2016年08月16日

AVアンプの聴感補正機能は不要なのか?「Dynamic Volume」編

ここのところ、音量に関連する記事を書いているわけですが、大音量も「経験による慣れ」だというように思います。住環境などの問題が無ければ、機器のグレードと比例して音量も出せてしまいますから。

最近いただいたコメントなどから察しますに『うちではそこまで出ていないよ』と、おっしゃられても実測値はそこそこの大音量が出ているようです。

こういう形のホームシアター実践者の中でも拙宅は「小音量派」の方に属するはずで、案外少数派なのかも知れません。

・・あえて小音量派の人に向けて前回の続き、今回は「Dynamic Volume」についての考察です。

「Dynamic Volume」の効果としては「小さな音は明瞭に、急に出る大きな音は小さく抑え深夜の視聴などに便利」とあります。

・具体的にはどう聴こえるのか?
Dynamic VolumeをONしますと、最大音量は変わらずに小さい音の方が聴こえやすくなる感じです。
前回書いた「Dynamic EQ」の効果で乗った音量に、さらに上乗せで音量が上がります。
それによってさらに情報量が増える印象があり、視聴位置後方の埋もれた効果音もリアルに聴こえます。

量感が乗るということは低音も増えますので、音楽ものではやや音のキレ、シャープさは薄れます。

・ステレオ収録のドラマをDolby SurroundやDTS:X等で視聴する場合。
元々レンジが知れていますから、ボリュームを上げてもうるさくなってしまいます。
ですから補正機能ONの状態で、セリフの大きさとサラウンドの音場感、量感のちょうど良い再生音量というのが個人的にはあります。
それが前回も書いた-30dB程度なのです。

・深夜の視聴だけに限った機能なのか?
ちょうど深夜、リオの女子マラソンの中継がありました。こちらで試した結果です。
ボリューム位置を-38dBとした場合に、Dynamic Volume ONで最も補正量が多い「Heavy」を選択し、ダイナミックレンジを抑えた場合の様子は以下の通りです。

オーディシーには2つの補正項目がありますが、「小音量」の範囲では両方を使用します。

・Dynamic EQとDynamic Volume両方をON ・・音量Max49dB 平均40dB
  中継アナウンスは明瞭、周囲の環境音など情報量が一番多い。
  小音量で使うならこれがやはり妥当でしょう。
  
・Dynamic EQのみON Dynamic VolumeをOFF ・・音量Max34dB 平均27dB
  全体の情報量が落ちます。アナウンスの聴こえやすさに影響は無し。

・Dynamic EQをOFF Dynamic VolumeのみON ・・・音量Max50dB 平均37dB
   最大音量は変わらずに平均の音量が下がります。

3つのケースともアナウンスは良く通ります。音量も静か過ぎではありません。
本当に音量を抑えたければ、2つの機能共OFFにした方が、TVスピーカーののような痩せた音になりますから、これがもっとも効果的ではあります。

小音量でDynamic Volumeを使用するのは、より積極的な視聴をしたい場合かと思います。


もっと突っ込んで色々と調べて見ましたが、以下数値の羅列です。
デノンとマランツのみ採用のオーディシーの機能という、ローカルねたであり、需要自体もわかりません。
説明は最小限にして結果を掲示しますので、内容の読解は必要な人ご自身でしてていただければと思います。

まず「Dynamic Volume」は、どの様に機能するのか?
「Dynamic EQ」との併用時も含めて各スピーカーの音量レベルがどうなるか測定しました。

160816-1.jpg

Dynamic Volume ONには、その効果の大きい方から「Heavy」と「Medium」「Light」があります。
「Light」がその調整量が一番少ないモードです。
「Medium」の数値は「Light」と同時だったので割愛してあります。

サブウーファーを除く各スピーカーのデフォルトの設定音量は前回の記事に載せた通りで、38dBくらいです。
前回触れた、Dynamic EQの「演出」が気になるようでしたら、OFFを選ぶとDynamic VolumeをONにしても、各スピーカーの音量レベルはほぼフラット、同一になります。


