウンドを更に追い込みたい場合に有効なのが、Fine SP Distanceです。

150628-2.jpgホームメニューのMCACC PROから、マニュアルMCACCに進んで選択します。

150628-3.jpgテストトーンが各スピーカー間の真ん中に定位するように距離の数値を微調整します。

これでサラウンドの広がりと自然な定位感が変わって来ます。
うちではセンターとサラウンド、それにトップフロントの値を調整してあります。

ハイレゾ再生について
まだ、この分野には造詣が浅いのですが、USBメモリに音源を入れて本機に直挿しした場合と、ユニバーサルプレーヤーのAzur751BD経由の場合の比較をしましたところ、本機への直挿しでは音が味気なく、Azur751BD経由の方が音質は良かったです。

最後に、外部パワーアンプにPMA-2000REを使って、フロント2chを駆動した場合について書いておきます。
AVアンプとプリメインアンプの共存において定石の使い方です。
しかし、デジタルアンプのSC-LX78とアナログアンプの融合はどうか?

この状態で映画を見ますと、パワー感と低音のボリュウムや音質は外部パワーアンプのPMA-2000REが生きます。
しかし他のチャンネルとの微妙な音ずれ(特に低音)を感じます。(これで余計に低音がダブって乗るのかも)
したがって映画の視聴の場合、「トランセンデンス」のような情緒的作品ならば大丈夫ですが、「トランスフォーマー/ロストエイジ」のように全編スピードアクションものでは音ずれが目立って、もう1つマッチしない感じがあります。

一方の音楽ものでも同様にソフトを選びます。
それこそヘヴィメタルのようなハイスピードな音の連続には、微妙に追いつかないといった印象です。
2chステレオ音源ならばまだ良いのですが、5.1ch音源のソフトではSC-LX78単独での再生が無難だと思います。


さて、いよいよ在庫バーゲンが始まったようです。
新型の発表も、もうじきと見ています。

しかしSC-LXの「8」シリーズは、ミドル機狙いでDTS:Xやドルビーアトモスにこだわらない方に、良い買い物となるでしょう。




さて、今後です。
記事更新は未定です。しばらく間が開くかもしれません。


タグ:SC-LX78

 

posted by shu at 12:38 | Comment(4) | TrackBack(0) | SC-LX78 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
初めまして、カレーライス師匠と申します。
管理人様のホームページは見る専門でしたが、様々な情報と皆様のコメントで勉強させていただいています。
当方、10年以上前でしょうか、戸建てに住んでまして、50インチプラズマTV、YAMAHAの
AX-2アンプ、NS-200シリーズで5.1chで映画やゲームを
楽しんでおりました。その当時は臨場感に感動し、
映画を観まくりました。その後賃貸に住まいになり、大きい音が出せず、またアンプの故障が頻発したことからしばらくホームシアターから遠ざかっていました。
今、家の新築(親と同居)を考えており、折角なのでほぼ専用シアタールーム(夫婦の第2リビングとしても利用予定)を作りたいと思い、久しぶりにホームシアター熱が高まっている状況です。今の最新機器やスピーカーでどん音が出せるか楽しみです。
一般の方々が実際に実践して情報を開示していただけるのは、素人の私には非常にありがたいです。特にこちらのホームページは二ヶ月くらい前から楽しく拝見させて頂き、いろいろ知識を蓄えさせていただいています。
しばらく更新をお休みされるとのことで非常に残念ですが、またの再開を心待ちにしております。それまでは過去ログを漁っています。
特に議論も何も無いコメントですみません、それでは。
Posted by カレーライス師匠 at 2015年06月30日 19:37
カレーライス師匠さん、こんばんは。はじめまして。

そのようにおっしゃっていただきますと、大変ありがたいことです。

AX2は所有していましたので、知っています。
あの頃の製品とは、それはもう変わっています。
最新の機器には、きっと満足されると思います。

新築でシアタールームをお考えですか。それは楽しみですね。
素敵なお宅とシアタールームの完成をお祈りしております。

議論などは無くても大丈夫です。
またよろしくお願いいたします。


Posted by shu at 2015年06月30日 23:59
管理人様 はじめまして
LX-78を検索していてたどり着きました
PJがHC7000、SPがKEF(私はR500)など共通点が多く、部屋の寸法まで同じで配置の参考にさせていただきます
それにシリーズの一番上は買わない(買えない?)というところまで同じです(笑
で、次期AVアンプに78を考えておりました。もし買ったらこのサイトを活用させて頂きます
他にも候補がありましてLUXMANのL-505uXなのです。AVアンプちゃうやん?
そう、オーディオも負けず劣らず好きなのです。レコードやハイレゾ聞く時間は長いです。
で、ラックスマン買ったらAVアンプのフロントアウトをメインインに入れて同居を考えています
管理人様のPMA2000フロント強化策は違和感があったようですね
さもありなん。それに二台のアンプに電気食わせて映画観るのもなんだかなあという感じです
AVアンプにオーディオの実力があれば万事めでたしですが、好みはともかく78は実力ありそうですね
ではまた迷いの旅に出かけます


Posted by ハリマオ at 2015年07月08日 14:00
ハリマオさん、はじめまして。管理人です。

そうですか、ほぼ似ていますか。(笑)

SC-LX78ですが、AVアンプとしての実力に文句のないものです。
しかし、ラックスあたりと比較するには土俵が違ってしまいます。
やはり、ピュア2CHのアンプの方が音は良いですよ。

>二台のアンプに電気食わせて映画観るのもなんだかなあ

まったくおっしゃる通りと思いますね。
78とアナログプリメインアンプとの共存の可否に関しては、餅は餅屋にという考えが当てはまると言って良い事例だと思います。


Posted by shu at 2015年07月08日 20:18
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