2015年05月01日

5.2.4chまとめ。 完

今日は5.1で「サラウンドの日」なはずでしたが、年々しぼんでいますかね。

奇しくも、5.2.4ch(5.1.4ch)すなわち「ドルビーアトモス ホーム」に触れる記事の、これが最後です。

天井スピーカーが4本設置であっても、アップミックスの「ドルビーサラウンド」までは使えますが、アトモス収録ソフトの再生では役不足であり、せいぜい従来サラウンドとの雰囲気の違いを表現する程度に留まっています。

これが、僕が素直に感じるところでした。

これを改善するカギの1つとして、5.2.4プラス2chという方法(過去記事で触れています)を試しました。

これが、前の記事でも書いていました、「前方の左右から上方向にかけての音が寂しい」という事象に起因する前後のつながりの解消と、前方の音場の密度を高める対策となり得るのか?・・

その方法です。

150501-1.jpgまず、フロントハイトスピーカーを追加します。これがプラス2chです。
そして、トップミドルスピーカーと同じ音をそこで鳴らすのです。

スピーカーは、古いものを引っ張り出しました。ボーズの100Jです。

150501-2.jpgスピーカー出力は、プリアウトから外部アンプを経由します。
外部アンプにはこういうものを使用しました。
知る人ぞ知る中華デジタルアンプ、Lepai LP-2020Aです。

選択理由?安価だからです。テストですし、その一択です。

そして普段と違うメモリーポジションでMCACCを掛けます。
LP-2020Aのボリューム位置は14時位です。

MCACCの設定後のスピーカー距離は、トップミドルスピーカーの位置と同じままでした。
両者の中間を取って、とはならないようです。

そして聴いてみた印象は・・

まんまフロントハイトスピーカーを追加したような印象はあります。
確かに音場を埋めるという役目は果たしています。
この事から天井スピーカーは、やはり6本必要なのか?とも思います。

しかし、この方法では音源が単に分かれるので、定位感はボヤケます。

それと問題は、トップミドルとフロントハイト両者から出る音のタイムアライメントを調整しようにも、出来ないという事です。
それは耳に届くタイミングの違いを生じ、違和感(モヤモヤ)を感じてしまいます。
僕の場合これがだめでした。

では現状の5.2.4chで、あと出来る事は何か?

考えていた折に、ついに発売となったのがあの「ゼロ・グラビティ」です。

これは、アトモスどうのこうのという文句を付ける意味が不要なソフトでした。
間違いなく現時点で「ベスト・オブ・ドルビーアトモス」な、映画ソフトでしょう。

そう言う理由は、元々のサウンドデザインの出来が違うという事、それに誰も知り得ない非日常の360°空間を描いている点にあります。

この映画の「音」の移動表現は普段の生活の延長上には無く、スクリーンの外を飛んでいる飛行機やヘリコプターの軌跡を想像で補完するような事が出来ないのです。
そういう意味で、アトモスに合っていると個人的には思いました。

裏を返せば、他の映画ソフトで映像と音のシンクロで不満が生じるのは、動きをある程度知っているから。
「この映像にこの音がついて来ないと」という部分で粗が見えやすいという訳です。

だから普通の映画ソフトに関しては「家庭用アトモスはこんなものだ」という妥協点を低く設定すべきと思いました。
まあ、あんまり「クソ真面目にこうだ」という見方、聴き方をする事でも無いのだと。

一方で、ソフトの出来自体は今後に当然、期待はします。

現時点でのスピーカー配置、これは5.1.4chがベストな配置と思います。

そして可能な限り、推奨位置で配置することです。
現行の国産AVアンプでは、ヤマハの一部モデルを除いて、スピーカーの配置角度までは検知出来ていないからです。

そうすると必然的に、視聴位置は部屋の後ろ寄りでは無く中央寄りになり、天井スピーカーの配置の中心、イコール視聴位置ですが、それをベースの5.1ch配置の中心に近付けることになります。
理想的にはそういうことです。
つまり、天井スピーカーが、部屋の後方に偏らないようにするのです。

これが、頭上を左右にあるいは前後に抜ける音の、定位の曖昧さを軽減するカギだろうと思います。

AVアンプの機種によっては7.1.4chが可能と思いますが、12畳を超えるような大きさの部屋を除いて、サラウンドバックの追加は後方の音源過多な状況を作り、リア偏重なサラウンドに感じるのでは、と思います。

現状の5.2.4ch(5.1.4ch)で、あと出来る事は何か?に、戻ります。

天井スピーカーのバランス調整には(音量や距離設定、場合によってはトップミドルSPをやや前寄りに移すか)考えられるポイントがあります。

しかしこれらは公開することは無いと思います。
せめてもの先行者特権と言うものです。(笑)
あとはしれーっとやります。やらないかも知れません。


ところで、この秋に登場するという新型AVアンプでは、ドルビーアトモス関連で新たなトピック、テコ入れが有るのでしょうか?
あるいはDTX:Xの搭載だけなのでしょうか?

