2016年09月22日

オーディオラックを動かすには?

本格的なオーディオラックが欲しいのだけど、スパイクが標準なので配線の時の移動はどうするのか?
やはりオプションでキャスターを選んだほうが無難だろうか?

こういう迷いをお持ちの方へ・・
せっかくなので、キャスターは止めてスパイク仕様のままで行きましょう。

160918-6.jpgご懸念のラックの移動には、こういう道具を使ったら良いのです。

これは家庭の家具の移動に使うもので、「リフター(てこ)」と「台車」のセットで、〇〇キャリーとか、〇〇ヘルパーとかの名称で、ホームセンターにもあります。

機械装置などの重量物の移動にも、基本このような道具を使うのです。

ここまででピンと来た方には、以下の説明は要りませんよね。
しかし、記事稼ぎのため一応書いておきます。(笑)

要は「リフター」でラックを持ち上げて、「台車」に乗せることで移動を可能にするのです。

ではその方法です。

160918-7.jpgまず、リフター(てこ)で棚板の下を上げます。

しかし、リフターの先端は金属です。このままでは間違いなく棚板が傷になります。

え、底面だから気にしない?
そのくらいの性格でしたら、悩みごとも少ないでしょうね。(笑)

160918-8.jpg僕は心理的にダメなので、かまぼこ板を挟みます。

てこの原理でぐいっと持ち上げて台車で受けるわけです。

160918-9.jpgしかし、最初から台車の高さが足りずに、棚板との間に隙間がある場合は、台車にもかまぼこ板を乗せます。

そうしてから、リフターで持ち上げた棚板を台車で受けます。

160918-10.jpgなにも律儀にフットの方を台車で受ける必要はありませんで、棚板の下で受けます。
この状態で、僅かですがフットが浮いた状態になっています。

リフトの量の少ない方法、物を動かす量の少ない方が当然、危険が少ないのです。

160918-11.jpg基本的にはこれの繰り返しです。

3点支持でも、ラックは移動出来るはずです。
うちの場合、こちらの2箇所でも配線が出来る様に向きを変えること(壁から離す)が可能です。

160515-10.jpgラックが縦型で高い場合は、リフトアップ時の傾きに気をつけましょう。
このように正面側からでは無く、横の方からのリフトアップが無難でしょう。

このラックもいずれスパイクに取り替えてみようか・・。



さて、オーディオビジュアルシーンは、またまた大きな過渡期を迎えています。
1つ目は、音の方。ドルビーアトモス ホームやDTS:Xというイマーシブオーディオへの対応。
2つ目が、映像の方。UHD BDのソフトと再生機器のリリースが始まりつつあること。

個人的にはご存じの通り、1つ目の方に多大な時間と費用を掛けたため、2つめを直ぐにという訳には行きません。

ですが、考え方の参考としていただく意味で、ある機器の導入シミュレーションを書いてみるつもりです。






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2016年09月18日

オーディオラックの話。

ホームシアターあるいは、オーディオ機器をこれから揃えようと考えた時に、機器そのものについての吟味は散々行うとしても、オーディオラックについてはあまり深く考えないか、優先度が低いということになりがちではないでしょうか?

そういう僕自身もオーディオを始めた頃はホームセンターにある、カラーボックスに近いようなAVラックを使っていたものです。

その後、必要に応じてそれらしいラックに段々と買い替えて来たわけです。

ですが、仮にそれがお値段なりである場合・・・

・奥行きが無いためにAVアンプが入らない。
・棚板が薄くてアンプの重量で曲がる。
・ダボで支える棚板では音に良くない。
・背板があるような箱型では通気が悪い。音がこもる。

おおよそ、家具店にあるようなAVラック、AVボードには、こういうデメリットがあると思って良いでしょうね。

これらと比べると、オーディオショップで扱うラックは高価なのですが、グレードアップを進めるといずれ行き着くアイテムであるわけですし、良いものは一度買うとほぼ一生ものであるはずです。

最近のトレンドは、「クアドラスパイア」に代表されるような(と言うか雑誌上ではこれしか見ない?)開放型のラックであると言えます。
開放型のラックは通気性、機器の設置、配線が楽という点で使い勝手が良いのです。
シンプルな構成は、不要な振動を少なくする効果につながるのでしょう。抜けの良い音質となります。

お値段的に「クアドラスパイア」は高級家具同様に高価ですが、その下には「TAOC」、廉価版では「サウンドマジック」などがあります。

ちなみに、初めて本格的なオーディオラックを買う人が選ぶのはこの内のどれか?