このあたりでまた次回・・と、したいところでした。
いずれ読むのを挫折していらっしゃる方には、この辺が離脱のタイミングでしょうから。(笑)


しかし、今日は連休最後。続けてしまいます。


次にソフトを再生した状態での再生音量を測りました。

160816-2.jpg

ボリューム-27dBで「Dynamic EQ」をON、「Dynamic Volume」を「Light」でONにした状態(赤枠)で、サラウンドの音場感、量感、解像度の印象を良好と感じました。

では、この最大73dB、平均54dB・・この条件を補正を掛けずに出すには単純にボリュームを上げるとことでしょう。

これを試したところ、-20dBまで上げるとおおよそ同等の数値になりました。

この-20dBというのボリューム位置で、それぞれの組み合せの再生を試し、聴感上の音質に順位を付けたのが下の表です。

視聴対象のソフトはドルビーアトモスのデモディスクにある「Audio sphere」です。
これはエレクトリカルサウンドものなので、音質の違いは映画よりもわかりやすいのです。

160816-3.jpg

Dynamic EQとDynamic VolumeをONにすると、低音が乗ってやや音がくぐもる傾向があります。
この部分を突いて音が悪くなると言うのでしょう。
音楽ものの場合には、両補正をOFFのままボリュームを上げた方が音の輪郭はシャープですが、サラウンドの音場感と量感はもう1つ。なのでDynamic EQのみをONにした状態を順位1としてあります。

それと「ガルパン劇場版」でも同様に試しました。
この作品に対するホームシアター実践者目線からの知見は、評論家の鳥居一豊さんの記事に詳しく解説されている通りで、ダイナミックレンジが非常に大きいソフトです。

とにかく、その再生音量は相当の大きさでないと、初見では意外と全体におとなしい印象を持ってしまいます。
実のところ僕は、ガルパン劇場版BDには最初から萌え、いや燃えませんでした。

この「ガルパン劇場版」を-27dBで再生しますと、他のソフトに比べてセリフ他通常シーンの音が小さく感じ、砲撃戦以外のシーンでは物足りなく感じます。これをDynamic VolumeをONで持ち上げることが出来るのですが、弊害もあります。
それは戦闘中のセリフに効果が被って、不自然に小さくなるシーンがあることです。

ならば、
ことさら小音量でも無ければ、大音量とも言えないような音量を常用する拙宅のようなケースで、音質をさらに重視するにはどうするか?

「ボリュームを現状の-27dBから-7、8dB 程度上げて、Dynamic VolumeのみOFF、Dynamic EQは好みで」というのが妥当かと思われます。これでも最大音量は73dB程度です。

さらにセンシャラウンドを追求するならば-10dB台まで上げ、最大音量80dBオーバーを狙うことですが、-20dBを切った辺りでDynamic VolumeをONすると、瞬発的な音の出だしを抑えてしまい、例えばカール自走臼砲の発射シーンの迫力を削いでしまいます。
やはりこの音量レベルになりますと、補正機能は必要でなくなるようです。


色々と測定と試聴をしましたが、どうやら80dBを超える音量を常用する人には、AVアンプの補正機能は、必要が無さそうです。

ざっくり言うと、ボリュームが-20dB以上(拙宅での音量は73dB以上)辺り、人によってはもう少し下から必要無しと判断される対象になるだろうと思われます。

そしてその対象者は意外と多い様子ですから、聴感補正機能が今まで取り上げられなかったのも解るような気がしますね。

もっともオーディシーのオートセットアップの最後には、2つの補正機能をONするかどうか聞いて来るわけです。
実際皆さん、どうされていますかね。

え?ON、OFFどちらになっているか知らない?
案外そういう人もいらっしゃいませんか。(笑)