DTS:Xは、天井スピーカーありきにこだわらないようです。
なので、天井にスピーカーを取り付けるという人が増えることは、そう無いでしょうね。
ひょっとして、天井スピーカーもここ数年で消えて行く運命でしょうか?

新型AVアンプの注目はヤマハ。シネマDSPとアトモスの掛けあわせで来る可能性があります。
そうなったら、「強い」と思います。

しかし、それでも秋10月ごろの登場?・・これではアディショナルタイム、長いですね。
あるいはメーカーによっては前倒しで、夏場に登場があるのか?

残念ですが、どちらにしても僕は関知しません。(出来ませんし、もう知らん)



ブログ自体は、ぼちぼちやります。

次はSC-LX78のハンドリングレポートでも書きます。
今この期に及んでの、です。


※「5.2.4chまとめ。その1」は、カテゴリー「スピーカー配置図」にあります。


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この記事へのコメント
結局、天井は8つ(フロントハイト・リアハイト、天井4つ)、
下は9つ(フロント、センター、フロントワイド、サラウンド、
サラウンドバック)の17個まで行くと思います。

映画館でアレが出来るのですから技術的には十分に可能だと
思いますし、一気に出せば良いのですが、小出しで新商品と
言う形で出していくような気がします。

ヤマハはドルビーアトモスよりも、メーカーに制限を加えない
DTS:XとシネマDSPの掛け合わせを狙っているのだと思いますし、
それが出来れば独走状態に入るでしょう。

しかしそこは各メーカーに配慮してさせないと予想します。
メーカーよりユーザーを大事にして欲しいですね。

結局、TAOCのラックは5段が可能と言う事に気づき、ラックは
ギリギリのところでTAOCに変更し購入しました。

onkyoのパワーアンプはノイズレスですが、クール過ぎるので
音をwarmにするというTAOCオーディオボード(SUB-HC50W)を
買いました。オーディオボードって効果あるのかどうか・・。

Posted by ふえやっこだい at 2015年05月01日 09:38
一般家庭では無理ですよ。(笑)
皆が手を出せないものは、売る方もさすがに考えるでしょう。

このままでは、天井スピーカーは衰退しかねません。
ドルビーも家庭用を展開するなら、バーチャルを許可すべきではないでしょうか。

ラックを替えたえただけでも変わったのでは?
オーディオボードは分かりませんが、クール、ウォームを変えるとすれば電源ケーブルも結構効果がありますね。
Posted by shu at 2015年05月01日 19:05
ドルビーアトモス ホーム の記事まとめをありがとうございました。

我が家は様子見でしたが、AV8802(Marantz)を購入するか記事を探していました。
搭載DAC がいまひとつでコストダウンが見える代物なので、メリットはドルビーアトモス ホームなどの新フォーマットや、HDCP2.2、ネットワークオーディオのDSD対応といったことです。

我が家は home theater といっても、Multi-ch audio 対応のほうがウェイトが大きいので、AV8802 は見送りでいいかなぁと思っていましたが、今回の記事をみて、なおさらそう思いました。

Posted by n'Guin at 2015年05月05日 10:55
TAOCオーディオボード、ラックを設置しました。音質というより、同じ音量なのに
音が大きく鋭さが増して、ビックリしてあわててボリュームをさげました。霞が取れた
感じです。

プレーヤーが古いBDT900で、再生中に機体が振動していて、それでラック全体も
振動していました。それが全機器に大きな影響を与えていたと思います。

プレーヤーの下にボードを敷いてもプレーヤーは少し振動していますが、ラックへの
振動の波及は完全にブロックされています。インシュレーターでも効果があったかも
しれませんが。

何れにしても、アクセサリー商品と言うのがバカにできないことが分かりました。

SR7009の音がヤマハ3040より良かったので同じDACを持つAV8802も検討しました。
解像度は9016のDACの方が良いようです。旭化成のDACは音の厚みと情感表現が
得意なようでボーカルに向いているかなと。クラシックは9016、9018でしょうね。