ショップで聞いた話ですが、意外なことにクアドラスパイアが選ばれることが多いとか。
それも事前の知識無しの来店で、そうなのだというのです。
家具的に洗練された部分で選ばれるでしょうか?

160918-4.jpg僕には、クアドラスパイアは買えないので、似たようなTAOCのベーシックなMSRというラックを使っています。

この手のラック固有の利点として、増築が可能な点があります。棚板の追加ですね。高さの間隔、入れ替えも自由に出来ます。

また機器の設置は、このようにラックを組み立てながら行うことが可能です。

160918-1.jpg 160918-2.jpg

20kg前後の重いアンプを、後から棚の間に入れるのも大変ですからね。

一方で、オーディオ専用のラックには、ある共通の難点があります。

オーディオラックは通常、壁際がその定位置であるために、配線時にはラックの向きを変えて、あるいは引き出して作業が出来るようにしないといけません。

しかし本格的なオーディオラックの場合、標準でスパイク仕様となっているものもあって、容易に向きを変えられませんね。
安易に移動が可能なキャスターはオプションになるわけですが、それだとどうも音には良くは無さそうな想像がつきます。

では皆さんどうされているのでしょうか・・?
こういう場合の工夫について、ショップで聞いた話によりますと・・

・ラックをベランダの窓際に置いて、配線時にはベランダに出る。
・ラックを押入れの前に置いて、配線は押入れからふすまを開けて。

というようなアイディアが可能なレイアウトが採れない場合に(笑)ラックの向きを変えるにはどうするのか?

160918-5.jpgTAOCのMSRラックの標準の足は、このような鋳鉄の円柱です。
この底面に貼るフェルトが付いて来ます。

機器込みで全体の重量が軽い内ならば、ラックを引っ張って強引に動かすことが可能です。

しかし、機器の増設やらで重くなるとそう簡単ではありませんし、いずれスパイクを使う場合には無理です。

以前こちらの記事でその方法に少しだけ触れていました。その詳細を次回書きます。





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2016年08月31日

新製品ウォッチ '16-08

例年の事ながら、この秋に向けてAV機器の新型が発表され始めています。
いくつか取り上げてみましょう。

まずは既に発売中の製品から。

DMP-UB90 
DMP-UB900



世間の主流が未だにDVDにあろうかという一方で、意識の高いと言うか、新しもの好きな皆さんお馴染みのUHDブルーレイプレーヤーですね。
思ったよりも低価格でリリースされたので、既に所有の方も多いようです。

現時点で4Kレディ環境にある人にとっては、このパナソニックの2択がもっぱらの話題でしょうか・・。
UHD BDのソフトがいち早く欲しいという、コレクターほど導入の動きが早い?

一方で、他のオーディオメーカーからリリースされるであろうプレーヤーを待っている人も多い事でしょう。

個人的には4Kレディ環境もまだですから、様子見以前と言っておきます。
それに、まだ食指が動かないのには以下の理由もあります。

ブラックケースの鳴り物入り「UHD BD様」をしてもなお、海外版のアトモス仕様が日本版では不採用または、リリース自体が無しという作品が普通にある。(ま、これは今に始まった事ではないですが)
またDTS:Xにあっては、その弾数がぜんぜん足りてないという現状。


EH-TW8300W

4K対応プロジェクターの、ようやく現実的な価格で買えそうな機種が発表されています。
個人的な4Kレディ環境構築の優先度としましては、プロジェクターの方がまず先と考えています。
現在所有のLVP-HC7000は2009年製ですので、その基本性能の違いだけでも価値がありますから。(と言っても実勢価格30万オーバーの内の購入は厳しいですけど)

ホームシアター向けの液晶式プロジェクターは、そのパネル供給元であるエプソンのみが生き残り、他は生産を止めてしまいました。なので競合メーカーと製品の選択肢が無いのは寂しい限りです。

個人的に「次は、液晶はもう無い」(注1)と考えていたわけですが、その価格面から見たそのアドバンテージが、他のパネル方式との比較では絶対的である以上、仕方がありません。


(注1)液晶式プロジェクターには、ホコリが入るという決定的な欠点があって、それが画面にもやっと投影されるというその現象に、過去何回も泣いて来たからです。

製品価格対完成度の低さという、アンバランスの最たる存在が、液晶プロジェクターっていう代物でした。
(最近のエプソン機の事は知りません。と言うか、そういう情報も見掛けませんけど、どんなものでしょうか?)