次、つぎはまだ考えてありません・・少し間が開くかも知れません。




プロジェクターの次期買い換え候補(仮想です)は、やはり液晶式が現実的なようです。


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posted by shu at 12:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

AVアンプの聴感補正機能は不要なのか?「Dynamic EQ」編

前回までの記事の中で触れていた、AVアンプの聴感補正機能についての考察です。

デノンとマランツが採用する音場補正技術、Audyssey (オーディシー)MultEQ XT32が用意する機能としては以下のようなものです。(製品WEBページより)

「Dynamic EQ」・・小さな音量でも臨場感を損なわない。
「Dynamic Volume」・・小さな音は明瞭に、急に出る大きな音は小さく抑え深夜の視聴などに便利。

160811-3.jpgこれらは専門誌のレビュー記事において「小音量時に有効な」というくくりで、一律OFFにされてほとんどスルーされていると思います。

この種の補正機能を使用すること自体が音を悪くする。というのがその理由らしく、過去のいわゆる音質アップの特集記事でも「AVアンプの音声補正機能はOFFにしよう」などと、言い切っています。

元々、一定以上の再生音量を常とする、専門家の眼中には無い機能のようですね。

しかし、再生音量や環境、機器のパフォーマンスに制約がある一般ユーザーにとって、それはいかがなものでしょうか?
それと実際、「深夜の小音量時」の使用に限って有効なだけの機能なのでしょうか。


今回まずは「Dynamic EQ」の方から考察です。
これをONにすると、具体的にどう作用するのか?

僕が常用するボリュームの範囲、-35dBから-26dBでの印象、効果としてはですね、
サラウンドが分かりやすくなる(鳴る)ということです。

サラウンドの包囲感と密度も上がりますし、特に視聴位置の横から後方にかけての細かい音も良く聴こえるようになります。これは音場補正機能と言っても良いくらいです。

どういう理屈なのか?

まずは、ベースとなるオートセットアップで設定された各スピーカーの音量を確認しておくことにしました。要は測定精度です。

AVR-X7200WAのボリュームは-27dBとして、暗騒音は24dBくらい。Dynamic EQをON、Dynamic VolumeはOFFにして、スマホの騒音計を使って測定した結果です。

160811-4.jpg

Dynamic EQ OFFの場合の音量とはイコール、オートセットアップで設定されたデフォルトの音量です。
なので、全てのスピーカー音量は同じになっているはずです。

結果、Dynamic EQ OFFのデフォルトでは、騒音計の実測値に大きなバラつきが無く、各スピーカーがほぼ同じ音量に設定されていると言って良いと思います。(サブウーファーの数値は参考)

ここからDynamic EQを「ON」にすると、特定のスピーカーの音量に大きい変化があることが判ります。
結果として、最大で10dB 程度プラスになっている(赤色)スピーカーがあるわけです。

これが実際の視聴において、スピーカー音量が聴感で異なるという理由であり、Dynamic EQを「ON」することによる結果なのでした。

これはイコライジングによるものでしょうか、しかしその中身は知ることが出来ません。
傾向として、明らかに視聴位置から後方にあるスピーカーほど音量が高くなるのは、何らかの意図か、部屋の環境のせいなのか・・?

以下、個人的推論です。

Audyssey (オーディシー)には、「Audyssey DSX」という独自のサラウンドモードがあります。
これは5.1chに対して、新たに2チャンネルを追加する場合の優先度として、サラウンドバックchでは無く、まずはフロントワイドchを、その次にフロントハイトchを挙げているのです。

それは、人の耳は「後方の音に対しての感度」が前方からのそれよりも低いから。という前提を元にした提案だということです。

つまり、サラウンドバックchやサラウンドchといった、後方にあるスピーカーの音を意図的に上げて大音量時と変わらない臨場感を演出しようとしているのではないか?ということです。

AVR-X7200WA導入当初は、Dynamic EQをONにした上で、前後の音量バランスを修正していた訳ですが、それだと、どうもサラウンドの音場感が物足りないという事は確かにありました。
なので、現在ではこのAudysseyの設定を受け入れてみようという考えに変わっています。