私はシアター中心なので、結局、音質よりも音場再現にこだわりCXーA5000の後継を
待つことにしました。






Posted by ふえやっこだい at 2015年05月05日 11:42
n'Guinさん、こんばんは。

AV8802のようなハイエンド機になると「次」は早くても2年後くらいになりますね。
そうなると選択時期は難しいですかね。
AVアンプも2、3年は読めませんからから、余計困ります。

この夏から秋にかけて、もう少し色々見えてから考えても良いでしょうね。
Posted by shu at 2015年05月05日 22:57
ふえやっこだいさん、こんばんは。

ラックで音が変わりましたでしょう。

こちらも何か音の様子が変わりました。
当初は音質が軽くなった様に感じましたが、そうではなくて雑味が取れてスッキリしたのだと思います。
そうですね、霞が取れた感じです。

また、しばらくすると機器がラックに馴染んで更に良くなりますよ。
支柱の増し締めもお忘れなく。

評論家諸氏が機器の購入に踏み出さないのは、おっしゃるようにAVプリのハイエンド機などを待っているからですね。
そう見るとやはり、アトモス対応初代機を購入した実践者の方は、本当に少ないのだなあと実感しますね。
Posted by shu at 2015年05月05日 23:11
shu さん、ふえやっこだいさん、こんにちは。

shu さん、レスをありがとうございます。
AV8802 を視聴してきました。また、Dolby Atmos も体験してきました。 

確かに楽しいのですが、フロントワイド・フロントハイトを楽しんでいる者からすると、shuさんのおっしゃるように、前方の音場感がいまひとつです。
Dolby Atmos 非対応のソフトだと、なおさら、この弱さが目立つように思いました。

ふえやっこだいさんがお書きになっているように、DAC による音質差は、けっこうあると思っています。 もちろん、DAC だけで音が決まるわけではありませんが、使われるローパスフィルターなどは、DAC による場合(特に、ESS の ES901x)はよくわかります。

AV8802 は旭化成のAK4490ですが、AV7005のときにも同社の DAC を使っています。
音質傾向は似ているような気がします。セリフの明瞭さは大変良いのですが、ミュージカルやクラシック(Blu-ray Audio)を聞くと、AV8801 のほうが好みに合うように思います。 Texas Instruments(Burr Brown)の DAC は、ES9018のような派手さはないですが、良く聞くと音数が多いので、長時間聞いていても疲れません。

我が家は、AV8802はパスして、次をまとうと思います。 

shuさんの記事、みなさまの書き込みを楽しみに待っております。

Posted by n'Guin at 2015年05月11日 17:09
n'Guinさん、書き込みありがとうございます。

>Dolby Atmos も体験してきました。

「天井」は4本でしたでしょうか?
4本ならアトモス非対応ソフトでも、大分マシではありましたけれど・・。

>フロントワイド・フロントハイトを楽しんでいる者からすると、shuさんのおっしゃるように、前方の音場感がいまひとつです。

そうでしたか、ですよね。
この事に関してはまた、LX78のレポート記事で触れます。
アトモスソフトをPCM入力で聴いてみたら・・という内容です。

>shuさんの記事、みなさまの書き込みを楽しみに待っております。

ありがとうございます。
基本オープンスペースです。適度に書き込み、呼びかけなどして下さい。(笑)

記事はそろそろ、書きます。もう間もなくです。
(と言ったから直ぐ、という試しは世間的にはあまりありませんから、期待せずにお願いします。笑)

Posted by shu at 2015年05月11日 23:58
n'Guinさん

パワーアンプをM5000R、MC5501、A9000R(パワーモード)で揃えてヤマハのZ7を
完全プリ化してシアター用途で使っています。そういえば迫力ある映画でも音で疲れる
感じがしません。

Z7のDACはバーブラウンですが、2chで聞くなら内部パワーで十分で、綺麗な
中高音ですが刺さってくる感じが全くなく、小さな毛糸のポンポンでなでられている
ような非常に心地よい音です。

現在のヤマハのAVアンプは視聴しましたが、Z7のような優しさが少ないような気が
しました。現在、バーブラウンのDACを採用しているAVアンプはonkyoだけですね。

音場再現で優秀なヤマハプリが候補ですが、刺さってくる音や固い音は嫌いなので
ちょっと悩ましいところではあります。
Posted by ふえやっこだい at 2015年05月12日 00:09
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