SC-LX901



11chアンプ内蔵仕様で来た、パイオニアのフラッグシップAVアンプです。

税込み44万円という価格・・下位機種のSC-LX801に(こっちが89の後継でしょう)プラス2chアンプ1台分と考えると、11chの構築のコスパは良いという事になりませんか?(もちろん、お金があれば)

パイオニア機で11ch化を見据えると、クラスDアンプに手持ちのアナログアンプという組合せはおすすめしませんので、むしろ合理的な選択だとは思います。

しかし、そもそも11chが必要なのか?
こういう疑問をお持ちの方もおられるでしょう。

取説に指定通りのスピーカーレイアウトが取れるようでしたら、スピーカーは多いほうが良いと思います。
前後方向に部屋の大きさが足りない場合には、5.1.4ch配置つまり下位の9ch機でもパイオニアならば大丈夫だと思います。


ところで、SCシリーズの売れ筋だったLX59の後継機が、LX501かと思われるでしょうか?

しかし、これは違いますね。
LX501は7.2ch仕様、MCACCからPROが外れているなどのスペックダウンがあります。
そういう意味では、LX59の後継機ポジションはLX701の方が近いです。


話は戻って、11ch内蔵と言えば、デノンからも同様な11chAVアンプをリリースするような話がありますね。
まさか所有するAVR-X7200WAの後継機なのかと、早くも型落ちを覚悟しました。
しかし、どうやら6000番台?の下位機種らしいです。

でも、そのポジションで11ch化をラインアップするということは、いずれフラッグシップも11ch機になるのでしょうね。


それにしても、年を追うごとに各社AVアンプ上位機の価格は高騰化するばかりです・・・。
なので、正直うんざりする気持ちもあります。

しかし、その流れでは無い機種があります。
ヤマハのこれです。↓


RX-A3060


ヤマハの一体型最上位機である本機は、ここ2世代ほど後手を踏んでいた「見劣り仕様」(注2)を解消して、新たなサラウンドモードを追加、スピーカーの水平角度をも測定可能にするなど、明らかに充実した内容にも関わらず、その価格を据え置いています。これは相当にお得な機種に違いありません。

高騰する他社トップモデルを追うのに疲れたら、乗り換え候補としてRX-A3060で十分ではないか。という存在感が光ると思っています。


(注2)「見劣り仕様」とは、ヤマハのお家芸、シネマDSPとイマーシブオーディオとの掛けあわせが出来なかったという部分の事です。



9.2追記
障害報告

当記事の「拍手ボタンが押せない」という現象をご指摘いただきました。
早速修正をいたしました。
失礼いたしました。
何卒よろしくお願い致します。


 

posted by shu at 22:07 | Comment(19) | TrackBack(0) | 新製品ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

AVアンプの聴感補正機能は不要なのか?「Dynamic Volume」編

ここのところ、音量に関連する記事を書いているわけですが、大音量も「経験による慣れ」だというように思います。住環境などの問題が無ければ、機器のグレードと比例して音量も出せてしまいますから。

最近いただいたコメントなどから察しますに『うちではそこまで出ていないよ』と、おっしゃられても実測値はそこそこの大音量が出ているようです。

こういう形のホームシアター実践者の中でも拙宅は「小音量派」の方に属するはずで、案外少数派なのかも知れません。

・・あえて小音量派の人に向けて前回の続き、今回は「Dynamic Volume」についての考察です。

「Dynamic Volume」の効果としては「小さな音は明瞭に、急に出る大きな音は小さく抑え深夜の視聴などに便利」とあります。

・具体的にはどう聴こえるのか?
Dynamic VolumeをONしますと、最大音量は変わらずに小さい音の方が聴こえやすくなる感じです。
前回書いた「Dynamic EQ」の効果で乗った音量に、さらに上乗せで音量が上がります。
それによってさらに情報量が増える印象があり、視聴位置後方の埋もれた効果音もリアルに聴こえます。

量感が乗るということは低音も増えますので、音楽ものではやや音のキレ、シャープさは薄れます。

・ステレオ収録のドラマをDolby SurroundやDTS:X等で視聴する場合。
元々レンジが知れていますから、ボリュームを上げてもうるさくなってしまいます。
ですから補正機能ONの状態で、セリフの大きさとサラウンドの音場感、量感のちょうど良い再生音量というのが個人的にはあります。
それが前回も書いた-30dB程度なのです。