個人的に実用範囲の上限-15dbまでボリュームを上げても、ONのままの使用に違和感は感じませんでした。

そういう訳でDynamic EQ、これは個人的には常用です。


ついでに書きますが、プロと一般ユーザー(僕個人)の感覚とのずれを感じることが、もう1つあります。
それはAVアンプの「ピュアダイレクト機能」を高評価するという傾向です。

僕自身、常用のボリューム位置でピュアダイレクト再生をしても、音が良いという印象はありません。
単に音やせするだけで、音量をずっと上げないとその良さがわかりません。

スマホの普及という背景があり、騒音計も手に出来ます。
今後の評価記事には、再生音量の参考値を記載されたらどうかと思います。


補足。

・スマホでの測定は眼前にて手持ち。
数値、計測の精度とアプリの選定には留意をしていません。あくまでも数値化による説明が目的です。

・上記の音量測定時、MutiEQ XT32はReferenceを選択。
160811-6.jpgこれはいわゆるスピーカー周波数の最適化で、オートセットの基幹項目です。
徹底したマニュアル設定派の人は、これさえも使わないようです。

ちなみに、これをOFFにするとDynamic EQ他が使えなくなりますが、音量設定は保っているようです。


・AVR-X7200WAに内蔵のテストトーンは、あくまでオートセットで設定されたデフォルトの音量です。
なので、Dynamic EQ ONの時の音量を、内蔵テストトーンでは出せません。
ですから、上記の音量はドルビーのデモソフトにある、テストトーンを再生して計測しました。 
160811-2.jpg 160811-1.jpg


・「オートセットアップ後の音量(レベル)設定値が総じてマイナスになる」という結果が時に話題となります。
160811-5.jpgこのマイナス設定によるボリューム不足を嫌って、フロントスピーカーの数値をゼロとし、その差分を他のスピーカーに加えて全体を底上げ修正をする人もいます。(以前僕もそうでした)

しかしDynamic EQなどをONにした場合の音量アップを見込んだ上での設定なのか?とも考えます。

「聴感補正不要派」以外の一般ユーザーは、設定値そのままでも良いのではと思います。

・結局のところ、ボリュームを上げれば必要無いんじゃあないの?
そういうことなのでしょうが、そうおっしゃる常用のボリュームは-10dB台とかではないですか?

・以上、個人の嗜好に対して異論を押し付けるつもりはありません。


次は「Dynamic Volume」編です。
例の「ガルパン劇場版」の視聴を絡めての考察になります。




先日PIONEERの新型が発表されました。
フラッグシップはついに、11ch内蔵で来ましたね。
それにしても、リモコンは思い切った最小限の機能に絞ったようです。
使わないボタンの方が多いという、実情に合わせたのでしょう。
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posted by shu at 14:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月24日

ホームシアターの音量について。 その2

ホームシアターにおける音量の話なのですが、評論家さんの試聴時の音量と一般家庭のそれが、かい離しているのではないか?そういう疑問がこの話の元になっています。

『じゃあ、あんたのところはどうなんだ?』・・ですよね。

160724-1.jpgまず、うちの住環境です。
1軒家の木造2階にあるシアタールームの防音工事はしてありません。

3方位は道路と用水路と駐車場で開放です。
しかし1方位のみ、アパートが(2階建て2世帯)隣接と言うか壁まで1.5mの近接という環境にあります。

主な視聴時間帯です。
休日の昼間の場合は、どうも暗室に篭もる気がしませんでして、視聴はもっぱら曜日を問わず、夕刻から夜間というのが多いです。
わざわざ騒音に気を使う時間帯になってしまっていますが・・。

夜間の視聴では、まず家人のクレームに気を使います。
そして近接したアパートへの音漏れも同様ですが、その前に自身のプライバシーの漏洩が気になります。
隣人に何を見ているか、聴いているのかが知られてしまいますから。


