2015年06月09日

SC-LX78ハンドリングレポート。 その1

パイオニアのAVアンプSC-LXシリーズ、最近この中の「SC-LX78」を検索して来られる訪問者さんが目立ちます。

これは僕が最近、記事の予告に「SC-LX78」と書いているからに他なりませんが、この時期これに関心があるという方は確実にいらっしゃる様です。

この時期とは、DTS:Xに対応する新型の発表を間近に控えているという時期ということです。

150609-1.jpg前にも書いたように、この時期にあえて購入を検討する価値は?

今回からは、自身でSC-LX78を約8ヶ月使用した、そのハンドリングレポートを書いておきます。
云わばSC-LX78へのレクイエムでもありますが、参考にしていただきたいです。

初期のレビューとセッティングのツボについてはこちらの記事に書いてあります。

まずは、SC-LX78を稼働させるに必要な「スピーカー構成と配置について」です。

ここではドルビーアトモスには触れません。(もう散々やりましたから)
なので従来型の配置について触れます。むしろ、こっちの需要の方が現実的にはあるでしょう。

では今日の本題はここからです。
SC-LX78には、7.1chから9.2chの選択の内、どんな構成と配置がおすすめなのか?

150111-2平面図.jpg現在、基本の配置はサラウンドバックスピーカー込みの7.1chが、現在のサラウンドの主流と言って良いかと思います。
(この図は以前の9.2ch配置で、それに天井2本を加えたものです。)

しかし最初の選択で皆さんが悩まれる要因は、「サラウンドバックスピーカーを置くべきか、どこに置くか」・・などではないでしょうか?
これは視聴位置の後方にサラウンドバックスピーカーを置くと仮定して、その距離が視聴位置から1m程度取れるならば設置はOKだと思います。

また、設置の高さはサラウンドスピーカーより高い位置でも、そんなに違和感は無いと感じました。
なので、サラウンドバックスピーカーについての「高さ」には、こだわらなくても良いです。

サラウンドバックスピーカーを設置する場合のサラウンドスピーカーの位置は視聴位置の真横が基本となります。

その他の理由でサラウンドバックスピーカーを置かない場合には、出来る限り5.1chの基本配置を取ります。
サラウンドスピーカーはやや後方に置くべきですが、真横になってもダメという訳でもありません。

それとサラウンドバック、サラウンドの各スピーカーが、あまりにも視聴位置に近くなる場合には、サラウンドバックスピーカーをあきらめて、サラウンドスピーカーを出来るだけ斜め後方に遠ざける設置にするという考えもあります。

もう1つの選択肢は、フロントハイト、またはフロントワイドスピーカーのどちらを取るか?・・・ということです。

これは、フロントハイトスピーカーの方をおすすめします。
これでダイアローグリフトが使えるからです。
センタースピーカーが画面の下にあって、セリフの聞こえる位置に違和感がある場合に、これが使えるのは大きいです。設定値を変えて行くと、セリフはフロントハイトスピーカーの位置まで上げる事も可能で、自由に出来ます。

対するフロントワイドスピーカー、実はこれはバーチャルスピーカー機能で十分に代用出来ます。

バーチャルスピーカー機能とは、5.1ch配置のまま11.1chまで拡張するものです。
僕も実際に聴くまではその効果に懐疑的でしたが、SC-LX78のそれは意外にも「使える」のです。

実際以下のケースを経験しましたし、試して頂けたらと思います。

ドルビーアトモス収録のBDソフトを再生すると、SC-LX78の再生モードはデフォルトでドルビーアトモスになってしまいます。
この時の音と(うちのスピーカー配置は5.2.4ch)次の方法で聴く音を比べました。

まず、BDプレーヤー側で、MDMIの音声出力を「ビットストリーム」では無く、「PCM」に切り替えます。
この場合SC-LX78側では、天井スピーカー無しの5.1chを、バーチャルスピーカー機能で11.1chに拡張したサラウンドを聴く事が出来ます。

その音、一目、いや一聴瞭然なのです。(参考ソフトはエクスペンダブルズ3)
音自体、PCMの方が分厚い事に気付くのですが、バーチャル11.1ch再生・・・これにまず、普通の人は文句が無いだろうと思います。十分な臨場感と包囲感を体験出来るからです。

リアル11.1chまで経験した僕が言うのですから、バーチャルスピーカーの効果は有用です。

ここまで言い切れる根拠は何か?

フルバンドフェイズコントロール他の機能が、非常に効いているというベースがあるからだと思います。
隣あったスピーカーのつながりが、「シームレス」とか「スピーカーの存在が消える」などの言い回しをたまに目にしますが、これをリアルに感じられるのは、自分が経験した他のAVアンプには無かった部分であり、スピーカーの無いところに音が定位するという印象も、他とは一味違うものです。

このような効果あってのバーチャルスピーカーの生成に、無理が無いのだろうと感じます。

・・と言うことは、SC-LX78は5.1ch配置のままでも十分使えるのか?