・深夜の視聴だけに限った機能なのか?
ちょうど深夜、リオの女子マラソンの中継がありました。こちらで試した結果です。
ボリューム位置を-38dBとした場合に、Dynamic Volume ONで最も補正量が多い「Heavy」を選択し、ダイナミックレンジを抑えた場合の様子は以下の通りです。

オーディシーには2つの補正項目がありますが、「小音量」の範囲では両方を使用します。

・Dynamic EQとDynamic Volume両方をON ・・音量Max49dB 平均40dB
  中継アナウンスは明瞭、周囲の環境音など情報量が一番多い。
  小音量で使うならこれがやはり妥当でしょう。
  
・Dynamic EQのみON Dynamic VolumeをOFF ・・音量Max34dB 平均27dB
  全体の情報量が落ちます。アナウンスの聴こえやすさに影響は無し。

・Dynamic EQをOFF Dynamic VolumeのみON ・・・音量Max50dB 平均37dB
   最大音量は変わらずに平均の音量が下がります。

3つのケースともアナウンスは良く通ります。音量も静か過ぎではありません。
本当に音量を抑えたければ、2つの機能共OFFにした方が、TVスピーカーののような痩せた音になりますから、これがもっとも効果的ではあります。

小音量でDynamic Volumeを使用するのは、より積極的な視聴をしたい場合かと思います。


もっと突っ込んで色々と調べて見ましたが、以下数値の羅列です。
デノンとマランツのみ採用のオーディシーの機能という、ローカルねたであり、需要自体もわかりません。
説明は最小限にして結果を掲示しますので、内容の読解は必要な人ご自身でしてていただければと思います。

まず「Dynamic Volume」は、どの様に機能するのか?
「Dynamic EQ」との併用時も含めて各スピーカーの音量レベルがどうなるか測定しました。

160816-1.jpg

Dynamic Volume ONには、その効果の大きい方から「Heavy」と「Medium」「Light」があります。
「Light」がその調整量が一番少ないモードです。
「Medium」の数値は「Light」と同時だったので割愛してあります。

サブウーファーを除く各スピーカーのデフォルトの設定音量は前回の記事に載せた通りで、38dBくらいです。
前回触れた、Dynamic EQの「演出」が気になるようでしたら、OFFを選ぶとDynamic VolumeをONにしても、各スピーカーの音量レベルはほぼフラット、同一になります。


このあたりでまた次回・・と、したいところでした。
いずれ読むのを挫折していらっしゃる方には、この辺が離脱のタイミングでしょうから。(笑)


しかし、今日は連休最後。続けてしまいます。


次にソフトを再生した状態での再生音量を測りました。

160816-2.jpg

ボリューム-27dBで「Dynamic EQ」をON、「Dynamic Volume」を「Light」でONにした状態(赤枠)で、サラウンドの音場感、量感、解像度の印象を良好と感じました。

では、この最大73dB、平均54dB・・この条件を補正を掛けずに出すには単純にボリュームを上げるとことでしょう。

これを試したところ、-20dBまで上げるとおおよそ同等の数値になりました。

この-20dBというのボリューム位置で、それぞれの組み合せの再生を試し、聴感上の音質に順位を付けたのが下の表です。

視聴対象のソフトはドルビーアトモスのデモディスクにある「Audio sphere」です。
これはエレクトリカルサウンドものなので、音質の違いは映画よりもわかりやすいのです。

160816-3.jpg

Dynamic EQとDynamic VolumeをONにすると、低音が乗ってやや音がくぐもる傾向があります。
この部分を突いて音が悪くなると言うのでしょう。
音楽ものの場合には、両補正をOFFのままボリュームを上げた方が音の輪郭はシャープですが、サラウンドの音場感と量感はもう1つ。なのでDynamic EQのみをONにした状態を順位1としてあります。

それと「ガルパン劇場版」でも同様に試しました。
この作品に対するホームシアター実践者目線からの知見は、評論家の鳥居一豊さんの記事に詳しく解説されている通りで、ダイナミックレンジが非常に大きいソフトです。

とにかく、その再生音量は相当の大きさでないと、初見では意外と全体におとなしい印象を持ってしまいます。
実のところ僕は、ガルパン劇場版BDには最初から萌え、いや燃えませんでした。

この「ガルパン劇場版」を-27dBで再生しますと、他のソフトに比べてセリフ他通常シーンの音が小さく感じ、砲撃戦以外のシーンでは物足りなく感じます。これをDynamic VolumeをONで持ち上げることが出来るのですが、弊害もあります。
それは戦闘中のセリフに効果が被って、不自然に小さくなるシーンがあることです。

ならば、
ことさら小音量でも無ければ、大音量とも言えないような音量を常用する拙宅のようなケースで、音質をさらに重視するにはどうするか?