さて、そういう環境で最も視聴比率の高いのが、WOWOWの海外ドラマなどを中心にしたTVの2chコンテンツで、再生時はDolby SurroundかDTS:Xです。
・・これらのボリュウムは、-30から-28dBです。

160724-2.jpg次は、WOWOWOの5.1ch映画。・・こちらは頑張って-26dB。スマホの騒音計ではMAXで72dB。

画像は、ドルビーアトモスのチェックディスクにある「Audio sphere」で、同じ条件で騒音計もほぼ同様。

せっかくなので、例の「ボリュウム全開」レポートで取り上げられた「ガルパン劇場版」で、どこまで出せるのか試してみました。

・・これには時間を選びました。休日の昼の視聴で-15dBまで上げました。騒音計は、77dBから「カール自走臼砲」の砲撃シーンで80dBでした。

なお、以上のすべてのケースで、オーディシーの「Dynamic EQ」は常時ON。
「Dynamic Volume」の方も、後述するガルパンを除いて「Light」でON。

うちの常用としては、大きくても-26dBのボリュウム位置です。
だから夜遅くなると、さらに下がります。
そして、この音量まではAVアンプの聴感補正機能をOFFすることはほとんど無いです。

ただし音量を上げた場合の「ガルパン劇場版」の再生。これは-20dbに近づいた辺りから「Dynamic Volume」のみOFFにしました。(ここは次回で詳細を)

以上のような実情ですが、上に書いた視聴時間帯を見ると本末転倒であり、音量を出したければ昼にするべきでしょう。
しかし、音量も大きく出せば良いと言う訳ではないと思いました。

「ガルパン劇場版」の-15dB・・ここが個人的限度で、ここでやめました。必要と思いませんでした。

なぜかと言いますと・・
近くにあるサラウンドスピーカーの直接音と低音の音圧で耳が痛いこと。
大音量に対する、変な緊張感を強いること。
・・こういうことが理由で、-20dB以上の常用は無理です。

あるいは環境や個人の嗜好次第で、全開に近い大音量も「慣れ」で可能かも知れません。
確かに映画館やライブ会場では非日常の大音量ですし、例のレポートも、ああいう企画ゆえの全開なのでしょう。

しかし評論家さんが試聴時に用いる音量は、一般のユーザーにはあまり現実的でない音量だと思われます。
だから聴感補正機能を一律OFF前提とする、AVアンプのレビューは片手落ちだと思います。
大音量シアター向けの偏向です。


次回は、上で詳細に触れなかったオーディシーの「Dynamic EQ」と「Dynamic Volume」の仕組みと視聴音量の考察を書きます。



ヤマハの新型AVアンプ上位2機種は、スピーカーの位置測定で、高さに加えて水平方向の角度測定をも可能としています。
すなわち、スピーカーの正確な位置をAVアンプ側で認識出来るのです。
他社もこの方向に追従して行くべきでしょうね。

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2016年07月17日

ホームシアターの音量について。 その1

ホームシアターでは、その「音量」をどれだけ出すか、出せるのか?
一方で評論家諸氏が、評価記事を書くための試聴時「音量」は、はたしてどの位なのか?・・この辺りについての考察です。

その前に、以前からどうにも腑に落ちない事がありました。
これがホームシアターの音量と関わりが有ることなので、まずこれから先に触れます。

その事とは・・
AVアンプのオートセットアップで、全てのスピーカーの音量は同じに設定されるはずなのに、実際の再生では一部スピーカーの音量に差異があるのはなぜか?・・ということです。

具体的にはこちらの過去記事「AVR-X7200WAセットアップ。その2」に書いています。
その記事から以下を抜粋します。

・スピーカーの音量

実はこれが問題です。

オーディシーの場合はどうやら、後方のチャンネルの音量が高く設定される傾向があるようです。
つまり視聴位置を境に、フロント、センターの3本とトップフロントスピーカーの音が低く設定されるのです。

昨今ではスマホの騒音計アプリを使って、テストトーン(AVアンプ内蔵のものではなく、デモディスク等に収録されたもの)の音量を視聴位置で測ることが出来ます。
それによっても明らかな違いがありまして、設定値の差は最大で4db程度あるでしょうか。

AVアンプ自体のテストトーンを聴いても、そこまで差がない様に聴こえます。
しかし、実際のソフトを再生した時の音量が合致しないのです。

・・これはなぜなのか?