普通に使えます。フロントハイトスピーカーがあればモアベターではありますが。

ただし、サラウンドスピーカーが視聴位置の真横に有るような場合には、サラウンドバックスピーカーのバーチャル効果は出せません。角度が付かないとだめなのですね。

次は0.2ch、サブウーファーの2台使いについて書きます。



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タグ:SC-LX78

 

posted by shu at 23:38 | Comment(6) | TrackBack(0) | SC-LX78 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
shuさん、はじめまして

サラウンド歴かれこれ30年近くなります。
NEC AVD-900PROを皮切りに
ONKYO Integra A-DS939-音は良かったのですがDTS未対応でしたので1年くらいで
YAMAHA DSP-AX1を購入アップグレードで音がクリアになり現役です。
HDMIが無くDTS HD MA5.1chの音も聴きたくなり買替ることにしました。
SONYのTA-DA5800ESに狙いをつけていましたが生産終了ということで他社との比較もして値段も手ごろな
PIONEERのLX-78に決めましたが、埼玉県熊谷市名前はそこそこ有名ですがオーディオ専門店はありません。

パソコンでLX-78のハンドリングリポートをみつけいつでも読み返せるようにブックマークをつけて3つのレビューを参考にさせていただいています。

いくつか質問というか疑問がありお聞きしたいと思いコメントしてみました。
一番は、ヴァーチャル・スピーカーについてです。
ヤマハを使っていますので、フロントハイトスピーカー+サラウンドバックスピーカー+フロント/センター+SWで構成しています。 スピーカー・ケーブルがすべて天井埋め込みになっていてスピーカーの移動ができません。

これでLX-78のヴァーチャル・スピーカー設定で、後横のサラウンドスピーカーが出来るのかお聞きしたいのと、それ以外のヴァーチャル・スピーカーは何ができるのかお聞きしたいのです。

はなはだ失礼とは思いますが、宜しくお願いします。

Posted by 栗原 博 at 2015年06月13日 09:53
栗原さん、はじめまして。

コメントありがとうございます。
30年ですか。お互いVHSやレーザーディスクを知る世代ですね。

ご質問にお答えします。


>フロントハイトスピーカー+サラウンドバックスピーカー+フロント/センター+SWで構成しています。

・構成の中に「サラウンドバックスピーカー」とお書きですが、実際の結線はサラウンドスピーカーであると推測いたしますがどうでしょうか?
・またその位置、天井埋め込みということですが、その位置は視聴位置から見てどの辺りでしょうか?

上の2点を補足いただきますと、より詳しくお答え出来ますが、以下推測でお答えします。


>LX-78のヴァーチャル・スピーカー設定で、後横のサラウンドスピーカーが出来るのかお聞きしたいのと、

左右のサラウンドスピーカーの位置を元に、サラウンドバックスピーカーを生成していると思います。
ですから、サラウンドバックの位置にあるサラウンドスピーカーで生成されるのは「横後ろ」では無く、「真後ろ」よりの方になるかと思います。


>それ以外のヴァーチャル・スピーカーは何ができるのかお聞きしたいのです。

それ以外はフロントワイドスピーカーです。
これはフロントとサラウンドスピーカーの間に生成されるもので、横方向の広がり感と移動感の補足が得られます。
実際に設置済みスピーカーを含めて、都合11.1chまでヴァーチャルで再生出来るということになります。

お役に立てれば幸いです。

Posted by shu at 2015年06月13日 15:20
早速の返答のコメント ありがとうございます。

サラウンドバックスピーカーは、フロントスピーカーと対称にありますが、床ではなく天井近くです。
フロントスピーカーとの距離は4.50m離れています。
shuさんのようにiQ7の位置にはともかく、前後以外スピーカーはありません。
どうしても前後のスムーズなつながりがよくありません。

横位置にヴァーチャルスピーカーが創生されるAVアンプを探している状況です。
Posted by 栗原 博 at 2015年06月13日 21:11
栗原さん おはようございます。

なるほど、そうでしたか。
その環境ですと、確かに横方向の音抜けはありそうですね。

そこでSC-LX78がその不満にどこまで答えるか?です。
確かにソニー機の、スピーカーリロケーション機能も有効かも知れません。

ただ、 DSP-AX1からの買い換えであれば、何を選んでもサラウンド再生の実力は隔世の感も甚だしく、その不満点も埋めてしまうのではと思います。

実は僕も DSP-AX2の方を使った事があります。
当時のAVアンプはオートセット機能もありませんし、サラウンドの音の定位感とキレ、各スピーカー間のつながり、サブウーファーを初めとする低音の積極的なコントロール機能など、全くの別物なのです。

おそらくヴァーチャルのフロントワイドSPが機能して、横方向の音抜けに関しても改善できるはずですし、それなしでも十分に聴けるものになるとは思います。

ご参考にされて下さい。
良い買い物となりますよう。
Posted by shu at 2015年06月14日 07:44
shuさんへ

ご丁寧なアドバイスに感謝します。
これで安心して購入できそうです。

今ひとつ懸念があります。
shuさんの、パイオニアのDTS:XのLX-78への対応記事です。
オンキョウのアンプ(当時35万円)を購入したころ、
YAMAHAがDTS搭載アンプを発売中であまり話題にもなってなくDTS採用ソフトも殆どなかった時代でした。
ところが、徐々に採用ソフトが増えだしDTSの音が聴きたくてがまんできず1年たらずで同価格のDSP-AX1を購入となりました。

こういった経験をしているとshuさんのおかげでLX-78購入への不安も消し飛んだ今、
更なる不安、もう少しまってDTS:X搭載機にするか・・です。


Posted by 栗原 博 at 2015年06月14日 08:15
栗原さん

そうですね。そこが問題です。
LX78のアップデートはまず、ありませんから、これがどうしようもありません。

もう間もなく、新型の発表があると見ています。
それはSC-LX59?からかも知れませんが、これで後に続くSC-LXの、おおよその陣容を図れます。

長いこと待ったのですから、もう3ヶ月程度お待ちになるのも良策と思います。

Posted by shu at 2015年06月14日 08:33
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