「ボリュームを現状の-27dBから-7、8dB 程度上げて、Dynamic VolumeのみOFF、Dynamic EQは好みで」というのが妥当かと思われます。これでも最大音量は73dB程度です。

さらにセンシャラウンドを追求するならば-10dB台まで上げ、最大音量80dBオーバーを狙うことですが、-20dBを切った辺りでDynamic VolumeをONすると、瞬発的な音の出だしを抑えてしまい、例えばカール自走臼砲の発射シーンの迫力を削いでしまいます。
やはりこの音量レベルになりますと、補正機能は必要でなくなるようです。


色々と測定と試聴をしましたが、どうやら80dBを超える音量を常用する人には、AVアンプの補正機能は、必要が無さそうです。

ざっくり言うと、ボリュームが-20dB以上(拙宅での音量は73dB以上)辺り、人によってはもう少し下から必要無しと判断される対象になるだろうと思われます。

そしてその対象者は意外と多い様子ですから、聴感補正機能が今まで取り上げられなかったのも解るような気がしますね。

もっともオーディシーのオートセットアップの最後には、2つの補正機能をONするかどうか聞いて来るわけです。
実際皆さん、どうされていますかね。

え?ON、OFFどちらになっているか知らない?
案外そういう人もいらっしゃいませんか。(笑)



次、つぎはまだ考えてありません・・少し間が開くかも知れません。




プロジェクターの次期買い換え候補(仮想です)は、やはり液晶式が現実的なようです。


 

posted by shu at 12:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

AVアンプの聴感補正機能は不要なのか?「Dynamic EQ」編

前回までの記事の中で触れていた、AVアンプの聴感補正機能についての考察です。

デノンとマランツが採用する音場補正技術、Audyssey (オーディシー)MultEQ XT32が用意する機能としては以下のようなものです。(製品WEBページより)

「Dynamic EQ」・・小さな音量でも臨場感を損なわない。
「Dynamic Volume」・・小さな音は明瞭に、急に出る大きな音は小さく抑え深夜の視聴などに便利。

160811-3.jpgこれらは専門誌のレビュー記事において「小音量時に有効な」というくくりで、一律OFFにされてほとんどスルーされていると思います。

この種の補正機能を使用すること自体が音を悪くする。というのがその理由らしく、過去のいわゆる音質アップの特集記事でも「AVアンプの音声補正機能はOFFにしよう」などと、言い切っています。

元々、一定以上の再生音量を常とする、専門家の眼中には無い機能のようですね。

しかし、再生音量や環境、機器のパフォーマンスに制約がある一般ユーザーにとって、それはいかがなものでしょうか?
それと実際、「深夜の小音量時」の使用に限って有効なだけの機能なのでしょうか。


今回まずは「Dynamic EQ」の方から考察です。
これをONにすると、具体的にどう作用するのか?

僕が常用するボリュームの範囲、-35dBから-26dBでの印象、効果としてはですね、
サラウンドが分かりやすくなる(鳴る)ということです。

サラウンドの包囲感と密度も上がりますし、特に視聴位置の横から後方にかけての細かい音も良く聴こえるようになります。これは音場補正機能と言っても良いくらいです。

どういう理屈なのか?