AVアンプの測定に誤差があるのか?・・いや、スマホアプリの騒音計がマニュアルの音量設定に使えるものを、AVアンプの性能が劣る訳がないのですが・・。

・・実は今更ながら、これの原因が判りました。(汗)

それにはAVアンプの、ある機能が関わっていました。
その機能とは、上に挙げた同記事に書いています。

「Dynamic EQ」は音量に応じたダイナミックレンジをコントロールします。
「Dynamic Volume」は音量の最大値と最小値の差を3段階で切り替えます。Lightが最小です。

160417-3.jpg似たような機能は他メーカーのAVアンプにもあると思います。

夜間試聴時の「小音量時」の音やせを補正したり、コマーシャルのボリュウムを抑えるような音の補正機能、云わば聴感補助機能とでも言いますか。それのことです。

これらを「ON」にすると、上に挙げたような特定のスピーカーの音量が上がるのです。

この結果は、単にイコライジングによる音量増加か、あるいは意図的アルゴリズムなのか?

ならば、この補正はボリュウムを上げるごとに減衰するのか・・?
これは実際に試してみることにするので、機能の仕組みと共に次回触れることにします。

しかし、これらの補正機能を評論家諸氏は、ほぼ使いませんね。
レビュー記事では、お約束のごとく「OFF」にしています。

これはなぜでしょう?

イコライジングの味付けが気に入らないとか、違和感があるとかの表現も目にして来ましたが、一番の理由は、試聴評価時の音量にあるようです。

そもそも、小音量ではないですね。補正そのものの必要が無い音量なのでしょう。

では、評論家さんが試聴で用いる音量とはどれほどか?
こちらの記事から、その実際を垣間見ることが出来ました。

AV機器を趣味とするいい大人の一部を巻き込む、話題の某アニメ再生に関するレポートです。

ここには、AVアンプのボリュウムは「ほぼ全開」とあります。

・・ぜ、全開!?

さあ、どうですか。お客さん。

皆さんの家庭ではどうでしょうか・・?


と言ったところで、続きは次回。




この時期、AVアンプの放熱が気になりませんか?
開放型ラックが良いです。



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posted by shu at 15:00 | Comment(15) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月21日

イマーシブ・オーディオ? その3

先般リリースされた国内初のDTS:Xソフトと、ドルビーアトモス収録ソフトの多くはリミックスなのか?という邪推による独り言を書いています。

いつの間にか、天井にスピーカーを配置するサラウンドフォーマットを、チャンネルベースのAuro-3Dまでを含め、イマーシブ(没入型だったかな?)オーディオと呼ぶようになっています。

むしろオブジェクトベースでは無い、リミックスまでも内包する意味だと捉えると分かりやすくなる(と言うか誤魔化しが効く)のでは・・と個人的には思っています。

ところで・・

ドルビーアトモス収録のBDソフトの中には当然、エンドロールに「DOLBY ATMOS」のロゴが表示された作品が有るわけです。(今のところ割合としたら少ない?)
これらについてはもちろん、空間にオブジェクト感がある本物のアトモスなのか?

160620-1.jpgAVR-X7200WAではこんなふうに、ドルビーアトモスとTrueHDとを選択して再生する事が出来ます。

これで通常の5.1ch(または7.1ch)との聴こえ方の違いが比べられます。
空間に定位、あるいは移動するオブジェクトが認識出来るかどうかなのです。

以下が手持ちの当該ソフトなのですが、空間オブジェクトの有無に関しての確信度合いを付けてみました。

「ネイチャー」・・後述します。
「トランセンデンス」・・たぶん◯
「トランスフォーマー/ロストエイジ」・・おそらく◯
「マッドマックス 怒りのデス・ロード 」・・ほぼ◯
「エベレスト」・・雰囲気はあるが、明確には判らずで△

何ともあやふやな評価になっていますが、実際にそのように感じます。
あえて、アトモスらしい効果が聴けるのは「マッドマックス」の冒頭、マックスの声です。
この声がニュートラルな位置(視聴位置)に定位するからです。

他のソフトには確かに、空間密度が高いシーンがあります。しかし、空間のオブジェクトの有無については断定し難いと言うか、良くわからないというのが本音です。

たとえば「エベレスト」での地吹雪の音。これがリアルに体の周りをかすめるので、これがオブジェクトか?と思い、TrueHD(7.1ch)に切り替えますと、そちらのチャンネルベースで、既にほぼ同様に聴こえるわけです。なのでこれはオブジェクトでは無いのだろうと。

・・結局、ほとんどの映画ソフトには、明確な空間のオブジェクトは無いか、感じ難いのか?
以前から書いてきた通り、あまり過度な期待は持たない方が(僕だけでしょうけど)良いかと。

しかし、天井スピーカーのある環境ならば、リミックスのように思われるソフトでも、高さ方向への雰囲気が足されて上方に空間が広がり、空間密度も上がる効果があります。
その表現力はドルビーTrueHDの7.1chに劣っている事は無いです。
それだけでも、天井にスピーカーを取付ける価値は有るものです。

それはDTS:Xでも同様でした。
天井スピーカーを無しにして、「クリムゾン・ピーク」を7.1chのDTS:Xで再生してみたのです。
DTS:Xに関しては、皆さん期待の「天井スピーカー無し環境」でも、聴き比べないと判らないほどに雰囲気は似ています。
しかし、上方の空間表現が希薄なことは、単純に音源の有る無しの結果として出てしまっていました。

最後に・・
実は・・実はですね、今回AVR-X7200WAで過去のソフトを観直しする中で、デモ並にオブジェクトを認識出来る作品、シーンがありました。

・・それはなんと、あの「ネイチャー」だったのです。

その効果が明瞭なシーンは、「海のチャプター」の頭上に被る波のシーン。
「滝壺のチャプター」の、これも水しぶきが掛り、転覆した後の水中の感じ。
どちらも水が絡んでいますが、オブジェクト感が解りやすいシーンで、確信度合いは◎です。

しかし・・まるで旧作「猿の惑星」のラストシーン。
あるはずのない「自由の女神像」に遭遇したような気分です。

過去の関連記事を読まれて来たリピーターさんは、ひっくり返るかも知れません。

「言っていることが違う」と。

そもそも上から3つ、アトモスのスタート初期のソフトは、天井スピーカーが鳴ってる時間が少ないイコール、アトモス効果が薄いと考えていたソフトでした。

それが、AVアンプをAVR-X7200WAに交換し、7.2.4ch環境が整ったことで評価が変わって来ました。
AVR-X7200WAの自力であるところの、密度の高い空間表現がそのようにさせたのか?正直自身も困惑しています。

振り返ると、イマーシブ、いや、オブジェクトベースサラウンドを正しく再生するのは簡単では無いと感じます。

まず、正しいスピーカー配置と設定は必要です。
そして出来れば「見本」(デモディスク)を試聴して「耳」を作ることも必要かも知れません。

「・・そんなシビアな話では無いだろう」と思われましたら、前回の記事冒頭にも書きました通り、スルーをしてください。


「ターミネーター:新起動/ジェニシス」の冒頭、パラマウントの「星」の移動はオブジェクトなので、オブジェクトとはなんぞや?の見本となり得ます。

151122-7.jpg



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