まずは、ベースとなるオートセットアップで設定された各スピーカーの音量を確認しておくことにしました。要は測定精度です。

AVR-X7200WAのボリュームは-27dBとして、暗騒音は24dBくらい。Dynamic EQをON、Dynamic VolumeはOFFにして、スマホの騒音計を使って測定した結果です。

160811-4.jpg

Dynamic EQ OFFの場合の音量とはイコール、オートセットアップで設定されたデフォルトの音量です。
なので、全てのスピーカー音量は同じになっているはずです。

結果、Dynamic EQ OFFのデフォルトでは、騒音計の実測値に大きなバラつきが無く、各スピーカーがほぼ同じ音量に設定されていると言って良いと思います。(サブウーファーの数値は参考)

ここからDynamic EQを「ON」にすると、特定のスピーカーの音量に大きい変化があることが判ります。
結果として、最大で10dB 程度プラスになっている(赤色)スピーカーがあるわけです。

これが実際の視聴において、スピーカー音量が聴感で異なるという理由であり、Dynamic EQを「ON」することによる結果なのでした。

これはイコライジングによるものでしょうか、しかしその中身は知ることが出来ません。
傾向として、明らかに視聴位置から後方にあるスピーカーほど音量が高くなるのは、何らかの意図か、部屋の環境のせいなのか・・?

以下、個人的推論です。

Audyssey (オーディシー)には、「Audyssey DSX」という独自のサラウンドモードがあります。
これは5.1chに対して、新たに2チャンネルを追加する場合の優先度として、サラウンドバックchでは無く、まずはフロントワイドchを、その次にフロントハイトchを挙げているのです。

それは、人の耳は「後方の音に対しての感度」が前方からのそれよりも低いから。という前提を元にした提案だということです。

つまり、サラウンドバックchやサラウンドchといった、後方にあるスピーカーの音を意図的に上げて大音量時と変わらない臨場感を演出しようとしているのではないか?ということです。

AVR-X7200WA導入当初は、Dynamic EQをONにした上で、前後の音量バランスを修正していた訳ですが、それだと、どうもサラウンドの音場感が物足りないという事は確かにありました。
なので、現在ではこのAudysseyの設定を受け入れてみようという考えに変わっています。

個人的に実用範囲の上限-15dbまでボリュームを上げても、ONのままの使用に違和感は感じませんでした。

そういう訳でDynamic EQ、これは個人的には常用です。


ついでに書きますが、プロと一般ユーザー(僕個人)の感覚とのずれを感じることが、もう1つあります。
それはAVアンプの「ピュアダイレクト機能」を高評価するという傾向です。

僕自身、常用のボリューム位置でピュアダイレクト再生をしても、音が良いという印象はありません。
単に音やせするだけで、音量をずっと上げないとその良さがわかりません。

スマホの普及という背景があり、騒音計も手に出来ます。
今後の評価記事には、再生音量の参考値を記載されたらどうかと思います。


補足。

・スマホでの測定は眼前にて手持ち。
数値、計測の精度とアプリの選定には留意をしていません。あくまでも数値化による説明が目的です。

・上記の音量測定時、MutiEQ XT32はReferenceを選択。
160811-6.jpgこれはいわゆるスピーカー周波数の最適化で、オートセットの基幹項目です。
徹底したマニュアル設定派の人は、これさえも使わないようです。

ちなみに、これをOFFにするとDynamic EQ他が使えなくなりますが、音量設定は保っているようです。


・AVR-X7200WAに内蔵のテストトーンは、あくまでオートセットで設定されたデフォルトの音量です。
なので、Dynamic EQ ONの時の音量を、内蔵テストトーンでは出せません。
ですから、上記の音量はドルビーのデモソフトにある、テストトーンを再生して計測しました。 
160811-2.jpg 160811-1.jpg


・「オートセットアップ後の音量(レベル)設定値が総じてマイナスになる」という結果が時に話題となります。
160811-5.jpgこのマイナス設定によるボリューム不足を嫌って、フロントスピーカーの数値をゼロとし、その差分を他のスピーカーに加えて全体を底上げ修正をする人もいます。(以前僕もそうでした)

しかしDynamic EQなどをONにした場合の音量アップを見込んだ上での設定なのか?とも考えます。

「聴感補正不要派」以外の一般ユーザーは、設定値そのままでも良いのではと思います。

・結局のところ、ボリュームを上げれば必要無いんじゃあないの?
そういうことなのでしょうが、そうおっしゃる常用のボリュームは-10dB台とかではないですか?

・以上、個人の嗜好に対して異論を押し付けるつもりはありません。


次は「Dynamic Volume」編です。
例の「ガルパン劇場版」の視聴を絡めての考察になります。




先日PIONEERの新型が発表されました。
フラッグシップはついに、11ch内蔵で来ましたね。
それにしても、リモコンは思い切った最小限の機能に絞ったようです。
使わないボタンの方が多いという、実情に合わせたのでしょう。
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posted by shu at 14:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | AVアンプの機能、操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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